見た目は銀のリングに5つの金ビーズを通したシンプルなものだった
直径20cmほどの金属のリングに、小さな真鋳の輪が5個はまっているというもの。ニュージーランドでブームを巻き起こし、ハワイを経由して日本にも上陸。バンダイが玩具として発売したが、いまいちヒットせずにブームが終わった気がする。
遊び方はすこし変わっている。小さなリングを手のひらで軽く回転させ、同時に大きなリングを小リングを持上げるような向きに回転させる。そうすると不思議な事に小リングは滑り落ちることなく回りつづけるのである。この状態でいろいろなトリックを行う。
何故小リングが回りつづけるのかは物理学的にも非常に興味深い。小リングの内側には溝が掘られており、それが大リングの回転エネルギーを小リングに伝えているのではないかと想像する。
(Juggling用語事典より)
さまざまなトリック!
ジターリングのトリックは実に様々。動きの小さい地味な技から、リングに腕を通して行き来させたり、背面から肩を越えるように投げて正面でキャッチする魅せ技があった。
以下に難易度の低い順にトリック動画を紹介していく。
メンテナンスには濡れタオル
常に金属ビーズと金属リングがこすれ合う中でのトリックとなり、そこに手指の脂なども加わってくるため1時間も遊び続けていると回転と金属音が鈍くなってくる。
メンテナンスは簡単なものではティッシュでリングを拭き、こよりにしたティッシュをリングとビーズの間へ通してビーズの内側を拭うなどだ。汚れは遊んだ時間により灰色から黒色の削りカスが取れる。
よりきっちりとメンテナンスする場合に、濡らしてよく絞ったタオルを使う。使用するタオルは角を含めた生地の薄いものが良い。分厚いタオルでは、リングとビーズの内側へタオルを差し込む事が困難だからだ。
摩擦面だけでなく、皮脂で汚れた表面も拭いてやるといつまでもキレイなままのジターリングを維持できる。
ジターリングトリック認定会
○ランク分け
オフィシャルテクニックビデオのレベル順通り、「ザ・スリンガー」「クール・スリンガー」「プロ・スリンガー」3つのランク分けがある。
○認定場所
認定ショップ登録がなされた玩具屋等で認定員(たいていはその店の店長さん)にトリックを見せて、指定されたランク内のトリック全てをクリアする事で、上記の対応する称号「○○・スリンガー」が得られた。
○1つのトリックの合格条件
・トリック中に5個のビーズが止まらず回り続けていること
・1つのトリックを3回以内に成功させること
を満たしていれば、トリックの成功と共に合格が告げられる。
バンダイオフィシャルトリック認定カード(表)
バンダイオフィシャルトリック認定カード(裏)
出てくる時代が違ったら流行っただろうか?
日本ではハイパーヨーヨーよりも遅れて登場したジターリングだったが、そのままハイパーヨーヨーの波に飲まれるようにして廃れてしまった。
筆者などは「次に流行るのはコレだぜ!」と率先して買って地域の玩具屋が開催していた認定試験でプロスリンガーをいただいたりしたものだったが、すぐにジターリングの波は過ぎ去ってしまい、部屋の片付けで見つけてはたまに遊ぶ程度のものになってしまった。
実はまだひっそりと遊ばれていたりする
JCRA チャッターリング(スリングリング、ジターリング、螺旋 RASEN、ジャイロリング、スピードリング、、、)の専門ホームページです
上記のホームページでは現役で活動されている方々もいらっしゃるようです。また、呼び名を変えたりして復活していた時期があるようで、いつの日か再び流行ったりするのだろうか?
ああ、筆者もめげずに続けていればプロスリンガーに……!
なんて、そんな事はない(´・ω・` )
今なら玩具屋に売っていなくてもネットで買えますね
オフィシャルテクニックビデオも売られており、筆者も持ってはいるが……何せVHSなもので既に再生できる機器を持っていなかったりする。