幻の作品「やったぜベイビー!」
やったぜベイビー!は、1986年8月30日から9月27日まで日本テレビ系“土曜グランド劇場枠”で放送されました。
物語の舞台になったのは1969年の東京都足立区。
足立区は”金八先生”や”親子ゲーム”など、下町を舞台にした作品には欠かせませんね。
原作は”ビートたけし”さんの「あの人」をモチーフに制作されたドラマです。
ビートたけしさんと言えば、東京都足立区出身。
地元愛が強すぎて、今でも愛車「ロールスロイス」で足立区を巡回しているという噂があります。
たけしさんは、バラエティー番組でも足立区を面白おかしく取り上げていますよね。
 
  	やったぜベイビー!は、足立区在住の男子高校生4名が中心となり、「女の子にモテるには?」ばかりを考えてぶっ飛んだ行動に・・・
周りの大人たちを巻き込みながら繰り広げる、笑いどころがいっぱいの“コメディードラマ”でした。
前番組、榊原郁恵さん主演のドラマ「新・熱中時代宣言」が打ち切りになり、急きょ”穴埋め”に差し替えられため、放送回数が5話だけ!
主題歌や挿入歌に「ザ・タイガース」の曲が使用されたことでも話題になりましたが、主役の高橋和也さんが当時「ジャニーズ事務所」に所属していたこともあり、肖像権の問題から”映像化”が厳しく、ファンの間では「幻の作品」として語り継がれています。
登場人物を紹介します~
竹村アキラ役:高橋和也さん
【高橋和也プロフィール】
名前:高橋和也(たかはし かずや)
生年月日:1969年5月20日(49歳)
出身地:東京都世田谷区
所属事務所:ジャニーズ事務所⇒アルファーエージェンシー
 
  	高橋さん演じる竹村アキラは、千住東高校の2年生。
アキラは毎日「どうしたら女の子にモテるのか?」ばかり考えてしました。
第1話の「走れ! 自転車湘南編」では、女の子をナンパするため湘南行きを計画するも、お金がないため父の商売道具「自転車」に乗って湘南を目指すことに!
足立区から湘南まで自転車って・・・どんだけ無茶やねん!って話ですね。
この時の高橋さんは「男闘呼組」としてデビューする前でしたが、アキラのギラギラ感が溢れた演技が「アイドル」ではなく、俳優として話題になりました。
小野田シゲル役:永瀬正敏さん
【永瀬正敏プロフィール】
名前:永瀬正敏(ながせ まさとし)
生年月日:1966年7月15日(52歳)
出身地:宮崎県都城市
 
  	小野田シゲルはアキラと同じく17歳の高校2年生。
女性の体と音楽・ファッションに詳しく、アキラたちに女性の体の構造を説明するリーダー的な存在でした。
シゲル役の永瀬さんは同作品に出演時は20歳。
これまで多くの作品に出演しているので、演技はもちろんですが、役柄同様にリーダーの貫禄がありました。
アキラとは親友でもありましたが、マドンナを巡って「恋のライバル」でもありました。
川上カズオ役:内村光良さん
【内村光良プロフィール】
名前:内村光良(うちむら てるよし)
生年月日:1964年7月22日(54歳)
出身地:熊本県人吉市
 
  	川上カズオ役の内村光良さんは、人気お笑いコンビ「ウチャンナンチャン」の“ウッチャン”です。
相方の南原さんとは1985年にコンビを結成。
1986年放送の「やったぜベイビー!」は、2人のデビュー作になるようです。
川上カズオはアキラとは小学校からの親友で、シゲルの舎弟。
勉強も運動も苦手なキャラですが、下町らしく人情に厚い性格です。
夏が舞台のドラマだけに服装は半そでハーフパンツが多く、ウッチャンの真っ白い肌に目がいきました!
当時22歳の内村さんには高校生の役に無理があったかな・・・?
高橋さんに比べると老けた高校生でしたよね。
千葉ジロウ役:南原清隆さん
【南原清隆プロフィール】
名前:南原清隆(なんばら きよたか)
生年月日:1965年2月13日(54歳)
出身地:香川県高松市
千葉ジロウ役の南原清隆さんは、人気お笑いコンビ「ウチャンナンチャン」の“ナンチャン”です。
ウッチャンと同じくこの作品がデビュー作になるようです。
ジロウはアキラのクラスメイトの高校2年生。
普段はイキがって弱い者いじめをするくせに、相手が歯向かってくると弱腰になる”軟弱男子”!
マッシュルームカットと、今より華奢な体型のナンチャンが懐かしい~
片桐はいりさんにそっくりでした。
小泉靖子役:宮崎ますみさん
【宮崎ますみプロフィール】
名前:宮崎ますみ(みやざき ますみ)
別名:宮崎萬純(みやざき ますみ)
生年月日:1968年1月26日(51歳)
出身地:愛知県名古屋市
 
  	宮崎ますみさんが演じた小泉靖子は、アキラとシゲルが憧れる女性で、通称「マドンナ」と呼ばれていました。
アキラとは中学時代は同級生でしたが、高校は別々に。
アキラは妄想でキスシーンを思い浮かべるほど、靖子にゾッコンでした。
セーラー服姿の宮崎さん、可愛かったですよね~
竹村大三郎役:荒井注さん
アキラの父親大三郎を演じたのは荒井注さん。昔気質の畳職人で、アキラとぶつかることも・・・
荒井さんは前作の「新・熱中時代宣言」にも出演していました。
坂田源治役:ハナ肇さん
近所の質店の店主源次郎は、新しい感覚のおじさんで、アキラのような若者の気持ちを理解するめずらしい存在でした。
荒井注さんとハナ肇さんの絡みが面白く、2人が飲みながら交わすトークは、「アドリブ?」と思えるほど、笑いどころが満載!
 
  	竹村和江役:朝丘雪路さん
武村和江は、やんちゃで無鉄砲なアキラに悩まされることも多いが、アキラを陰で支える優しい母親。
職人気質の頑固おやじに仕える母親は、昭和にはありがちでしたね。
 
  	古川春子役:二階堂千寿さん
アキラのご近所の「お蕎麦屋さん」の娘で、アキラに恋心を抱いていました。
春子を演じた二階堂さんは、熱中時代で「みね子」役のを演じた子役出身の女優。
牛乳瓶の底のような分厚い黒ぶちメガネで「おブス役」を熱演していましたね。
やったぜベイビー!放送リスト
まとめ
ビートたけしさんの足立区愛が詰まった「やったぜベイビー」は、急きょ差し替えに使われたドラマということもあり、残念ながら5話で終了しました。
大人の事情が絡み、再放送や映像化が厳しい作品ですが、DVD化を待ち望んでいます。
 
     
    




