クセが強すぎ!役柄のキャラから抜け出せなかった俳優たち

クセが強すぎ!役柄のキャラから抜け出せなかった俳優たち

1980年代~1990年代のテレビドラマは、視聴率30%超えのヒット作を輩出しました。そして記憶に残る作品には、クセが強すぎるキャラが登場しましたね。そのためドラマの役柄と俳優が重なり、イメージを払拭するまでに時間がかかりました。クセガ強いキャラが話題となった作品を振り返ってみましょう。


積木くずし~親と子の200日戦争

放送期間:1983年2月15日~3月29日

「積木くずし」は、俳優:穂積隆信さんの体験記をドラマ化した作品です。

当時、社会問題になった「非行」をテーマにした内容が反響を呼び、最終回の視聴率は45.3%(関東地方)という、記録的な数字を獲得しました。

不良少女となった穂積さんの愛娘と、家族の葛藤を描いた200日間のストーリーは、視聴者を惹きつけ、演じた俳優の演技にも注目が集まりました。

主人公の「香緒里」役は、人気アイドルの高部知子さんが演じました。

高部知子さんは、テレビ朝日系「欽ちゃんのどこまでやるの!?」の中で結成された「わらべ」のメンバー、長女:のぞみ役でブレイクしました。

わらべが唄った番組のエンディングソング「めだかの兄妹」が大ヒットして、高部さんは数々の歌番組に出演する人気アイドルになりました。

アイドルとして人気絶頂の中、出演した作品が「積木くずし」でした。

"欽どこ"でみせる清純な女の子とは真逆の「不良少女」を演じた高部さん。

のぞみ役からは想像できないメイクや乱闘シーンに、始めこそ違和感ありましたが、中盤に差しかかった辺りで、高部知子は不良少女なのでは?と錯覚するほど様になっていました。

アイドルとして順風だった高部さんですが、1983年6月、写真週刊誌「FOCUS」に掲載された写真が人生を変えることに・・・

ベッドに横たわり、煙草をくわえた高部知子さんの写真に世間が驚愕!!

積木くずしのイメージが消えない中、掲載された写真に「演技じゃなかったのか」と、落胆の声も・・・
役柄の不良少女と高部さんが重なるものでした。

高部さんは「欽どこ」をはじめ、出演中の全ての作品から降板しました。

問題の写真は、10代ゆえの興味本位からなのか?それとも私生活そのものだったのか?
真実は分かりませんが、高部さんが「不良少女」というイメージは、しばらく払拭できませんでしたね。

スチュワーデス物語

放送期間:1983年10月18日~1984年3月27日

スチュワーデス物語は、日本航空(JAL)の客室乗務員になるため、日々奮闘する「訓練生」を描いたドラです。

スチュワーデスを目指す、主人公の松本千秋・堀ちえみさんと、教官・風間杜夫さんの恋の行方も気になりましたね。

千秋と村沢教官の恋を邪魔する村沢の元婚約者・新藤 真理子を演じたのが女優”片平なぎさ”さんでした。

片平なぎささんと言えば、「2時間ドラマの女王」と呼ばれ、今でこそサバサバした役柄を演じていますが、スチュワーデス物語では教官・村沢浩を脅す「怖~い女性」というイメージが定着しましたよね。

片平さんが演じた新藤真理子は、子供の頃ピアノを始めピアニストを目指していました。
真理子のファンだった浩と出会い、2人は交際することに。

真理子は、19歳の時ウィーンの音楽祭で優勝して、順風な人生を送っていましたが・・・

2人で行ったスキーで浩と衝突!事故で両手を粉砕骨折した真理子は、両手を失うことに!

両手と夢を奪われた真理子は、浩と千秋の恋を阻止しようと、義手をみせては浩を脅しました。

片平さんが「ギッギー」と音を立てながら、口で手袋を外して義手を見せるシーンは、インパクトが強すぎました。

濃い目のアイメイクと、どこにでも現れる執念。
真理子が登場するシーンは、直視できないほど恐怖を感じました。

真理子のクセが強すぎて、片平さんは「意地悪な女」というイメージが、しばらく払拭できませんでした。

ずっとあなたが好きだった

放送期間:1992年7月3日~9月25日

ずっとあなたが好きだったは、TBS系の金曜ドラマ枠で放送された話題のドラマです。

主人公の西田美和・賀来千香子さんは、桂田冬彦・佐野史郎さんとお見合い結婚したものの、冬彦の異常な行動に違和感をもち、離婚して高校時代の元彼大岩洋介・布施博さんと再婚するというストーリーでした。

このドラマで話題になったのは、佐野史郎さんが演じる「桂田冬彦」でした。

冬彦は東京大学卒のエリート銀行員。
妻の美和を愛しているが、母親にべったりな「マザコン」気質で、信じられない性癖を持った男性。
美和が抱えた冬彦への違和感が大きくなり、夫婦の関係は悪化していきます。

そんな中、美和が再会した元彼大岩に嫉妬した冬彦は、ストーカーのように執着して、美和に付きまとい嫌がらせを繰り返しました。

佐野さんが演じる冬彦のキャラに注目が集まり、最終回の視聴率は34.1%まで上がりました。

冬彦が口を歪めながら「ん、ん~」と唸り声を出すシーンや、木馬に乗りながら「あ・あ・あー」と叫ぶシーンや、無表情で蝶々の標本を眺める異様な光景は、背筋が寒くなるほどゾッとしました。

佐野さんが演じる、母親に依存した冬彦さんは、マザコン男性の代名詞に使われるようになりました。

そして同年の流行語に「冬彦さん」が選ばれるほど話題に!

それゆえ、佐野さんは私生活でも冬彦さんなのでは?と連想するくらい、役柄のイメージが定着しました。

家なき子

放送期間:1994年4月16日~7月2日

家なき子は、酒浸りで暴力的な養父・内藤剛志と、重病で入院中の実母・田中好子の間で育った、12歳の少女相沢すず・安達祐実さんが主人公のドラマです。

父が働かないため、貧乏な暮らしを余儀なくされたすずは、大好きな母の手術費用を捻出しようと、盗みに手を染めてしまいます。

入院先から一時帰宅した母に暴力を振るった養父を殺害するため、すずは自宅を燃やそうと放火・・・

以降波乱万丈な人生を送りながら、現実に立ち向かっていくすずの人生と祐実ちゃんの演技に引き込まれました。

相沢すず役の安達祐実ちゃんは当時12歳。

このドラマのヒットによって知名度が上がり、一躍人気子役になりました。

祐実ちゃんが演じるすずは、オーバーオールに首からガマ口財布をぶら提げ、ツインテールに赤いランドセルがトレードマークでしたね。

シリーズ第2作では、中学生に成長したすずを描いていますが、セーラー服姿の祐実ちゃんに違和感を持ったのは私だけでしょうか?

家なき子は最高視聴率37.2%をたたき出した、祐実ちゃんの出世作となりました。

ドラマのイメージが抜けないため、祐実ちゃんが37歳になった現在でも、私の中では12歳のすずのまま時が止まっています。

まとめ

1980年代~1990年代のテレビドラマは、ツッコミどころ満載な内容とクセが強いキャラの登場で、記録的な視聴率を獲得しました。

インパクトがあり過ぎて、役柄のイメージと俳優が重なることもありましたね。

現在は規制や制作費の関係上、あの頃のようなドラマを作るのは厳しいのでしょうか?

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