『聖伝-RG VEDA-』とは?
『聖伝-RG VEDA-』
読み方は、”せいでん リグ・ヴェーダ”。その作品タイトルの由来は、古代インドの聖典リグ・ヴェーダにあります。
作者のCLAMPとは、もともと7名の漫画家で構成されたユニット名です。3名が脱退したことで、現在では、大川七瀬さん・いがらし寒月さん・猫井椿さん・もこなさんの4人のメンバーで構成されています。『聖伝-RG VEDA-』は、CLAMPが商業デビューを果たした記念すべきコンテンツというのも注目しておきたいところですね。
1991年にはオリジナルビデオによるアニメ化も実現。ストーリー的には序盤を映像化したものとなりますが、その内容は原作を忠実に再現したもので、ファンからの評価は高いです。
OVA版『聖伝-RG VEDA-』
今回の記事では、こちらのOVA版『聖伝-RG VEDA-』にスポットを当て、その内容を振り返っていきたいと思います。
OVA版『聖伝-RG VEDA-』の本編動画・ストーリー
OVA版『聖伝-RG VEDA-』の魅力とは?
OVA版『聖伝-RG VEDA-』はダークファンタジーに分類されると思われますが、その世界観を見事に再現していて、その映像の美しさから、ついついアニメ本編に惹き込まれてしまいます。
キャラクターの描写から動き・エフェクトも格好良いですが、自然や街の景色といったところも描き込まれていて、細部へのこだわりが感じられるのも素晴らしいです。現在から遡ること、30年ほど昔のコンテンツだと思えませんよ。
豪華な声優キャストにも注目したいですね!
主人公・阿修羅を演じているのは伊倉一恵さん。そのハスキーな声質で、女性役から少年をもこなすレジェンド的な存在です。彼女が演じた代表的なものを挙げるのなら…
牧村香 /『シティーハンター』シリーズ
こちらが有名ですよね。
阿修羅の中性的なイメージに、伊倉一恵さんの声質・演技がうまくハマっています。
そして、阿修羅のナイトである夜叉王を演じているのは速水奨さん。これまで数々のイケメン役を演じてこられたことでも有名な声優ですよね。代表的なところを挙げるとするなら…
ナイト・シューマッハ(菅生修)/『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』シリーズ
個人的には、こちらの印象が強いです。速水奨さんの落ち着きのあるイケボぶりには定評がありますよね。OVA版『聖伝-RG VEDA-』の夜叉王の印象にぴったりですが、夜叉王の阿修羅の可愛がり方は少し目に余るものがあって、そこには少しだけクールな速水奨さんの印象を覆すような意外性も。
もう一人、注目しておきたいのは、帝釈天を演じた若本規夫さん。まさにナイスミドルといった声質で、現在では悪役のイメージやナレーションでも注目の存在ですよね。そんな彼の代表的なものを挙げるとするなら…
セル /『ドラゴンボール』シリーズ
このキャリアを通じ、若本規夫さんの声優としての知名度は一気に高まりました。
『ドラゴンボールZ』で若本規夫さんがセルを演じたのが1992年からなので、丁度、その直前にOVA版『聖伝-RG VEDA-』で帝釈天を演じたことになります。それぞれの演じ分けというところにも注目してみると面白いですよ。
OVA版『聖伝-RG VEDA-』のまとめ
アニメーションとして映像クオリティーの高さ、出演している声優陣の豪華さというところに注目したいOVA版『聖伝-RG VEDA-』。ストーリー的なところでいうと、序盤の内容で終わっているので、少し物足りなさを感じるのも事実です。続きは原作コミックを読んでお楽しみくださいといったところでしょうか。
原作コミックに関しては、ストーリー性も高く評価しているユーザーは多く、間違いなく名作といえるコンテンツです。その入り口として、まずは、このOVA版『聖伝-RG VEDA-』をご覧になってみてください。ネタバレになるので、これ以上の記載は控えますが、原作コミックの最後はかなりドラマチックで期待を裏切りませんよ。