『トゥナイト2』キャスター&司会者の今

『トゥナイト2』キャスター&司会者の今

1994年から2002年にかけて放送された伝説のお色気番組『トゥナイト2』。単なるエロ番組ではなく、性風俗を独自の視点で深堀する内容は当時、世の男性諸氏に熱烈に支持された。そんな同番組においてレポーター、司会者を務めたタレント及び文化人の近影を紹介していきたい。


乱一世(月曜日)

月曜日の顔といえば、この方。1997年8月、番組内で発した「2分間のCMの内にトイレに行かれる方はトイレへ行った方が良いですよ!」という失言はあまりにも有名。スポンサーの怒りを買っただけでなく、新聞やテレビで大々的に報じられたため、出演していた全番組を降板する憂き目に。最高で500万円、平均で300万円あった月収はほとんどゼロとなるも、2年後に『トゥナイト2』へカムバックした。

1950年4月生まれの乱は、御年70歳。現在もナレーターとして活動を続けており、最近では、愛人マッチングサービスを提供する会社「ユニバースグループ」の公式YouTubeチャンネルで展開されているパパ活普及目的の動画に出演するなど、相変わらず、豊富な性産業への知見を活かした仕事をしていた。

北野誠(火曜日)

火曜日は、AV女優、男優の半生に迫ったり、AVの歴史を紐解いたりと、アダルトビデオを深堀する特集が多かった。その案内人を務めたのが北野誠その人。番組において、タレント・しいなまおとの名コンビで深夜の茶の間にエロと笑いを届けた。

もともと歯に衣着せぬ発言が売りだった北野は、2009年4月、朝日放送の冠ラジオ番組「誠のサイキック青年団」及び関連イベント内の不適切な発言が原因で、無期限の謹慎処分に処された。21年間続いた同番組が打ち切りになるなど、一時はタレント生命も危ぶまれたが、2010年2月に復帰を果たし、タレント活動継続に成功している。

61歳となった現在は、テレビのレギュラーはなく、CBCラジオの「北野誠のズバリ」「北野誠のズバリサタデー」「誠と拓海はディナーのあとで」でパーソナリティとして活躍している。

辻よしなり、勝谷誠彦(水曜日)

「笑っていいとも!」や「ヒルナンデス!」と同じように、日替わりレギュラーによる帯のバラエティ番組には必ず、“弱い曜日”が存在する。『トゥナイト2』における水曜日がまさにそれだった。

個性の強いリポーターを据える他の曜日に比べ、水曜日は、テレビ朝日アナウンサー(当時)の辻よしなりやコラムニストの勝谷誠彦などをレポーターに迎えたものの、これといった「色」が打ち出せなかった。

辻は2000年10月にテレ朝を退社後、フリーアナウンサーへ転身。現在は、プロレスへの深い造詣を活かし、TBSラジオの番組「レック presents プロレスの勝ち! neo」に出演するほか、様々なイベントの司会者として活躍している。

一方の勝谷は、2000年代こそコメンテーターとして様々な情報バラエティに引っ張りだこだったが、過激な発言が災いしてか、2010年代にはいるとレギュラー番組が激減。2017年3月にサンテレビのトーク番組『カツヤマサヒコSHOW』終了後はついにレギュラー0本になり、同年7月に兵庫県知事選に立候補するも落選。そして2018年11月28日、肝不全のため57年の生涯を終えた。

山本晋也(木曜日)

前身番組の『トゥナイト』放送開始時から『2』の最終回まで、計21年間出演し続けた番組の生き字引・“カントク”。性風俗や社会現象など人間の欲望にまつわるトピックをドラマチックかつユーモアに伝える彼の存在は、単なるお色気番組とは一線を画する文化的な香りを『トゥナイト』にもたらしていた。

『トゥナイト2』最終回時点で還暦を超えていた、カントクは今や80歳。高齢ということもあってほとんど表舞台から姿を消しているが、2017年4月のインタビューでは、今後の目標を「東京オリンピックを取材すること」と答えている。それまで元気でいてもらいたいものだ。

石川次郎(司会者)

最後にもう一人。キャラの濃いリポーター陣たちとにこやかにやりとりしていた番組の顔“ジローさん”こと、司会の石川次郎の近影についても紹介していきたい。

平凡出版(現:マガジンハウス)にて、『POPEYE』『BRUTUS』『ターザン』など今も続く名物雑誌を次々と創刊させた凄腕編集長だったジローさんは現在、御年78歳。高齢となった今も編集プロダクションJI inc.の主宰を務めつつ、たまに雑誌のインタビューなどで平凡出版時代や『トゥナイト2』時代の思い出を語っている。

『トゥナイト2』に関連した特集記事

『トゥナイト』の風俗レポートで知名度を上げた山本晋也監督!!どーなった!? - Middle Edge(ミドルエッジ)

三上市朗&岡元あつこ「東京ゴージャス倶楽部」開催!第1回ゲストは毛利蘭の声の人!山崎和佳奈! - Middle Edge(ミドルエッジ)

関連する投稿


第11回ホリプロタレントスカウトキャラバンでスカウトされ芸能界入りした『萩原祥加』!!

