影から支えるクリーニング業。いろいろ報われない業界?
新型コロナウイルスの影響で、世の中とんでも発奮(ミドルエッジ的表現)な世の中になってしまいました。世の中、自粛自粛となっていますが、そんな状況下でも仕事にあたっている人たちがいます。クリーニング業もそのひとつ。
命を扱う医療現場の壮絶さ格好良さとは、クリーニング業を比べることはできないけど、こっちの衣料現場だって危険を顧みず、現場にあたっている勇敢な戦士がいることを、もっと社会は知るべきだ!
ちなみに東京都を例にあげると、緊急事態宣言後、「社会生活を維持するうえで必要な施設」として休止要請の対象外になっている職種が、東京都ホームページに記載されている。
連なるいろいろな職業の中、クリーニング店は最後から二番目という記載位置。そんな小さなこと?って笑うかもしれませんけど、それはスポットライトを一度でも浴びたことのある幸せ者が言うセリフです。僕らは、、でなく、いつもそういう立ち位置に慣れてしまった人の思考回路はいつしかそうなってしまうものなのだ。
事実、最初ここにクリーニング店の表記はなく、ランドリーのみの記載だったらしい。組合が申し入れしたかどうかは定かではないが、後日ランドリーの下に名を連ねたという格好だ。
気になる最下位は、ごみ処理関係だ。こちらのお仕事だって、必要不可欠なものだし、けっして体力バカだけでできる仕事ではない。僕の知り合いにもごみ処理関係のひといますけど、産廃の問題や焼却炉の話などはなかなかにマニアックでおもしろい話でした。そして、わたくしうにぞう、昔郵便局でバイクぶん回して配達してたんだけど、みんな屋内で仕事している局員は頭良くて、俺ら配達員は身体動かすだけが取り柄みたいな見られ方すんのね。だけど、配達員もかなり勉強させられますから、みなさんが思っているほど体育会系でもないんです。ま、そういう体育会系の人もいるんですが一部。見た目で判断すんなってこと。
花屋はかすみ草的な儚さがあって、クリーニング店の上の、ランドリーのそのまた上の位置で小さな花を咲かせてます。そこから、ランドリー、クリーニング店、ごみ処理関係という着順になっている。ランドリー(おそらくコインランドリーを指していると思われる)は今ちょっとブームが来ているため、若干クリーニング店に羨望の眼差しを受けている格好であり、やっぱりクリーニング店とごみ処理関係が可愛そうな感じになっているんだよ。
って、記載順位でそこまで言うかー!
ごみ処理関係の方たちだってこう言ってますよ、「大丈夫。俺たち慣れっこだから・・・」
若い頃、キャバクラ行くと女の子に「お仕事何されているんですかー?」と聞かれた時に思わず「パイロット・・・」って、嘘ついたひといましたなぁ。そんなことで、何となく不遇な扱いを受けている気がするクリーニング業界なんです。
クリーニング店は緊急事態宣言下でも大切な職業!
100均と家具店より下に位置しているという現実を、まだ、受け入れられていないうにぞうですが、次はクリーニング店の必要性をアピールしてみたいと思います!ここを読んだら、あなたのうにぞうに対するイメージはさながらサラサラストレートヘアの江口洋介演じる「あんちゃん」に変わっていることでしょう。
あんちゃん♡
そもそもクリーニング業とは?ということですが、簡単に言うと、「溶剤または洗剤を使用して、衣類その他の繊維製品または皮革製品を原型のまま洗濯することを営業すること」(クリーニング業法1)簡単に言ってない?受付から始まって、洗って返す一連のお仕事ってことですね。
昔は家庭でも洗える素材がほとんどを締めていましたが、今は寒さを凌ぐ機能的意味からファッション的要素が強くなり、また、素材の目まぐるしい進化も目を瞠るものがあります。昨今、家庭で洗うことが難しい衣類が増えてきて、まさに、それらのメンテナンスは専門家でなければ、対応できない領域になっているのです。
クリーニング店を洗濯代行のように思っているひとも多いですが、素材の知識、洗剤や薬品の知識などを駆使したメンテナンスは、家庭のお洗濯とは全く別次元のものと言えます。事実、しみ抜きの勉強会や繊維に関する研究会など年間を通じてセミナーが行われ、その中には化学の授業を思わせる内容のものまであるんですよ!もちろん、安くサービスを提供しているクリーニング店は洗濯代行に近い部分もあるかもしれません。
クリーニング店なんてどこでも同じだから、安い方が良いという考えは間違いなのです。です!
ミドルエッジ的な話をすると、今は古着のメンテナンスなんかも需要が高くて、軍服や古いデニムなどのメンテンスはただ洗えば良いというわけでなく、生地の劣化具合などを見極めながらやる必要があって、まさに経験に基づいた高度な技術が必要になるのです!
かっけーーー!
かっけーよ!クリーニング!
あんちゃんにそんな技術があったか知らんけど、そんな匠にきれいにならなかったアイテムをお願いしたら、ひょっとしたら、別人28号になって帰ってくるかも知れないぞ!
