森高フィギュア、マジックハンド…「おたく評論家」宅八郎さんの訃報に様々なコメントが集まる。

森高フィギュア、マジックハンド…「おたく評論家」宅八郎さんの訃報に様々なコメントが集まる。

「おたく評論家」として90年代より活躍を続けていたコラムニスト・宅八郎さんが8月11日、東京・府中市の病院で亡くなっていたことが明らかとなりました。この記事では、宅さんの訃報に対するコメントや、生前に著した作品について振り返ります。


「おたく評論家」宅八郎さんの訃報に様々なコメントが集まる。

「おたく評論家」として90年代より活躍を続けていたコラムニスト・宅八郎さんが8月11日、東京・府中市の病院で亡くなっていたことが明らかとなりました。57歳でした。

こちらは90年代初頭の宅八郎さん。

「森高フィギュア」「マジックハンド」「長髪」「紙袋」といった井出達で、90年代におけるオタク文化の中でひときわ異彩を放っていた宅さん。「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」などに出演し、「宅八郎のような風貌=オタク」という図式を世間に浸透させていた感もあります。そんな宅さんの訃報については、SNSを中心に多くの方々が追悼のコメントを寄せています。

株式会社スローガン代表の熊谷朋哉氏によれば、宅さんはミュージシャンとしての顔もあり、立花ハジメバンドのメンバーとして、そしてDJ「宅ザイル」として玄人を唸らせる選曲とトラックメイキングを見せていたとのこと。また、「周囲とトラブルになることもあった」としながらも「彼が本当に自分の知識と言葉に全てを賭ける書き手であった」と、故人を偲んでいました。

近年の写真を掲載し、若い頃との変貌ぶりにびっくりしている方もいらっしゃいました。右はEXILEのHIRO氏との比較画像であり、音楽活動を経てこのような容姿になったとのこと。一時期、Googleの画像検索でEXILEのHIRO氏を検索すると「宅さんの画像が表示される」こともあったそうです。

中西俊夫氏の著書「プラスチックスの上昇と下降、そしてメロンの理力・中西俊夫自伝」において、宅さんは本の脚注を担当しており、「XTC」「トーキン・ヘッズ」などパンク・ニューウェーブシーンにおける重要なバンドについて、詳細な解説を行っていることを指摘している方もいらっしゃいました。「森高フィギュア」からは想像もつかない分野での造詣の深さに驚かされます。

SNS上では概ね宅さんの生前の功績を称えるコメントが多かったのですが、中には「宅八郎がキモいオタクを演じた結果、オタクのイメージが悪化した」といった指摘も見られました。確かに宅さんは東レのマーケティング研究部員だった時期があり、服飾の知識も持ち合わせていました。そのため、プライベートでは「オタク風」の容姿とはかけ離れていたとの証言もあります。

宅八郎が世に送り出した著作物の数々!!

「おたく評論家」として、様々な分野で活躍していた宅さん。その活動のひとつとして、著作物をいくつか発表しています。特に有名なのは1991年に発表した「イカす!おたく天国」であり、週刊SPAで連載したコラムを「おたく歴29年の著者が明かす、真のおたくの姿と、おたく族の人たちへの耳よりな情報」として1冊の本にまとめたものです。伝説の森高フィギュアとの2ショットの表紙は、見る者に強烈な印象を与えました。

「イカす!おたく天国」以外には、1994年に発生した当て逃げ事件による逮捕に端を発した「週刊ポスト」との対立などを書籍化した「処刑宣告」や、地下鉄サリン事件に端を発した小林よしのり氏との対立を書籍化した「教科書が教えない小林よしのり」など、社会派なテーマでの著書が目立ちます。「おたく評論家」としてのイメージが強い宅さんですが、生前に遺した著作などを振り返ることで、新たな宅八郎像を発見できるかもしれません!

「イカす!おたく天国」を読み返したくなった方はこちら!

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