アニメ「シティーハンター3」で問題視されることになったサブリミナル効果。

アニメ「シティーハンター3」で問題視されることになったサブリミナル効果。

1980年代から90年代前半まではクリエイターのお遊び程度だったサブリミナル手法。ところが1995年にはサブリミナル的表現手法を禁止する放送基準が敷かれました。当時の経緯として有名なアニメ「シティーハンター3」でのサブリミナル効果について。


1995年、テレビでサブリミナル的表現を禁止する基準が明文化

1995年9月26日、NHKと民放それぞれが番組放送基準でサブリミナル的表現方法を禁止することを明文化しました。

日本放送協会 国内番組基準

日本民間放送連盟 放送基準

きっかけの一つがアニメ「シティーハンター3」

さて、まずそもそも1980年代から90年代前半にかけて放送されたアニメでは、VHSで録画した番組をコマ送りしないと確認できないカットやメッセージを1コマだけ挿入したり、群集シーンに別作品の登場キャラを紛れさせるといった編集が「制作スタッフのお遊び」として当たり前のように用いられていました。いわばファミコンの裏技的なノリでしょうね。



シティーハンターもご多分に漏れず、問題として取り扱われたカット以外にも様々にお遊びカットが入っていたとされています。



問題とされたのは「シティーハンター3」第11話(1989年12月24日放送)ですが、これが問題提起されたのは1995年5月2日と5年以上後のことでした。

1995年5月2日、TBS系のニュース番組で取り上げられる

ところが…

凄然な出来事が続いた1995年を憶えている方は多いと思いますが、春先から5月と言ったらそれこそ、この事件について各局が報道合戦を繰り広げていたころだと思います。



各局がこぞって新情報や新事実を探し出す中で「シティーハンター3」の一件が取沙汰されたのでしょうし、より視聴者の耳目を集めるための手法としてサブリミナル効果を狙う仕掛けも用いられたのだと思います。

1995年、世間を震撼させていたオウム真理教

1989年11月4日の坂本堤弁護士一家殺害事件をはじめ、1994年6月27日には松本サリン事件1995年3月20日には地下鉄サリン事件と、それこそ日本中を震撼させていた当時のオウム真理教。



上記の経緯では「シティーハンター3」も郵政省から厳重注意を受け謝罪したものの、番組が放送された1989年時点ではまだ「奇妙なパフォーマンスをする宗教団体」と思われていた時期だったことも事実です。

それこそ90年代前半には「とんねるずの生でダラダラいかせて」にキワモノ的なキャラクターで出演していました。出演させたテリー伊藤氏が後に釈明していますが、残酷な事件を起こす(または起こしたことが確定する)前と後で、事の重大さがまったく違うレベルで認識されるというのは、事実関係として起こってしまうのだと思います。



ここでは「サブリミナル効果」に表現規制が設けられた経緯に「シティーハンター3」があったという事実について記すことに留めておきます。

テレビ番組でも取り上げられています

ちょっと記事の方向性がずれてしまったので

パピコ「大人のあずきラテ」食べたことありますか?

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