『ひとつ屋根の下』あれから24年~柏木家その他の人達の今・・・ - Middle Edge(ミドルエッジ)
ひとつ屋根の下柏木家を支えたクリーニング店は杉並区にあった!
さぁ、うにぞうのイメージがあんちゃんで固まったところで、あの「ひとつ屋根の下」に少し触れておこう。1993年の作品で年間の視聴率1位を獲得していました!クリーニング業界はきっとこの時ざわついたに違いない。そして、あんちゃんと自分自身を重ねたことだろう。
主題歌はサボテンの花(財津和夫)
うーん!ドラマと歌が非常にマッチしていた覚えがあります。脚本が野島伸司!101回目のプロポーズ、愛という名のもとに、同じ年のヒット作(3位)でもある高校教師など名だたる作品を手掛け、桃屋の海苔の佃煮並みにノリノリの頃ですな。
桃屋のごはんですよ!今でも大好き♪
桃屋「ごはんですよ!」三木のり平CMがデジタル作画で復刻 「午前様 ツノと一緒に 茶漬け出し」 - ねとらぼ
話は戻って、このクリーニング店の舞台は杉並区にある実在のクリーニング店でした。ただし、現在も営業中であるお店かはわかりませんでした。
17年前の個人店ともなると、今はやめてしまっている可能性もかなりありますね。当時は大手チェーン店などわずかしかありませんでしたが、その頃から徐々に勢いを広げ、今ではかなり個人店が少なくなっています。
とはいえ、腕利きの職人が多いのは個人店。
名店は意外にあなたの近所にいるのかもしれない!
緊急事態宣言下!クリーニングの現場から悲鳴が!
実はクリーニングの現場からネットで怒りのツイートがたくさんあがっているんです!毎日ポケットからマスクやハンカチなどが出てきますが、現在それらが感染している可能性があり、現場スタッフから不安が起こっているのです!そして、それは今や悲鳴に変わっています。
ポケットの中身というのは時に非常にデリケートなものまで入っていることがあり、本来は利用者がポケット確認清掃をしてからクリーニング店を利用するのが好ましいんですよね。そんなこともあって、このポケット問題はクリーニング店の悩みの種であったわけですが、新型コロナウイルスの流行により、受付スタッフがとうとうキレてしまったということでしょう。
しかし実際のところ、シャレになってないですよ!?みんなそもそも発症せずに無自覚に感染しているひとが多数なわけですから、口を抑えたり、手を洗って拭いたりするものがポケットに入ってたら、ビビるのも大木じゃなくて、当然!
そんなわけで「クリーニングポケットマナー」を広めよう!
ということで、「クリーニングポケットマナー」という言葉を広く拡散して、クリーニング利用者がお店に行く前にポケットを確認清掃してから、利用してもらうのがマナーですよ!という運動をしみ抜き芸人うにぞうが始めちゃいました!
ヤッホー!
クリーニングポケットマナーのお願い!
この運動の影にはミドルエッジお馴染みのあのひとがっ!
クリーニングポケットマナー
さて、気になる漫画家さんは!?
Twitterでも
沢山のいいね!とリツイートが!
オフィスうにぞう - ホーム | Facebook
相乗効果でヤフーの話題のツイートに!
うにぞう
こんな時だからこそ、ご利用は信頼できるプロへ!
今はクリーニング店を利用しない方が良い!危険だ!なんて、書き込みや間違った報道がありますが、よく考えてみてください。そんな事を言いだしたら、スーパーに行こうが、コンビニに行こうがリスクとしてはみな同じですよ!今や、奥多摩の駐車場が滅茶苦茶混んでるとかw煽り報道連発してますが、不安を煽るだけの報道には怒りしかありません!ウィークエンダーの方がよっぽどまじめだわ!
今、営業しているすべてのプロの方は万全を尽くして、サービスを続けているんです。衛生的なことに関わる仕事は本業の裏でそういった整備や意識がきっちりとしています。その中でも、クリーニング業はきれいにする衛生のプロ中のプロ!きちんとプロ意識を持って営業している所を利用している限りは、当たり前の防御策を行っていれば、そのリスクは決して特別なものではありません!
しみ抜き芸人うにぞうがミドルエッジライターデビュー!
わたくし、しみ抜き芸人うにぞう。以前、マツド・デラックスさんのコラムに登場したりして、裏でミドルエッジを援護射撃していたわけですが、今回の情勢を踏まえて、自ら筆を取らせていただきました!業界紙でのコラムも書かせてもらってますが、ミドルエッジ的に書かせてもらって、とても楽しかったです!今後はいろんなネタで記事を提供しようと思いますので、お見知りおきを!ちなみに「洗濯屋けんちゃん」に触れなかったのはあえてです。
というわけで、陽の当たらないクリーニング業ですが、みなさんその存在の大切さをわかってくれましたか?あなたの利用するクリーニングおじさん、おばさん、おにぃさん、おねぇさんを感染から守るために!そこからの感染を拡げないために!ポケット確認清掃「クリーニングポケットマナー」をこの機会に習慣にしていただけたらと思います!そして、我々クリーニング店を応援してください!