人気女優に体を乗っ取られる!?オカルトラブコメディ「憑いてますか」

人気女優に体を乗っ取られる!?オカルトラブコメディ「憑いてますか」

別冊少女フレンドで連載されていた池澤理美さんの代表作「憑いてますか」を覚えていますか?幽霊に体を乗っ取られるという設定ではありますが、笑って読めるラブコメディでしたね。この作品を振り返ってみましょう。


「憑いてますか」の連載時期

「憑いてますか」は別冊少女フレンドで1993年から1996年まで連載されていました。コミックスは全8巻です。

それまでは2~3巻で完結する漫画ばかりだったので池澤さんにとって初めての長編作品になりました。残念ながら現在は絶版になっていて紙のコミックスは手に入らないのですが、電子版で読むことができますよ。

1994年にはニッポン放送開局40周年記念ミュージカルとして舞台化されています。

「憑いてますか」のあらすじ

山下桃子はごく普通の女子大生。ぼーっとして頼りない性格なのですが、姉が応募したタレントオーディションを受けることに。桃子には憧れの幼馴染、よーにいちゃんがいます。そのよーにいちゃんは人気俳優の広田陽一だったのです。幼馴染といっても小さいころに引っ越してしまってそれっきり。桃子はよーにいちゃんに会いたいという一心でオーディションを受けることにします。

タレントになるために何かをしてきたというわけではない桃子は当然落ちると思われたのですが、突然驚異的な演技力を発揮し、合格します。

これは桃子の実力ではなく、急死した河島アンナの霊がついていたのです。アンナが憑いていると完全に体を乗っ取られてしまう桃子。2人の奇妙な共同生活がスタートします。アンナの力を借りながらなんとか芸能界で少しずつ仕事をこなしていきます。陽一とも接触があり惹かれていきます。

ところが、よーにいちゃんと陽一は別人だということが判明。落ち込む桃子ですが、陽一や同時期に事務所に入った紺野良太に励まされ、何とか芸能界でやっていくことに。

その後、陽一と良太からアプローチを受けるように。さらに、アンナは生前から陽一を狙っていて四角関係に発展してしまいます。陽一と桃子は付き合うことになるのですが、桃子の体をアンナが乗っ取っていたということを陽一に知られてしまい、破局します。

「俺が好きになったのは桃子ちゃんだ」と陽一はいいますが、その桃子の半分はアンナです。アンナも本当に好きだったのでショックを受けるのでした。

その後、桃子は良太と付き合うことになります。陽一との付き合いは背伸びをしている感じでしたが、良太とは本音で話せる感じでとてもいい関係でした。良太は勘がよく、桃子の体にアンナが憑いていることも早い段階で気が付いていて、アンナごと桃子を支えてくれていました。

桃子の芸能界での成長と、4人の恋愛模様を描いた物語。主人公が幽霊に体を乗っ取られるという設定ではありますが、桃子とアンナのやりとりも面白いですし、アンナが猫についてしまったり、体を追い出された桃子が父親に憑いたりという展開もありコメディ色が強い作品です。

また、アンナはコンビニ弁当で食中毒を起こして亡くなったため、弁当を見ると拒絶反応を起こしますが後半では克服していました。

最後はどうなった?

陽一と同じプロダクションを突如解雇された桃子は、アンナを育てたマネージャーが立ち上げたTSUBUプロに所属することになります。代表の津布久弘はアンナが見える数少ない人物で桃子を使ってアンナを再びスターにしようと試みます。そのためには手段も選ばないのです。

一方、アンナが生前所属していたモリプロダクションで「河島アンナ物語」の制作を決定。アンナが桃子に憑いて桃子は主演に決定します。「私を演じるのは私しかいない」という理屈ですね。ですがその後、桃子も食中毒で生死をさまようことに。その後、復活したのですがアンナはこの事件をきっかけに、桃子の体を乗っ取るのをやめ、サポートに回るようになります。

そして主演に決まっていた桃子ですが、方向性の違いから辞退することにしました。そして自分で提案した「その後のアンナ物語」を公演することを決意。アンナが死んだ後の物語です。アンナはその舞台を見た後成仏します。

良太もその舞台に出演。その後2人は結婚し、子どもも生まれたというところで物語は終わります。

池澤理美さんのほかの作品

「憑いてますか」は幽霊に体を乗っ取られるという設定でしたが、池澤理美さんの作品はファンタジー要素のあるコメディ作品が多いですよ。

「アクマで純愛」は、内気な女の子が嫉妬によるイジメにあってブチ切れて、もう1つの過激な性格の女の子を生み出してしまうという二重人格のお話。(でもコメディです)

「愛と青春の××」はタイムスリップ、「見エスギチャッテコマルノ」は予知能力を題材にしたお話です。ほかの少女漫画とは一味違う作品ばかりでしたね。

池澤さんの作品で最も長く、代表作でもある「ぐるぐるポンちゃん」は、キスすると人間になる犬が主人公のお話。そして人間の男の子に恋をしてしまうというラブコメディですね。単行本は全9巻。その後「ぐるぐるポンちゃん おかわりッ」が全4巻発売されています。

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