目の前にいきなり零戦が…カーク・ダグラス主演、SF映画『ファイナル・カウントダウン 』

目の前にいきなり零戦が…カーク・ダグラス主演、SF映画『ファイナル・カウントダウン 』

超最新兵器を満載して航行中の原子力攻撃空母が、突然、タイム・スリップに遭遇し、1941年の日本海軍による真珠湾奇襲時のハワイ沖に出没するという1980年に公開されたSF映画です。 いろんな意味でカウントダウン間近な映画です!!


監督はアメリカ・ペンシルベニア州出身、俳優・映画監督で「オーメン2 ダミアン」を手がけたドン・テイラー(Don Taylor, 1920年12月13日-1998年12月29日)が監督を務めました。

キャスト

タイムスリップし、自国を守らなければならないという強い任務感を持ち、歴史に介入すべく日本軍との交戦をするか否か決断を迫られるニミッツ艦長、マシュー・イーランド海軍大佐役として1960年「スパルタカス」のカーク・ダグラスが演じています。
カーク・ダグラス(Kirk Douglas, 1916年12月9日生)は、 アメリカ・ ニューヨーク州アムステルダム出身の俳優・映画プロデューサーで、なんと御年102歳!!
なお、この作品では製作総指揮も兼ねています。

あらすじ

1980年、ハワイ沖を航行する原子力攻撃空母ニミッツは突如、奇妙な竜巻の襲来を受けたために真珠湾へ引き返そうとしますが、そのまま呑み込まれてしまいます。

しばらくして嵐は収まったものの、「随伴していた駆逐艦が行方不明」「無線にどこからも応答がない」「奇妙な無線通信とラジオ番組の受信」などの異常な事態を認識した艦長は、両舷に緊急警戒態勢を発令すると共に、真珠湾への偵察機を発進させます。
また、ニミッツに近づく飛行機をレーダーによって発見し、調査のためにF-14トムキャットを発進させますが、その飛行機はなんと零戦だったのです。

偵察機が持ち帰った真珠湾の写真に整然と写るかつての主力戦艦群、奇妙な無線とラジオ番組、そして零戦の出現など…。
それらの情報から推理を重ねたニミッツの搭乗員たちは、タイムスリップしたことを悟り、今が1941年12月6日、つまり真珠湾攻撃の前日であることを理解し、歴史に介入して日本軍を撃退するか否かを迫られるのです。

前途多難なテーマ曲

スウェーデン出身のハードロック・バンド、ヨーロッパ(EUROPE)が1986年に発表した曲"The Final Countdown"が大ヒットし……と書きたかったのですが、残念ながら今回の映画とはまるっきり関係ありません!!
まぁ、「ファイナル・カウントダウン」と聞くとこのバンドの曲を想像しがちなのですが…

一難去ってまた一難!

『ファイナル・カウントダウン』の劇中BGMの「ローレル&オウエンス」 (Laurel And Owens) およびエンディングテーマ曲「ミスター&ミセスタイドマン」 (Mr.and Mrs.Tideman) のメロディーと1982年5月21日にリリースされた岩崎宏美の28枚目のシングル「聖母たちのララバイ」の楽曲前半のメロディーが酷似していると、抗議のため来日した作曲者ジョン・スコットから指摘されました。
「聖母たちのララバイ」作曲者の木森敏之がこの類似点を盗作と認めたため、作曲クレジットが木森と、ジョン・スコットとの併記という共作クレジットに修正されました。

どこがどう似ていてどう違うのか、みなさんご自分の耳で聴き比べてみてください!!

こぼれ話

劇中で偵察機が持ち帰った真珠湾の写真は、実は奇襲を受けた直後の写真であり、よく見ると「雷撃時の波紋」「雷跡」「戦艦ウェストバージニアに命中した魚雷が立てた水柱」などが写っています。
劇中には、上院国防委員会副議長で1941年に行方不明になったとされるチャップマンという民主党上院議員が登場するが、架空の政治家です。

撮影当時、空母ニミッツは大西洋に配備されていたため、撮影は大西洋上で行われていました。
また、アメリカ海軍の戦闘艦艇における女性の宿泊は許可されておらず、本作唯一の女性出演者であるキャサリン・ロスは毎晩陸上まで搬送され、上陸先にて宿泊していました。

零式艦上戦闘機として登場するのは実機ではなく、映画『トラ・トラ・トラ!』の撮影にも使われているT-6の改造機「テキサン・ゼロ」です。

カーク・ダグラスの三男ピーター・ダグラスが作戦室の水兵として登場しており、ドイツとソ連、アメリカ、イギリスが戦争状態になったラジオニュースを聞き、艦長(カーク・ダグラス)より作戦室から出るように促される役でした。

撮影に使われたT-6改造機『テキサン・ゼロ』(2007年撮影)

その他のパクリ疑惑

戦国自衛隊 (映画)

1979年公開の日本映画。原作は半村良が1975年に発表した同名小説です。

自衛隊が戦国時代にタイプスリップして戦乱に巻き込まれるという設定で、本作の前年に公開されています。

そのため、盗作ではないかと疑われましたが、原作小説はさらに先に発表されていることから疑惑は解消しました。

異聞・ミッドウェー海戦―タイムパトロール極秘ファイル(小説)

1987年の豊田有恒の短編集小説で、その中の1作に、表題と同じ『異聞・ミッドウェー海戦』があります。

歴史改変を目論む未来人によって、海上自衛隊の護衛艦くらまが、ミッドウェー海戦の最中にタイムスリップします。

「現代の軍艦が第二次世界大戦にタイムスリップする」や、「歴史改変は成立せずに元の時代へ戻される」という点で、本作と設定が酷似しています。

ジパング(漫画)

かわぐちかいじの漫画です。

海上自衛隊のイージス艦が太平洋戦争中にタイムスリップします。

結果として歴史改変が成立し、元の世界とは異なる歴史のパラレルワールドが作られたという意味では、本作と対極に位置する設定となっています。

最後にまとめ

この映画やその他パクリ疑惑に出てきたような、タイムスリップしてどうのこうのという設定はよくある話ですね。それだけ題材にしやすいのでしょう。
アメリカ海軍が全面協力していることもあり、実物の艦船や艦載機が多く登場しているので、マニアの方には楽しんでいただけると思います。
この映画のオチは、あえて書きませんので、じっくりと交戦シーンを楽しんでみて下さい。
それにしても今回、一番びっくりしたのは、個人的にはこの映画の主題曲が「ヨーロッパ」の『ファイナル・カウントダウン』ではなかったということです。

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