【おたくのビデオ】日本のアニメ文化の教典といえる名作!そのストーリーや魅力とは?

【おたくのビデオ】日本のアニメ文化の教典といえる名作!そのストーリーや魅力とは?

コミケやフィギュア・コスプレなど、日本のおたく文化の歴史に迫った『おたくのビデオ』。教科書ともいえるような内容に、思わず共感してしまうミドルエッジ世代も多いはずです。今回の記事では、そんな『おたくのビデオ』に焦点を当て、本編動画やストーリー・魅力などをご紹介させていただきます。


『おたくのビデオ』とは?

『おたくのビデオ』

人気マンガを原作とするアニメ作品が多い中、『おたくのビデオ』は完全オリジナルの作品として制作されました。その背景には、1989年に発生した東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件があり、被疑者・宮崎勤さんの存在があったといいます。
この事件によって、おたくは危険因子や犯罪予備軍として見なす風潮が世間に生まれ、おたくの実像を描こうとしたのが『おたくのビデオ』制作にあたってのテーマでした。
実写映像として、ドキュメンタリー形式で本物のおたくを出演させているところも特徴的です。そのほとんどは制作会社であるガイナックスの社員のようで、フェイクドキュメンタリーではあるものの、全員、本物のおたくなのだそうですよ。

『おたくのビデオ』の本編動画・ストーリー

おたく文化は多岐に渡り、アニメ・SF・特撮・ゲーム・プロレス・アイドルといった知識を貪欲に吸収していく久保。おたくとしての活動に夢中になるばかり、交際していた彼女・上野美子を蔑ろにしてしまい、二人は次第に疎遠になっていきます。

これによって全てを察した久保は、さらに、おたくの道を極めようとします。自分のことを振った美子を見返す意味でも成功を収めたいと考え、久保は田中やおたく仲間に協力を請い、ガレージキット販売会社『クランプリ』(略してG.P)を設立します。
G.Pの事業は成功し、瞬く間に会社は大きくなっていきました。しかし、グローバルな事業展開を視野に入れ、一時的に久保が中国に出向すると事態は急変してしまうのでした…

『おたくのビデオ』の魅力とは?

インタビューに答えるおたくの実写映像

おたくの実態に迫るといったテーマで制作された『おたくのビデオ』。この実写パートは、そういった方向性に沿って挿入されたものなのでしょう。
素人らしさ漂う映像にリアリティーが感じられ、あくまで自分の趣味に没頭するおたくたちの姿は実態を捉えたものだと思います。統計学に基づいたデータ集計・分析も成されており、多岐に渡るジャンルやそれぞれの楽しみ方に言及しているところも面白いです。

ガイナックスらしさ溢れる演出の数々

本編に登場するイラストには、明らかに『ふしぎの海のナディア』のキングを思わせるようなキャラクターが描かれていたり、『トップをねらえ!』に登場するガンバスターを彷彿とさせるようなロボットのフィギュアが登場しています。
ストーリー性以外の仕掛けも多く、本編は一瞬たりとも見逃せません。ガイナックス作品ではないコンテンツのネタも扱っていますので、1980年代・1990年代をおたくとして過ごした世代には堪らないと思いますよ。

『おたくのビデオ』の口コミ・評価

実際に『おたくのビデオ』を視聴したユーザーのコメントをTwiterからピックアップさせていただきます。視聴前・視聴後の参考になると思いますので、それぞれの口コミ・評価をご覧になってみてください。

『おたくのビデオ』のまとめ

アニメ本編に実写のインタビュー映像を挿入するといった斬新さ、ガイナックスらしさが溢れる演出の数々、いずれも『おたくのビデオ』の大きな魅力だと思います。Wikipediaには、

このような記載もあり、おたく文化を世界に広げるきっかけにもなった作品です。
現在では日本アニメは世界に誇れる文化として、『おたくのビデオ』で描かれているような地位を確立しており、全世界に輸出されていますよね。一部のマニアが楽しんでいたコスプレも、世界を巻き込むような革新を引き起こしました。日本国内では、異国文化のハロウィンとの融合を果たし、現在は一般人も幅広くコスプレを楽しんでいますよね。
そんなおたく文化の原点が詰まった『おたくのビデオ』。この作品には、一見の価値があると思います。記事内には本編動画も掲載していますので、ぜひご覧になってみてください。

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