船山基紀とは
 
  	船山基紀さんの編曲の実績は多岐に渡り、あのディズニーの正式な編曲家としても活動をされています。
そのディズニーの曲は、なんとオーケストラの構成でインストルメンタルとして編曲されており、各方面から高い支持を受けました。
ほんとにどんな曲でも編曲出来てしまう船山基紀さん。
まさに編曲の魔術師ですよね!
船山基紀が携わった代表的な楽曲(後編)
1982年 スローモーション
 
  	「スローモーション」は1982年5月1日にリリースされた中森明菜さんのデビューシングルです。
この曲は作詞を来生えつこさんと作曲を来生たかおさんの姉弟が行い、小田洋雄さんがプロデュースをしました。そこに船山基紀さんの編曲が加わっているので、かなり力が入っているのが良く判ります。
中森明菜さんはこの曲で、第1回メガロポリス歌謡祭の新人賞、第15回全日本有線放送大賞(上半期)の 新人賞、第10回KBC新人歌謡音楽祭の優秀新人賞、第7回FM東京ライオンリスナーズグランプリのグランプリを受賞しています。まさに華々しいデビューでした。
1982年 ドラマティック・レイン
 
  	「ドラマティック・レイン」は1982年10月21日にリリースされた稲垣潤一さんの3枚目のシングルです。
「雨のリグレット」でデビューした稲垣潤一さんでしたが、この曲まであまり売れていなかった様子です。また、作詞した秋元康さんも駆け出しの作詞家であった為、2人にとってこの曲は出世作と言っても過言ではないと思います。
そこには作曲した筒美京平さんの力が大きくかかわっています。稲垣潤一さんの声をいかしたAORの曲であり、流石は筒美京平さんといったところではないでしょうか。そしてその曲を編曲する船山基紀さんも凄いですよね!筒美京平さんの曲を編曲するって、相当なことだと思います。
1985年 Romanticが止まらない
 
  	「Romanticが止まらない」は1985年1月25日にリリースされたC-C-Bの3枚目のシングルです。
この曲はTBS系連続ドラマ「毎度おさわがせします」の主題歌に起用されたことで有名ですよね!
もともとはチェッカーズの楽曲が主題歌及び挿入歌に起用される予定だったところ、作家人の希望でC-C-Bが抜擢されることになりました。
この曲も作曲は筒美京平さんでした。ちなみに作詞は松本隆さん。
この曲を船山基紀さんが編曲したのですから、ほんとになんでも出来る人なんだなぁと思いました。
素晴らしいですよね(^^)/
1985年 仮面舞踏会
 
  	「仮面舞踏会」は1985年12月12日にリリースされた少年隊のデビューシングルです。
少年隊はこの曲で、第28回日本レコード大賞・最優秀新人賞、'86FNS歌謡祭・最優秀新人賞、第17回日本歌謡大賞・優秀放送音楽新人賞を受賞しています。
もちろん少年隊のメンバーの努力は計り知れませんが、ジャニーズとして華々しいデビューを飾った少年隊のバックには、この楽曲を成功させる実力派の作家人が控えていたことが大きかったと思います。
矢沢永吉さんの曲も作詞しているちあき哲也さん、作曲の重鎮である筒美京平さん、編曲の魔術師である船山基紀さん。この3人を起用出来るとは、流石はジャニーズ、力があるなぁと思いました。
1986年 WAKU WAKUさせて
 
  	「WAKU WAKUさせて」は1986年11月21日にリリースされた中山美穂さんの8枚目のシングルです。
中山美穂さんはこの曲でFNS歌謡祭の優秀歌謡音楽賞を受賞しました。
作家人はC-C-Bの「Romanticが止まらない」と同じ作詞に松本隆さん、作曲に筒美京平さん、編曲に船山基紀さんの3人でした。
それにしてもミポリン、かなり可愛いっすね(^^)/
こちらがWAKU WAKUしました(笑)
1986年 はぐれそうな天使
 
  	「はぐれそうな天使」は1986年3月20日にリリースされた岡村孝子さん3枚目のシングルです。
この曲はもともと1985年9月10日に作曲した来生たかおさんが歌ってリリースされていました。この時の作詞は来生えつこさん、編曲は武部聡志さんでした。
岡村孝子さんのソロ名義での曲の中では唯一本人が作詞・作曲に携わっておらず、船山基紀さんが編曲をしています。
岡村孝子さんは後に「ヴォーカリストとして自信がついた曲」と語っています。
1988年 抱きしめてTONIGHT
 
  	「抱きしめてTONIGHT」は1988年4月21日にリリースされた田原俊彦さんの32枚目のシングルです。
この曲で日本有線大賞の最優秀ヒット賞に選ばれました。(会場での披露は固辞)
また、この曲はフジテレビ系月9ドラマ「教師びんびん物語」の主題歌であり挿入歌でもありましたよね。私なんかは「教師びんびん物語」なんて聞くと熱くなります!(笑)
この曲携わった作家人は、作詞がSMAPに多くの詞を提供していた森浩美さん、作曲が筒美京平さん、編曲が船山基紀さんでした。
それにしてもトシちゃん、カッコイイですよねぇ・・・
1989年 淋しい熱帯魚
 
  	「淋しい熱帯魚」は1989年7月5日にリリースされたWinkの5枚目のシングルです。
カイリー・ミノーグの楽曲のカヴァー「愛が止まらない 〜Turn it into love〜」に次ぐ売上を記録したこの曲は、第22回全日本有線放送大賞、第31回日本レコード大賞を受賞しました。
作詞はWinkの作詞を数多く手がけた及川眠子さん、作曲はアイドル歌手を中心に手掛けている尾関昌也さん、そして編曲が船山基紀さんでした。
この曲売れましたよねぇ! Winkオリジナルの曲として一番有名なのも頷けます。
1998年 ジェットコースター・ロマンス
 
  	「ジェットコースター・ロマンス」は1998年4月22日にリリースされたKinKi Kidsの3枚目のシングルです。
この曲はKinKi Kidsのデビュー曲である「硝子の少年」と同じく作詞が松本隆さん、作曲が山下達郎さんのコンビによる作品です。
山下達郎さんは自分が作曲した曲は、基本的には自分で編曲まで行うのですが、この曲を作っていた時は多忙であった為、船山基紀さんに依頼したそうです。山下達郎さんは編曲のイメージを伝える為にデモテープを船山基紀さんに渡したのですが、仕上がった曲は全く異なっていた為に、山下達郎さんは大変驚いたというエピソードがあります。
それでもその編曲が通ってしまうとろこが船山基紀さんの凄さですよね(^^)/
2003年 AMBITIOUS JAPAN!
 
  	「AMBITIOUS JAPAN!」は2003年10月1日にリリースされたTOKIOの28枚目のシングルです。
JR東海とのタイアップにより制作されたシングルで、当時のJR東海の社長であった葛西敬之さんが、なかにし礼さんに「新しい鉄道唱歌を作って欲しい」と依頼し制作されたものです。
作詞はなかにし礼さん、作曲は筒美京平さんです。
TOKIOにピッタリの曲でした(^^)/
代表作の後編を振り返ってみて
後編では知ってる曲はありましたでしょうか?
個人的には「抱きしめてTONIGHT」が一番印象深い曲でした。
船山基紀さんが手掛けた曲は、前編後編共に日本を代表する名曲ばかりでしたよね。
また、筒美京平さんをはじめ、著名な作家人から絶大な信頼を得ていることが良く判りました。
これからも船山基紀さんが編曲を手掛けた曲を聴きたいと思います(^^)/
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
 
     
    




