【空色のメロディ】ファンタジー系少女漫画の名作!連載終了には意外な理由があった?

【空色のメロディ】ファンタジー系少女漫画の名作!連載終了には意外な理由があった?

「空色のメロディ」はファンタジー要素たっぷりの少女漫画で、当時とても人気のある作品でした。人気作品だったにもかかわらず、アニメ化されることはなく連載もあっさり終了してしまったのですが、そこにはちゃんと理由があったのだとか!懐かしい「空色のメロディ」を様々な角度から調査してみました。


水沢めぐみの名作!「空色のメロディ」

「空色のメロディ」は1987年6月号から1988年8月号まで、少女漫画雑誌「りぼん」で連載されていました。作者は水沢めぐみ先生。水沢先生といえば「姫ちゃんのリボン」が一番よく知られている作品でしょうか。

当時「空色のメロディ」はとても人気がありました。「りぼん」内の他の作品とは雰囲気が違い、ヨーロッパのような国が舞台でファンタジー要素もかなり強め。大切にしているペンダントには隠された秘密があったりモフモフの愛犬がいたりと、女の子が好きな設定がてんこ盛りの作品だったんですよね。

水沢めぐみ先生のふんわりしたタッチの作風とファンタジーな内容がとてもマッチしていました。付録もそのせいかめちゃくちゃかわいかった思い出!

「空色のメロディ」あらすじと登場人物

メロディ・ブルー

主人公。両親を亡くしたのをきっかけにダンを頼ってグリーン・フィールドにやってくる。泣き虫だけど、元気で明るく運動神経もバツグンな13歳の女の子。愛犬はハチ。実は王国の血をひくお姫様だったことが判明する。

アーク・ライト

好奇心旺盛でお調子者の少年。メロディのことが大好き。飛行機を自作するほどの飛行機少年で将来の夢はパイロット。終盤、飛行機を完成させてメロディを救う。

ダン・フォレスト

若い頃、ブルーストーン王国で王室専用パイロットを務めていた。両親を亡くしたメロディを引き取り一緒に暮らす。村人からは気難しい頑固者だと思われているが優しい一面も。

グレイ・キートン

アークの親友だが、アークとは対照的に物静かで知的な性格。メロディの初恋の人。ずっとアークの姉であるセーラのことが好きだった。

セーラ・ライト

アークの姉で、女性らしく料理も裁縫も得意。メロディの憧れの存在。弟アークの親友であるグレイのことが好き。

「空色のメロディ」に影響を与えた作品とは?

「空色のメロディ」を読むと「これって〇〇の影響かな?」と読者が感じる設定が多々あります。なんとなく気付いている方も多いかもしれません。

まずはメロディたちの暮らす架空の村「グリーン・フィールド」ですが、これは「赤毛のアン」の舞台となっている「グリーン・ゲイブルス」を連想させます。服装などの時代の設定も「赤毛のアン」と同じ頃を意識しているのは明確ですよね。

余談ですが、エプロン付きのワンピースと長靴って女子は一度は憧れませんか?「大草原の小さな家」とか「アボンリーへの道」とか、この時代の女の子の服装はやっぱり可愛いです。

そしてもう一つ、「空色のメロディ」が影響を受けたであろう作品が「天空の城ラピュタ」です。お馴染みのジブリ大人気作品ですね。

女の子のブルーのペンダントに秘密がある、少年が飛行機を作っている、あとは主人公の女の子がおさげ。無理やり連れていかれたのを助けに行く、というのも似ている点かも。

水沢めぐみ先生は「憧れるヒロイン」を聞かれた際に「ナウシカみたいに強い女の子に憧れる」とイラスト付きで描かれていました。おそらくジブリ作品はお好きではないかと思われます。
「天空の城ラピュタ」が公開されたのが1986年。メロディが誕生する1年前ですよね。きっとかなり影響を受けたのではないでしょうか。

人気があったのにあっさり終了には理由があった?

先にも書いたように「空色のメロディ」は連載当時とても人気がありました。しかし連載は15回、コミックスにして全5巻で終了してしまいます。アニメ化の話まで出ていたのにあっさり終了したのには理由がありました。

実は、水沢めぐみ先生の妊娠&出産の時期と重なったから。
この事について、水沢先生自身が柊あおい先生の育児漫画「『おかあさん』の時間」の巻末付録、対談記事の中で語られています。

「空色のメロディ」連載中に妊娠&出産となった水沢先生は、半ば無理やりに連載を終了。アニメ化の企画も出ていましたが中止にしたのだそうです。

うーん。なかなか思い切りがいいのか、当時はそういう風潮だったのか…。でも、もし時期が違ったら「空色のメロディ」がアニメ化されていたのだと思うと、見たかった!というのがファン心理ですね。

アニメ化はされませんでしたが、谷山浩子さんプロデュースでイメージアルバムは作成されているので、興味のある方はぜひ聴いてみてください。

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