第11回ホリプロタレントスカウトキャラバンでスカウトされ芸能界入りした『萩原祥加』!!

1986年の第11回ホリプロタレントスカウトキャラバンに出場し、そこでスカウトされて芸能界入りした萩原宏香さん。現在は消息は不明と言います。


「レースクイーン」や「トゥナイト2」にも出演していた『須藤寛子』現在は?!

「レースクイーン」や「トゥナイト2」にも出演していた『須藤寛子』現在は?!

2000年代始めレースクイーンやイベントコンパニオンとして活動し「トゥナイト2」にも出演していた須藤寛子さん。2003年頃からメディアで見かけなくなりました。現在は何をされてるのでしょうか・・・。


「王様のブランチ」レポーターを務めドラマやバラエティー番組でも活躍した『細野由華』現在は?!

「王様のブランチ」レポーターを務めドラマやバラエティー番組でも活躍した『細野由華』現在は?!

1999年に大学1年生の学校帰りに横浜駅で芸能事務所「ローレン」の社長によってスカウトされ芸能界入りし王様のブランチではリポーターを務めドラマにも出演していた細野由華さん。懐かしく思いまとめてみました。


「王様のブランチ」の初代リポーターとして活躍した『 中森友香』!!

「王様のブランチ」の初代リポーターとして活躍した『 中森友香』!!

1996年4月から放送された情報 バラエティ番組「王様のブランチ」で初代リポーターとして抜擢された中森友香さん。雑誌やドラマ等各方面で活躍されていました。2008年末頃からメディアで見かけなくなりました。気になりまとめてみました。


「王様のブランチ」やお笑いコンビ「イチカバチカ」でも活躍していた『友田安紀』現在は?!

「王様のブランチ」やお笑いコンビ「イチカバチカ」でも活躍していた『友田安紀』現在は?!

1998年4月に『王様のブランチ』のブランチレポーターとしてデビューした友田さん。後に宮地眞理子さんとお笑いコンビ「イチカバチカ」を結成し芸人としても活動されていました。


最新の投稿


世界が熱狂!葛飾商店街×『キャプテン翼』コラボ「シーズン2」開催!新エリア&限定メニューで街を駆け抜けろ!

世界が熱狂!葛飾商店街×『キャプテン翼』コラボ「シーズン2」開催!新エリア&限定メニューで街を駆け抜けろ!

葛飾区商店街連合会は、2025年10月10日より『キャプテン翼』とのコラボイベント「シーズン2」を亀有・金町・柴又エリアで開催。キャラクターをイメージした限定メニューやスタンプラリーを展開し、聖地巡礼と地域活性化を促進します。


キン肉マン愛が英語力に!超人たちの名言・名場面で学ぶ『キン肉マン超人英会話』発売

キン肉マン愛が英語力に!超人たちの名言・名場面で学ぶ『キン肉マン超人英会話』発売

人気アニメ『キン肉マン』の「完璧超人始祖編」の名言・名場面を題材にした英会話学習書『キン肉マン超人英会話』が、2025年11月29日(土)にKADOKAWAより発売されます。超人たちの熱い言葉を通じて、楽しみながら実用的な英語表現をインプットできます。TOEIC満点保持者やプロレスキャスターなど、豪華プロ集団が監修・翻訳を担当した、ファン必携の英語学習本です。


【カウントダウン】あと2日!古舘伊知郎&友近「昭和100年スーパーソングブックショウ」いよいよ開催迫る!豪華ゲスト集結の東京国際フォーラムは「昭和愛」で熱狂へ!

【カウントダウン】あと2日!古舘伊知郎&友近「昭和100年スーパーソングブックショウ」いよいよ開催迫る!豪華ゲスト集結の東京国際フォーラムは「昭和愛」で熱狂へ!

開催直前!TOKYO MX開局30周年記念「昭和100年スーパーソングブックショウ」が10月16日に迫る。古舘伊知郎と友近がMC、豪華ゲストと共に贈る一夜限りの昭和ベストヒットに期待高まる!


ギタリスト 鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブを東阪ビルボードで開催!

ギタリスト 鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブを東阪ビルボードで開催!

ギタリスト 鈴木茂が、『鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブ~Autumn Season~』を11月13日にビルボードライブ大阪、16日にビルボードライブ東京にて開催する。今回は、1975年にリリースされた1stソロアルバム「BAND WAGON」の発売50周年を記念したプレミアム公演となる。


【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

2025年(令和7年)は、1965年(昭和40年)生まれの人が還暦を迎える年です。ついに、昭和40年代生まれが還暦を迎える時代になりました。今の60歳は若いとはと言っても、数字だけ見るともうすぐ高齢者。今回は、2025年に還暦を迎える7名の人気海外アーティストをご紹介します。