路上で堂々と犯罪行為!?社会問題となったゲーム「グランド・セフト・オート」
皆さんは「グランド・セフト・オート」というゲームシリーズをご存知でしょうか?アメリカのRockstar Games社が制作するゲームで、「街中で人を殺害」「車両を盗難して走り回る」といった犯罪行為をフィーチャーしており、日本では「GTA」「グラセフ」などとも呼ばれています。全世界での累計売上本数は実に2億本以上。この記事では、そんなグラセフのうち90年代に発売されたタイトルを中心に書いてみたいと思います。

グランド・セフト・オート(GTA1)
1997年に発売された、記念すべき第1作「グランド・セフト・オート」。日本では翌1998年にPC版及びプレイステーション版が発売されました。ゲームのキャッチコピーは「感動?勇気?そんなもん問題じゃないね…」。その内容はと言うと…?

チンピラがボスの命令でやりたい放題!!
グラセフの気になる内容ですが、下の画像の通り「見下ろし型」のゲームとなっており、チンピラ役となったプレイヤーはボスからミッションを与えられ、車を運転するなどの操作を行います。その際、車を暴走させて追突したり、車で人を轢いたりとやりたい放題!そして轢かれた人が流血するなどグロテスクなシーンが問題となりました。
さらに、ボスからの依頼という体裁を取りながら実際は「ボスは主人公が死ぬところを見たかっただけ」という滅茶苦茶なミッションや、時間内に車の破壊や殺人で目標のポイントを稼ぐ「メッタ殺しタイム」など、倫理的に問題のあるミッションが満載。あえなく日本でのレーティング(CERO)では「Z(18才以上のみ対象)」となってしまいました。
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グランド・セフト・オート2(GTA2)
倫理的な問題を多大にはらんだグラセフですが、「GTA1」は全世界で売上100万本を記録するヒットとなりました。そのため、続編である「グランド・セフト・オート2」が1999年に発売されることとなります。

「ヤクザ」など日本を意識した作りに!!
GTA2ですが、前作の「見下ろし型」は継続された上で戦略性が変化。「敵対する組織の顔色を窺い、場合によっては敵対する組織からも報酬を受け取れる」という、裏切り要素が追加。また、組織名が「ヤクザ」だったり地名に「ヒロシマ」が登場するなど、日本を意識した作りとなっています。
流血がNGに!しかし…?
また、ある意味大きな変更点として挙げられるのが「死体からの流血が無くなった」という点。流石に相当クレームが入ったのでしょうかね?しかしながら、ある種のチートを使うと流血表現がONとなり、GTA1同様の流血を見られるとのこと。これは倫理的に見てどうなんでしょうかね!?

GTA1をより強化した(?)GTA2ですが、売上は200万本と前作以上のヒットとなりました。その人気は、シリーズで唯一ドリームキャスト(北米版)に移植されるほど。以後、グラセフは「グランド・セフト・オートIII」「グランド・セフト・オート・バイスシティ」とシリーズを重ねていき、最新作「グランド・セフト・オートV」まで計11作品が発売されています。なお、グラセフ5については売上1億本を突破しており、「アメリカでビデオゲーム史上最高の売り上げを誇るゲーム」として、アメリカのゲーム史にその名を刻んでいます。「それはゲーム業界として誇れる歴史なのか?」と言われると微妙なところではありますが。ともあれ、この手の不謹慎なゲームは古今東西人気があるというのは間違いないでしょう!
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