【徹底的に愛は・・・】外務省を舞台に繰り広げられるラブストーリー。テーマ曲『今を抱きしめて』が大ヒット!

【徹底的に愛は・・・】外務省を舞台に繰り広げられるラブストーリー。テーマ曲『今を抱きしめて』が大ヒット!

外務省を舞台に繰り広げられるロマンスをテーマにしたドラマで、90年代にイケメン俳優として一世を風靡した吉田栄作と実力派女優として定評があった仙道敦子が主演に抜擢され話題になりました。YOSHIKI制作の主題歌『今を抱きしめて』も大ヒットとなり、ドラマ、主題歌共に話題になった1993年を代表するドラマです。TBS系ドラマ『徹底的に愛は・・・』を振り返ります。


あらすじ

外務省渡航課に勤務する安達純子(仙道敦子)は、ロサンゼルスに友人と遊びに来た帰りにパスポートをなくしてしまったことに気づく。慌てて外務省に電話した純子を有吉という職員が親切に対応してくれた。有吉のおかげで翌日にパスポートを再発行してもらえることになり、ほっとする純子の前に同じく外務省勤務で純子と顔見知りだった中原論平(吉田栄作)がばったり居合わせる。出張でロスに来ていた論平は翌日までの宿もない純子を仕方なく自分のホテルに泊める。無事帰国した純子はお礼を言うために自分を助けてくれた有吉のデスクを訪ねた。南太平洋課主席としてエリート街道まっしぐらの有吉浩一郎(内藤剛志)に純子は一目で恋をした。恋をしたらまっしぐらの純子は、一人暮らしの有吉に積極的に尽くし始める。

一途に有吉に思いを寄せる純子に心を動かされた有吉は純子の気持ちを受け入れたが、有吉は別居中の妻がいることを純子に言えずにいた。有吉との関係が不倫だったことを知った純子は、有吉と別れることを決めた。落ち込む純子を論平は優しく元気づけ、次第に純子に熱い思いを抱くようになっていく。

別れてもなおお互いへの気持ちが捨てられない純子と有吉だったが、純子には新しい出会いがおとずれ、そして有吉は同じ課に勤務する佐伯てるの(原田貴和子)と関係を持つようになる。しかし、てるのは実は論平と恋人関係にあり、論平の気持ちが純子に傾いていることに気いて寂しさを感じていた。

次々と出会う男性に心を動かされ、そしてなかなか自分の思いに気付いてくれない純子に苛立たしさを感じる論平は思わず純子にキスしてしまうが、そんな論平を純子は非難する。しかしどんな時でも自分を励まし、支えてくれる論平に純子もまた惹かれていく。

そしてお互いの気持ちを確かめ合った二人は新たな一歩を踏み出す決意をする。

『徹底的に愛は・・・』をふりかえる

1990年代といえば、吉田栄作・織田裕二・加瀬大周の3人のイケメン俳優たちが「平成御三家」と呼ばれていた時代。1990年から1995年に芸能活動を一時休止するまでの間に、吉田栄作は8本の連続ドラマで主演を演じるという超売れっ子。『徹底的に愛は・・・』は、そんな吉田全盛期に収録されたドラマの中の一本で1993年10月から12月までTBS系列の金曜ドラマ枠で放送されました。

吉田と仙道敦子の二人が主演を演じたのは、1990年10月から同じくTBS系列で放送され、最高視聴率20%越えの大ヒット作品となった『クリスマス・イヴ』以来2度目。

脚本は数々のラブストーリーを手掛けて「ラブストーリーの名手」と称される大石静が担当し、90年代の多くのドラマで描かれたドロドロの人間関係をソフトタッチに描いてみたという仕上がりになっていたドラマだったように思います。

外務省での恋愛模様を題材にしたドラマだったので、このドラマを観て外務省に抱いていた「エリート達の集う華やかな場所」というイメージが変わったという方も多かったのではないでしょうか。

