さすがの猿飛とは?
細野不二彦さんによる漫画コンテンツで、1980年から約4年間に渡って小学館刊の増刊少年サンデーにて連載され、1982年にはテレビアニメ化も実現しました。ユニークな登場人物やエッチな場面が多めなのが印象的で、肉丸と魔子の微笑ましい恋愛模様なども描かれています。
原作とアニメ版の違い
アナログな忍者の養成を主とする忍ノ者高校に対して、ハイテク機器を使いこなす近代的なスパイを育成するライバル校・スパイナー高校の生徒が物語当初から登場しており、様々な勝負に発展していく展開が多いです。
さすがの猿飛の主題歌
オープニングおいては全69話を通して変更されることなく、同じ楽曲で統一されています。
そのため、さすがの猿飛といえば、この主題歌を思い浮かべる人も多いのでは多いのではないでしょうか。スキトキメトキスと、単純な歌詞でありながらも、記憶の奥の深い部分に刻まれていますよね。
エンディングは前期・後期で変えられていて、前期はラブコメ風の印象、後期は硬派な忍者といった曲風に仕上げられています。特に後期の楽曲「忍豚レゲエ」は、ワンピースのルフィ役・ドラゴンボールのクリリン役で知られる田中真弓さんがボーカルを担当しているのも注目したいポイントです。
さすがの猿飛のストーリー
一般的には普通の私立高校なのですが、本当はスパイを育成する忍ノ者高校で、主人公の猿飛肉丸の活躍を描いた青春ストーリー。猿飛肉丸は、低身長のうえにデブという外見のうえにエッチで女好きとという個性的なキャラクターです。しかし、幼馴染みのくノ一・霧賀魔子とは相思相愛のカップルで、彼女がピンチに陥ると表情を一変させ、本来の力を発揮して活躍するのでした。
主人公&ヒロイン
さすがの猿飛の魅力・面白いポイント
肉丸・魔子の微笑ましい姿
羨ましくなるほど仲良しな二人の姿が印象的で、毎回ほっこりとさせられます。そして、普段は和かな肉丸ですが、魔子がピンチになると表情を一変させるのも印象的で、本来の彼の姿は外見とは違って格好良いです。そんな二面性とそのギャップは肉丸の魅力であり、説明はなくとも、魔子はそんな彼のことが好きなのだと視聴者に理解させています。
普段に肉丸には女性受けするような魅力はありませんが、お姫様とナイトという関係性が成り立っていて、そこが本編の面白さの根幹となっているのではないでしょうか。
原作コミックにはないアニメ版のオリジナリティー
原作コミックのファンからすれば、オリジナル要素の強いテレビアニメは期待を裏切った内容と捉える部分もあるのかもしれません。しかし、テーマや方向性は大きく逸脱することなく、原作に沿ったものに仕上げられています。
アニメ版のオリジナリティーこそ、さすがの猿飛の魅力であり、原始時代や戦国時代が舞台になったり、映画のパロディーといった番外的な内容も魅力的です。
原作コミックの内容を忠実に再現したアニメは、原作ファンの期待に応えるものなのかもしれませんが、改めてアニメ版を視聴する意味は薄くなってしまう気がします。