今や完全に日本語になった「うざい」という単語!
現代社会において完全に日本語として定着している「うざい」という単語。皆さんも使用した事があるかと思います。しかしながら、昭和の頃はこの単語は一般的ではなかったですよね。では、いつ頃から使用されるようになったのでしょう?

そもそも「うざい」って何だ?
Wiktionary日本語版によれば、「うざったい」とは、“こまごまして煩わしい”、“苛立たしい”という意味で、その派生語として「うざい」とあります。元は東京・多摩地区の方言であり、それが若者を中心に全国に浸透していきました。では、なぜ一方言に過ぎなかった「うざい」が全国的に広まったのでしょうか?これにはいくつかの説があります。

「T-BOLAN」説
これが最もよく言われる説かと思います。1992年にリリースされたT-BOLANのシングル「じれったい愛」の歌詞の中に「じれったいオマエの愛が うざったい程痛いよ」という文言があり、当時の音楽番組などで「うざったい」ってどんな意味?と聞かれ、作詞した森友が解説していた記憶があります。
「じれったい愛」が爆発的にヒットしたころ私は学生だったのですが、同級生がこの曲に触発されて「うざったい」という言葉を使い始めたのを知っていますし、自分もいつの間にか使うようになりました。リアルタイムで同曲のヒットを知っている者としては推したい説ではあります。
懐かしの「じれったい愛」を聴いてみましょう!!
「湘南爆走族」説
一方で「うざい」という単語を初めて使用したのは「湘南爆走族」という説もあります。NHK「みんなでニホンGO」という番組内で、作者の吉田聡も出演した上で紹介されたそうです。
ちなみに初めて使用されたシーンは“江口が髪型を変えて学校のみんなに冷やかされる場面”とのこと。1982年~87年にかけて連載されていた湘爆が初出という事になれば、T-BOLANよりも5年以上早いことになりますね。

「海砂利水魚」説
上述の2つよりは弱い説ではありますが、くりーむしちゅーが「海砂利水魚」を名乗っていた頃、上田が有田に「お前うざい」を連呼し、当時の視聴者が「うざい」の意味がわからなかったため、むしろ上田の方が「うざい」状況に陥ったことがあるそうです。

この手の話は色々な説が出るのがある意味定番ですが、個人的には爆発的にヒットしたT-BOLANの「じれったい愛」が「うざい」の生みの親かと思います。皆さんの周りではどのようにして広まりましたか?
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