1985年からNTTが展開したキャンペーン「カエルコール」

1985年からNTTが展開したキャンペーン「カエルコール」

CMの影響で、帰宅前の会社員や塾帰りの子どもが、公衆電話待ちなんてこともありました。


NTTが展開したキャンペーン

「カエルコール」は、1985年にNTTが展開した「帰る前に家族や大切な人に、一本電話を入れましょう」というキャンペーンです。

もうすぐ帰る=カエル
電話=コール
で、「カエルコール」ということです。

「カエルコール」の広告で描かれていた「電話」は、当時あちこちの街角にあった公衆電話です。CMやポスターで、受話器を握った男性が、「もうすぐ帰る」と微笑んでいましたよね。

携帯電話が普及していない時代だからこそ

カエルコールキャンペーン時代は、まだまだ携帯電話は普及していない時代でした。

家に会社に急な連絡など連絡の手段は、駅や街角に設置された公衆電話でした。
サラリーマンは外出先から会社へ
 「商談は終わりました。今から戻ります!」
 「商談は無事におわりましたので、このまま帰宅させていただきます。」
なんて、現代では携帯電話(スマホ)やLINEなんてこともあるでしょう?
夕方の駅構内の公衆電話やバス停の傍らの公衆電話には、行列ができることもありました。
バスや電車に乗る前に、会社員の夫は、家で夫の帰りを待つ妻へ
 「今から帰るよ。」
と電話していましたね。

こんなひと手間が、帰りを待つ家族にとっては、とても助かるものでした。
夕食の支度のタイミングや夕食のメニューに悩んでいれば、ちょっと相談もできそう。
面倒なことなんですが、それが相手を思いやるひと手間なのかもしれません。

現在は、携帯電話の普及で、いつでもどこでも何時でも、誰にでも繋がってしまうから、有難みは減ってしまったかもしれません。

コケコッコールに19の日(トークの日)

「カエルコール」と同時に1985年に「コケコッコール」を展開したのを覚えていますか?
当時、単身赴任者に対して、家族がモーニングコールをしましょう!というキャンペーンです。
離れて住む家族の絆を声で結べる素敵なキャンペーンだったのかもしれません。

そして、1986年6月19日にNTTが毎月19日を「19(トーク)の日」と制定。
トークの日は、「電話でのおしゃべりを楽しもう」という意味が込められて制定された記念日です。

「カエルコール」、「コケコッコール」、「19の日」は、民営化されたNTTが、もっと電話で話してもらいたいという思いで展開したキャンペーンだったのですね。

CM「コケコッコール」

 コケコッコー 
 コケコッコー 
 起きた?
 ありがとう コケコッコール
 ※離れて暮らす夫へ妻が毎朝「コケコッコー」とモーニングコール


CM「カエルコール」
 
 あ、お母さん?
 うん 今終わった
 これからバスで帰る
 うん!
 忘れないでね カエルコール
 ※塾帰りの子どもが、母親に「今から帰る」と公衆電話からコール

CM「19の日(トークの日)」

1.結婚式に出られなかった3姉妹が、電話でお祝いメッセージを贈るバージョン 
 あなたと私が夢の国~♪(歌)
 聞こえてる式出られなくごめんね!
 おめでとう~!!
 別れるんじゃねぇよ 行き遅れるんじゃないよ
 楽しい電話をトークの日
 

2.長女にかかってきた電話を三女、二女と自分宛と勘違いするバージョン
 三女:「え? 柔らかい髪?
     え? 私ですか?
     え? わ、忘れられないって?」
    「かおりねえちゃん!」
 長女:「いやらしい、いいかげんにしなさいよ!」
 三女:「いやらしい!」
 二女:「はい、もしもし?
     ちょっと待ってください!
     おねえちゃん!」
 二女・三女:「あぁやらしい」
 楽しい電話をトークの日

 

現在の「カエルコール」

1985年の「カエルコール」から35年だ経ち、NTTのキャンペーンがスタートだと知らない人も多いですよね。
ですが、あの時から「カエルコール」は公衆電話からではありませんが、今も続いています。

現在の「カエルコール」は、LINEやメールなどスマホのアプリを活用してるようですね。
相手の声と言葉と息使いが届いていた音声ではなく、活字のみに加えて、スタンプや絵文字に変化。

もはや、帰る前のルーティンとして、絵文字をポンッと送るだけになってないかなと公衆電話を必死に探していたころが懐かしく、あたたかな記憶になっていますね。

活字やスタンプは便利なんですけど、受け取る相手がどのように受け止めるかは、送り手にはわかりませんよね。
やっぱり、音声のメッセージって大切に思います。
顔は見えなくても声のトーンなんかで相手の思いが伝わってくると思いませんか?

いつでもどこでも誰とでも繋がれる今では、「カエルコール」は煩わしいものなのかもしれませんね。

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