新ちゃんみたいな先生にあこがれた!漫画「I LOVE HER」

新ちゃんみたいな先生にあこがれた!漫画「I LOVE HER」

別冊マーガレットで連載されていたいくえみ綾さんの「I LOVE HER」。教師と生徒の恋愛というか人間関係を描いた名作漫画ですよね。新ちゃんみたいな先生がいたらいいのに、と思った人も多いのではないでしょうか。


「I LOVE HER」のはじまり

主人公の高校1年生の花は両親の離婚のため、引っ越しをすることになります。付き合っている彼氏がいたことが心残りだったのですが「(遠距離恋愛は)自信ない」と言われてしまい、振られてしまいます。同じ北海道内で電車で4時間だったのですが、高校生にとっては遠い距離ですよね。

引っ越し先のアパートで、隣人に挨拶しようとしたところ相手は倒れて救急車で運ばれてしまいます。その後、改めてあいさつにやってきた隣人が新堂央人(ひろと)です。ひょんなことから一緒に夕飯を食べることになり花のママと3人で打ち解けるのですが、ふとしたことで花とママは言い合いになり、花はママと2人で生きていくことになったこと、友達や彼氏と離れ離れになってしまったことなどが積み重なって泣いてしまいます。新堂は特に優しいわけではないのですが本音で花に接してくれました。花も少なからず好感を持ちました。

次の日、転校先の学校に行くと何食わぬ顔で新堂が迎えます。新堂は花の担任の先生だったのでした。

花は明るい性格ですぐにクラスのみんなと打ち解けます。男子からも「花」と呼ばれるほど。まったく転校生という感じがしませんね。新堂はみんなから「新ちゃん」と呼ばれていて人気者の教師でした。

ですが花の隣の席の西脇艶香は美人なのですがクラスの誰とも話さない浮いた存在でした。家庭も複雑で心のよりどころがなかったんですね。艶香はは新堂が好きで、新堂もその思いを知りながらうまくかわせずおでこにチューなどをしている関係だということを知ってしまいます。

次第に新堂に惹かれていく花

花と新堂は同じアパートの隣同志ということでよく顔を合わせます。新堂も生徒とは一定の距離を取らなくてはいけないと思いつつ、親しみやすい花にはつい本音を話してしまったりもします。

そして花はどんどん新堂が気になってしまい、恋だということに気が付くのです。教師と生徒の恋ではあるのですが、それよりも隣のお兄さんな姿を見て恋に落ちたのかなと思います。禁断の恋というよりは、恋に落ちて当然という感じがありましたね。

そして、他の教師と生徒物の漫画と違うのは、新堂がちゃらんぽらんなことですね!いい意味で。全然大人らしくなく、職員室でも浮いている、大学生のような。同級生とはもちろん違うけど、先生よりももうちょっと近いお兄さん的存在です。ですから本気で好きにもなられるし、そうでない生徒からも慕われていたのでしょう。

ですが新堂はなんだかんだ言って「特定の生徒と仲良くするのはまずい」などと大人の言い訳をするんです。当時はそれもなんだかいい!と思ったけれど今読んだらひどい大人だなという感じになりそうですが。

その後、新堂は車を買い駐車場が遠いという理由でほかのマンションに引っ越してしまいます。花は「お隣さん」に特別感を感じていたので引っ越してしまうことにショックを受けます。

その後引っ越し先のマンションに押しかけたりもするのでかなり積極的ですね。


ちなみに、新堂のモデルは奥田民生さん。作者のいくえみ綾さんはユニコーン時代から奥田民生さんの大ファンで男性キャラは民生さんに似ていることも多々ありました。中でもこの作品は「まんま民生じゃん!」という感じで見た目がそっくりです。どこかけだるそうなところも似ていますね。

花と艶香の関係がいい!

「I LOVE HER」は恋愛マンガではあるのですが、恋愛だけでなく様々なことが描かれていると思います。その1つが花と艶香の関係。

花は新堂に「花みたいな奴なら西脇ともうまくやれるんじゃないかと思った」と言われます。新堂からの教師としてのお願いにやる気を出す花。

最初は空回りをしていましたが、だんだん2人の距離が縮まっていきます。花も新堂を好きになり、2人はライバル同士になるのですが本当の敵はお互いではなく、元彼女だということを知ります。元彼女とよりを戻したと知り、2人で新堂のマンションまで行ったことも。

他に友達のいない艶香はもちろん、友達の多い花にとっても艶香は特別な存在になっていくんですよね。

最初は花のことをうっとうしいとしか思っていなかった艶香が「花ちゃん」と呼ぶシーンは感動します。

「I LOVE HER」の結末

高2になって花たちの担任は新堂ではなくなります。新堂がいなくなっても花はアパートに住んでいましたがそのアパートも火事で燃えてしまいました。新堂との関係がどんどん薄くなってしまい、学校で目も合わない日々に耐えられなくなる花。

一方の新堂は花のことも可愛いし、艶香のことも放っておけない、元カノもはっきり断れないという。こう書くとひどいですね。そしてこの元カノが結構ひどい性格で、こんな人を好きだったのか、とショックだったのを覚えています。

一方花も、元カレから連絡が来たりしていたのですが、やはり新堂が好きだと確信します。でも新堂にかかわるのがつらく避けようとしたのですが、今度は新堂が追いかけてきます。

そして2人は恋人に。

花は艶香に手紙で報告をします。「花ちゃんじゃなければよかったのに」と艶香が泣くシーンは涙なしでは見られませんでした。ここで終わったと思った友情ですが実は終わっていないんですよね。

最後は艶香はパリにいて、パリからビデオレターが送られてきます。そして花と新堂も艶香にビデオレターを送ろうといろいろなものを撮影します。

途中はすごく切ないですが最後はハッピーエンドの作品です。今読んでもキュンキュンすること間違いなしですね。

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