限界シリーズとはどんな企画?
ガキの使いメンバーが変装した姿でお忍びで飲食店に入店し、テーマである品を似た言葉で注文できるか?!という企画です。例えば、「ナポリタン」を「何歩、歩いたん?」と言い注文ができるか等。発音や強弱の変化は許されますが、一文字でも変えた場合は反則となります。
前半の簡単な単語は山崎邦正(月亭方正)・田中直樹・遠藤章造が挑戦し、後半に進むにつれ難易度が上がり浜田雅功・松本人志が挑戦します。回を重ねるごとに複雑・意味不明・シュールな言葉が増え、人気企画となりました。
第1回「アイスコーヒー」。初企画ながらも高難易度!

第一回目から複雑な言葉が多いものの、前半は「ナイスコーチ」などと成功をし、「愛想笑い」ではアイスオーレと惜しい結果となります。が、中盤からは「コーヒーコーヒー」「熱いコーヒー」と、どうやって注文しろと…?と思わせるような言葉で挑戦し、案の定ホットコーヒーが注文されます。最後の「欧陽菲菲」では粘りましたが「欧陽アイスコーヒー」と発し、言葉選びは勿論のこと、相変わらずの松本人志らしさが表れています。
第2回「冷やし中華」。早くもガキ使らしく壊れ始める…

「東二中か」「中華冷やし冷やし」は簡単(?)ですが、これが思い浮かぶセンスはガキの使いらしいです。「He get sea check car」では暑がる仕草を見せるものの日本語で言えと怒らる山崎邦正、「年中無休か」では中国人と勘違いをされ無理矢理に担々麺を注文させられる山崎邦正。これもまたガキの使いらしいです。松本人志が「鈴木京香」と伝えると水餃子が注文されてしまい、本人とバレバレで店員さんに「4チャンネルに言っちゃうからな」と笑われる始末に…。
第3回「マイルドセブン」。意外な結果が…?

タバコ専門店は高齢の店員さんが多い影響もあるのか、もはやネタかと思われた「アイルトンセナ」「マグロ漁船」でもすんなりと注文することができます。特に「舞子さん」で通ったのは驚きで、田中直樹のことを外人と勘違いしたおばちゃんが「マイルドセブン3個」と発声練習をさせます。定番化してきた英語の「My sweet memory」では失敗、しかし「マイケル富岡」では成功…。どうなっているのでしょうか?
第4回「カツカレー」。新しいテクニックも?!

シリーズ中盤となるせいか、増して壊れ始めてきます。
巧みに「勝新」「カヒミ・カリィ」とカツやカリーと活かすものの失敗となります。ニュアンスが違う言葉も増え、「豚揚げインド辛めし」からは成功の成の字も見えず、連呼する度に店員さんは苦笑いでオドオドと困惑…。超高難易度の「戸塚ヨットスクール」では「戸塚っていうところがごっついカツですよ!」と自信満々に宣言するのの、実際には発音が滅茶苦茶となってしまい、やはり全く通すことはできません。ラストにダウンタウンで入店し、浜田雅功の「チャゲ&飛鳥」にずっと戸惑う店員さんを思って(?)、変わりに「チャゲ&飛カツカレー」とはっきりと注文をする松本人志は大人ですね。
第5回「チャーシューメン」。更なるテククニックで!

序盤から「逆にチャーシューメン」とシュールな難題。田中直樹はめげずに「逆に」を強調して注文をしますが、店員さんはキレ気味となり「だからその意味が解らねぇんだって!」と怒鳴られ、小声で「チャーシューメンで…」という結果に。「ちゃうちゅうねん!」では外国人と勘違いされる恒例パターンで、中国人店員さんに外まで連れていかれ店頭サンプルを見せられます。田中直樹は気にしてしまっているのか小声で「町長さん」に対し、「町長さんていうと何でしょ?」と即答で返答されてしまいます。松本人志は不可能かと思われる言葉、「加藤茶と志村けん」に挑みます。身内を指さし「加藤?茶と志村めん」と会話に混ぜるという新必殺技も披露しますが、「加藤チャーシューメン志村めん」と壊れれてしまい反則となります。そもそも「志村めん」で反則であるのですが…。
第6回「ナポリタン」。奇跡の展開が!

開始の「あんぽんたん」は簡単そうですが、店員さんは無言。山崎邦正、次に田中直樹は冷たくされることもパターン化してきました。中難易度の「何歩、歩いたん?」は浜田雅功の絶妙なタイミングもあり違和感なく注文…と、みせかけて店員さんが戻り「悪い悪い、ちょっと忘れちゃった」とズッコケてしまう展開に。オドオドと再注文で確認していると、言わずとも「で、ナポリタンね」と唯一通っていたという奇跡が!半ばオチとなる松本人志の「タモリさん」では店員さんが困惑した様子で無反応。後に他の注文品だけが届き、諦めた表情で「お母さん、タモリさん通ってます?」と聞いてみると、「あと、ナポリタン一つだけですよね?」と…。「はぁ?」と逆に松本人志が困惑するという、二度目の奇跡が起きました!
第7回「オムライス」。初っ端からあの人がやらかし…

一店舗目の一声目から驚きの展開!企画者本人の松本人志が「僕あの~オムライス、じゃなくて…」と何故かお題を言ってしまい、開始からグダグダと…。簡単かと思われた「アン・ルイス」では「オレンジジュース」となり、雲行きは怪しくなる一方です。田中直樹は増して弱さが出てしまったのでしょうか、店員さんに顔を近づけられ「ホームレス」と言うつもりが普通に「オムライス」と注文してしまいます。雲行きは怪しいどころか土砂降りとなり、新方式の「チキンライスにちょっと手を加えてもらえますか?」と聞いてみるものの、そもそもチキンライスがないという…。オチはやはり松本人志で、「侍」を「侍ス」と発し、一度も正解がない回となりました。
最近のガキの使いでも奇跡が…?
ナポリタンでは二度の奇跡が起きましたが、新企画「かぶらず歌い切り」でも起きます。テーマの曲を10フレーズに分け、10人でどのフレーズを歌うかは打ち合わせをせず、被らずに歌いきることができるかという企画です。過去の「ゴレンジャイゲーム」「ナナレンジャイゲーム」を更に難しくさせた様な内容ですが、長渕剛「とんぼ」ではなんと、38回目の1時間24分という短時間で歌いきることに成功します!
3月1日には第二弾として、爆風スランプ「Runner」での挑戦が放送されました。この回では160回と回数は増えてしまいますが、またまた1時間53分という結果を出します!成功時にはサンプラザ中野くんも登場し、一緒に熱唱!
限界シリーズは長期企画としては難しかったのか…?
限界シリーズは人気企画で2000年以降も続きましたが、第7回からは放送されていません。ガキの使いメンバーは誰もが知る芸能人となってしまいましたし、収録し放送する上でアポなし等も難しくなっているのではないのでしょうか?
それでも今でも続き、おもしろ企画ばかりのガキの使い。他にはない独特な楽しさがあるので、いつまでもテレビ規制の「限界」まで放送してほしいです!