海外と日本で異なる『映画の興行成績』をスティーブン・スピルバーグの作品で検証してみる

海外と日本で異なる『映画の興行成績』をスティーブン・スピルバーグの作品で検証してみる

映画って、上映される地域によってヒットする作品が違ってきますよね。今回はそんな映画の興行成績ランキングをスティーブン・スピルバーグを例にとって検証してみたいと思います。同時に配給成績と興行成績についてもふれてみたいと思います。


スティーブン・スピルバーグとは

おそらく世界で最も有名な映画監督であるスティーブン・スピルバーグ。

この方の映画は、誰もが1作品は見たことがあるのではないでしょうか?

今回の記事は、同じ映画作品でも地域によって異なることを確認したいと思い書いてみました。その為、世界的に有名なスティーブン・スピルバーグの作品を題材にするのは打って付けだと思いました。

名作を思い出しながら、さっそく検証してみたいと思います!

地域別興行成績ランキング

まずは下記リストを見て頂きたいと思います。

これはスティーブン・スピルバーグ監督作品のみを抜粋し、地域別に分けて興行成績をTOP5でランキングしてみた結果です。

確認して頂くと判る様に、同じタイトルはあるものの、あれ?ちょっと人気のある映画に些か違いがあるぞ?ということに気が付かれると思います。

世界興行成績ランキング

年代 タイトル 興行成績($)
1993 ジュラシック・パーク 1,029,153,882
1982 E.T. 800,000,000
2008 インディ・ジョーンズ/クリスタルスカルの王国 786,636,033
1997 ロスト・ワールド/ジュラシックパーク 618,638,999
2005 宇宙戦争 591,745,540

アメリカ国内興行成績ランキング

年代 タイトル 興行成績($)
1975 ジョーズ 470,653,000
1982 E.T. 435,000,000
1993 ジュラシック・パーク 402,453,882
2008 インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 317,101,119 ※
1977 未知との遭遇 303,788,635

※ アメリカとカナダの合算になります

日本国内配給成績

年代 タイトル 配給成績(億円)
1982 E.T. 96.2
1993 ジュラシック・パーク 83.0
1997 ロスト・ワールド/ジュラシックパーク 58.0
1975 ジョーズ 50.0
1989 インディ・ジョーンズ/最後の聖戦 44.0

日本国内興行成績

年代 タイトル 興行成績(億円)
1982 E.T. 135.0
1993 ジュラシック・パーク 128.5
2001 A.I. 97.0
1997 ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク 95.0
2005 宇宙戦争 60.0

配給成績?興行成績?

上の表で見て頂くと判る通り、日本国内の成績の指標として、配給成績と興行成績という表現がありました。

では、この配給成績と興行成績の違いはなんだったのでしょうか?

配給成績

配給成績とは、興行収入から映画館(興行側)の取り分を差し引いた配給会社の取り分のことを指します。

興行成績

興行収入とは、映画館の入場料金収入のこと。

日本では2000年を境に変わった?

そうなんです。昔は配給成績が主で、興行成績が判る映画もあったのですが、基本的には配給成績でその映画がどのくらいヒットしたのか判る様になっていました。

ちなみに、配給成績の場合、各映画の興行会社(映画館)と配給会社間の契約ごとに違いがありました。目安なのですが、興行収入のおよそ50%が配給収入となることが多かった様です。

地域別の興行成績を比較してみる

シリーズものでもウケる作品が違う?

世界やアメリカでの成績を見てみると、インディ・ジョーンズシリーズの最新作である『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』がTOP5にランクインしていますが、日本ではランクインしていませんよね。日本の配給成績を見るとTOP5に『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』が入っていますが、これはインディ・ジョーンズシリーズの3作目でした。

そういえば、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』はあまり評判が良くなかったのを覚えています。
今ではもうアドベンチャーでCGを駆使しても、アバターなどの世界観が主流となっている昨今の映画では、なかなか難しいのかもしれませんねぇ

A.I.は日本でだけランクイン

そうなんですよねぇ・・・
ランキングを見てみると、『A.I.』は日本の興行成績では3位にランクインしているのに、世界的にもアメリカでもウケてないんですよね(>_<)

う~ん これはどういうことなんだろう・・・
この映画の原案は『時計じかけのオレンジ』や『フルメタル・ジャケット』などの名作を残して亡くなったスタンリー・キューブリックでした。

日本でも根強く熱狂的なファンの多いスタンリー・キューブリック原案の映画だから支持されたのでしょうか?

