ディスコ・ブーム
ディスコ・ブームが巻き起こったのは1975年、ヴァン・マッコイの「ハッスル」が大ヒットしたことによります。

ハッスル The Hustle
良いジャケットですよねぇ。しかし、このセクシーな女性はヴァンマッコイではありません(念のため)。ヴァンマッコイは男です(念のため)。
で、日本でも大ヒットしたこの曲で一気に火が付き、このブームは結構長く、1979年まで続きました。
その間には多くのヒット曲とスターが生まれたわけですが、注目したいのは女性ミュージシャン。もう、なんというか、セクシーな曲をこれでもかと発表してくれたんです。もちろん無視なんて出来るはずはありません!
では行ってみましょう、セクシーディスコミュージック!
愛の誘惑
ディスコと言えば、「ディスコの女王」ことドナ・サマー。彼女を抜きに語ることは出来ません。1979年の「ホット・スタッフ」や「オン・ザ・レイディオ」で知られる彼女ですが、デビュー当初はセクシー路線。3枚目のシングル「愛の誘惑」が何と言っても白眉です。

新・愛の誘惑パート1
もう、ジャケットが最高!これをジャケ買いしないで何を買うってなものです。「愛の誘惑」を収録したアルバムも期待どおりの素晴らしいジャケットとなっています。

愛の誘惑
それでは、肝心の曲の方はどうなのか?と言えば、これがもうジャケットまんまの楽曲となっております。音漏れしないことを確認してから聴いてください。ダンスミュージックとは言え他人に聴かれると結構恥ずかしいかもですよ。
これが大ヒットして彼女は一躍スターとなるわけですが、本人はこのセクシー路線を嫌っていたのだそうです。残念。極めてほしかった、この路線。そう考える殿方は世界各国に星の数ほどいることでしょう。
リング・マイ・ベル
1979年に全米チャートで堂々の1位となったアニタ・ワードが歌う「リングマイベル」。男性であれば悩殺されること間違いなしの1曲です。
色っぽい歌声も納得の歌詞。「今夜はあなたと2人っきり。ねえ、あなた、私のベルを鳴らして!」と思いっきり誘ってます。これでは男は「分かりました!」と言うかしかありませんよね。

アニタ・ワード
楽曲は上の動画よりもスタジオ版の方がバックコーラスが入っていて、よりセクシー度が高いです。
プロデュースを担当したのはフレデリック・ナイトという人で、実は「シンセ・ドラムを使った最初のディスコ」とも言われています。意外にスゴイ!で、曲もフレデリック・ナイトが作ってます。
今夜はブギ・ウギ・ウギ
テイスト・オブ・ハニーは、ジャニス・マリー・ジョンソン(ギター・ベース・ボーカル)、ヘイゼル・ペイン(ギター・ボーカル)の女性2人を中心に、ペリー・キブル(キーボード)、ドナルド・レイ・ジョンソン(ドラム)の男性2人からなるグループです。
代表曲は何と言っても「今夜はブギ・ウギ・ウギ」ですね。

今夜はブギ・ウギ・ウギ
2人とも美人ですよね。それに比べて男性陣は影が薄い。いいんです。それで正解です。セクシーな女性が2人もいる。それだけでOKでしょう。
「今夜はブギ・ウギ・ウギ」は全米チャート1位となる大ヒットを記録し、翌年のグラミー賞最優秀新人賞を受賞しています。
ブギ・ウギ・ダンシング・シューズ
ブギ・ウギといえば、忘れてはいけない曲がもうひとつ!クラウディア・バリーです。1979年の「ブギ・ウギ・ダンシング・シューズ」です。

ブギ・ウギ・ダンシン・シューズ
クラウディア・バリーは、アメリカではなくジャマイカ生まれ。そしてカナダで育ち、ドイツに移住というまさにバイリンガルな女性です。だからでしょうか、エキゾチックなセクシー感が漂ってきます。
70年代からドイツを中心に活動していたクラウディア・バリーは、75年から76年の間、日本でも「怪僧ラスプーチン」がヒットした「Boney M」のスタジオメンバーとしてバックコーラスを担当していたんですよ。
フライ・ロビン・フライ
クラウディア・バリーやボニーMの活躍でも注目のドイツですが、ディスコということでいえば、しかも、セクシーということでいえば、シルバーコンベンションは外せません。
1975年に世界中のディスコで大ヒットした「フライ・ロビン・フライ」は彼女たちの代表曲です。

フライ、ロビン、フライ
スケスケのスカートが堪らないわけですが、シルバーコンベンションのファーストアルバム。この西ドイツの初版ジャケット。お見せできないのが残念でなりませんが、これが最高なんです。ヌードです。セクシー感全開。
で、肝心の曲ですが、同じフレーズの繰り返し。ひたすら繰り返しています。しかし、この声、そして彼女たちの動き。もう一生繰り返してほしいと思う程です。
アバにも通じるストリングスが美しいですね。シルバー・コンベンションはミュンヘン・サウンドの中心的なアーティストとなり、後のハウスやユーロビートのルーツになったとされています。何気にスゴイのですね。
セクシー・ミュージック
アメリカ、ドイツとこられては、音楽大国イギリスも黙ってはいられません!「セクシー・ミュージック」。それまで健康的なポップ路線で人気だったノーランズがちょっぴり大人になってリリースした1981年のヒット曲です。

セクシー・ミュージック
ノーランズといえば、オリコン1位となった「ダンシング・シスター」や「恋のハッピー・デート」で知られている姉妹グループ。「セクシー・ミュージック」は彼女たちの4枚目のシングルでした。
セクシーな女性ボーカルのものだけでも世界各国に大ヒット曲がある。ディスコブームがいかに規模の大きなものだったかを窺い知ることが出来ますね。
しかも、今聴いても踊れるという名曲の宝庫だったともいえます。すばらしい!