最終回の放送日がちょうどクリスマス・イヴの日だったため、イヴの日に論平が純子にプロポーズという設定が、臨場感溢れる素敵なエンディングに仕上がった作品でした。

『今を抱きしめて』

『徹底的に愛は・・・』のテーマ曲『今を抱きしめて』はオリコンチャート最高3位を記録する大ヒットとなりました。当時リリースした『ART OF LIFE』がプラチナアルバムに輝き、のりにのっていたX JAPANのドラマー兼ピアニストYOSHIKIのプロデュース作品としても話題になりました。

歌手としても活躍中だった吉田栄作と以前からその歌声に定評があった仙道敦子のデュエット曲としてリリース。二人は「NOA」というユニットを組んで数多くの歌番組にも出演しました。

楽曲を提供したYOSHIKIは1997年のX JAPAN解散後もプロデューサーとして、またソロアー
ティストとして世界を股にかけて活動しています。2019年はアイドルグループ「SixTONES」のデビュー曲『Imitation Rain』をプロデュースしたことが話題になりました。YOSHIKIがジャニーズのアーティストに楽曲提供をしたのは今回が初めて。テレビで初披露するとすぐにSNSは絶賛コメントで埋め尽くされました。

YOSHIKIは慈善活動も積極的に行っていることでも知られており、チャリティーイベントへの参加やさまざまな支援活動への高額の寄付を行っていることが、たびたび報じられています。

仙道敦子

1969年生まれの仙道敦子は、児童劇団ひまわりで演劇を学び1980年から本格的に子役として活躍し、当時からその演技力は高く評価されていました。

『鬼龍院花子の生涯』や『白蛇抄』をはじめとする数多くの大作映画にも出演し、大物女優としての片鱗を見せて話題になり、『白蛇抄』での演技は映画関係者にも高く評価されて1984年度日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。

数々の連続テレビドラマに出演して大活躍していた仙道は、1993年にかねてから交際が噂されていた俳優の緒形直人と結婚し、『徹底的に愛は・・・』への出演を最後に芸能活動休止を発表しました。

そして2018年、「仙道敦子、女優復帰」の文字が新聞各紙を飾りました。仙道はTBS系列の連続ドラマ『この世界の片隅に』で主人公すずの母親を演じて本格的に女優復帰を果たし、2019年には大ヒットドラマとなったNHK連続テレビ小説『なつぞら』への出演も話題になりました。「トレンディー女優だった仙道敦子もふつーに歳を重ねてお母さん役を演じるようになっているなんて!」と感慨深い気持ちになった人も多いのではないでしょうか。

私生活では、仙道は結婚後3年が経った1996年に、長男緒形敦を出産しました。敦もまた両親と同じ俳優を志し、2017年TBS系列のドラマ『陸王』でデビューを果たしました。

吉田栄作

女の子にもてたいという理由で芸能界を目指した吉田栄作は、1988年に「ナイスガイ・コンテスト・イン・ジャパン」でグランプリを受賞したことをきっかけに俳優としての活動をスタートさせました。

俳優になる前は182cmという長身を生かしてモデル活動をしていた吉田は、当時、吉田同様にモデルから役者への転進を図った阿部寛や風間トオルらと共に、モデル出身俳優という新しいタイプの役者として注目を浴びました。

19歳でデビューした吉田はあっという間にスターダムを駆け上り、1990年代にはトレンディー俳優として一世を風靡しました。スターになった吉田栄作には、「生意気」というイメージがついてまわりました。後に吉田本人は「俺様キャラを作っているところもあった」と語っているとされますが、そんな生意気なイメージは悪評となって広がっていき、26歳を迎えた吉田はとうとう休業を決意し、演技の勉強をしにアメリカへ渡りました。

1998年に帰国するとすぐに俳優業を再開。現在も舞台、映画、テレビなどで数々の話題作に出演しています。2019年には50歳を迎えて事務所を独立。今後ますますの活躍が期待される役者の1人です。

まとめ

仙道敦子・吉田栄作・YOSHIKIは、50代を迎えた今でも90年代の輝きを彷彿とさせる“華”のある3人ですよね。

3人がどんな風に歳を重ねていくのか、またどんな功績を残していくのか、今後の活躍から目が離せません。

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