ともあれ、スタンリー・キューブリックが長年温めてきた作品をスティーブン・スピルバーグが監督として作品にしたのですから、人気があって当然だろうなぁとは思いました。

なんで世界とアメリカではTOP5に入ってないんだろう???
う~ん・・・ 

世界的にウケたのはジュラシック・パーク

『ジュラシック・パーク』凄いですね!
世界興行成績ナンバーワンですよ!!

シリーズにもなっている作品ですが、恐竜の世界観は世界共通なので大ウケしたのも頷けます。
また、この映画も年齢層を選ばない作品でしたからねぇ

実際に映画も観た方の意見としては、シリーズの中で人気不人気の作品はあったものの、最近ではまた人気が持ち直している根強いシリーズだと言ってました。

それにしても、世界興行成績$1,029,153,882って凄くないですか???
流石はスティーブン・スピルバーグ。巨匠ですわ(^^)/

アメリカでの知名度はジョーズが一番!

1975年の映画でスティーブン・スピルバーグの劇場公開映画2作目であったにもかかわらず、未だにこの『ジョーズ』の興行成績がアメリカではTOP1というのは凄いですね!!

私も子供の頃にテレビで放送された『ジョーズ』を観た記憶があるのですが、怖かったなぁという印象が残っています。

ちなみにこの作品は、第48回アカデミー賞で作曲賞、音響賞、編集賞を受賞しています。

日本で暮らしていると、題材となっているホオジロサメはあまり意識することが無いのかもしれませんが、アメリカではもっと身近な存在なのではないでしょうか。

また、パニック映画を世界的に広めた草分け的な映画だったのかもしれません。

総合的に見ると、最も支持されたのは?

『ジュラシック・パーク』もさることながら、やはりこの『E.T.』が最も根強く支持されたスティーブン・スピルバーグの映画ではないかと思われます。

1982年の作品として考えると、驚異的な支持だと思うんですよねぇ

この映画は私が小学生の頃に公開され、珍しく母が「観に行って来たら?」と言った作品でした。母が子供の頃に観に行くことを薦めた映画なんて、この『E.T.』と『グーニーズ』くらいでした(笑)

まさにSF映画の金字塔と呼べる作品ですよね。ジョージ・ルーカスとはまた違ったSFの内容で、世代を問わない素晴らしい映画だったと思います。それがこの成績に繋がったのではないでしょうか?

興行成績に関わる時代背景

そもそもチケット代が違った

今では1,800円が当たり前となっている映画の料金ですが、1970年代前半は400円くらいでした。
それが1980年頃には1,300円となり、1985年頃には1,500円になっています。

更には貨幣価値の違いもあった筈なので、日本国内だけでみても『E.T.』がどれだけ凄かったのかが判ります。

きっとまだ映画の料金は上がると思いますが、映画館でしか味わえない迫力というものがありますので、これはという作品は、やはり映画館で観たいものですね(^^)/

当時はDVDなどが無かった

これも興行成績にかなり影響をしていると思うんですよねぇ・・・

レンタルビデオはあったと思いますが、それでもSF映画やアクション映画なんて、やっぱり大スクリーンで観たいと思う筈なんですよね。

しかし、作品によっては、DVDが出てから家でゆっくり観ようと考えるものもあるかもしれません。
となると、どうしても映画館の迫力を活かせる作品は映画館で観た方が良いよ!という評判が立ちますよね。それが『ジュラシック・パーク』だったのではないでしょうか?そうなると『ジュラシック・パーク』が世界的に成功した理由も頷けます。

興行成績を地域別に検証してみて

どの映画がどのくらい指示されたのかを知る指標は、年代や地域などによって比べるのが難しいです。

しかし、今回はあえて比べてみました。

比較してみて面白かったのが、やはり年代や地域によって人気作品が変わることでした。人気作品はある程度どのランキングにも入ってきますが、支持される作品は時代やお国柄で変わるものだと思われます。

それにしても流石はスティーブン・スピルバーグ。
誰もが知っている作品をこれだけ残しているのですから、素晴らしいですね(^^)/

今回の検証はあくまでも私が調べてみたデータに基づく検証です。
遊び心でやってみました(笑)

皆様に楽しんで頂けたなら幸いです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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