船山基紀とは
 
  	幼い頃から譜面と地図が好きだったという船山基紀さん。
アルバイトで始めたヤマハ音楽財団のポピュラーソングコンテストの仕事で編曲の基礎を学ばれたそうです。
編曲家としてデビューされたのは1975年の「アザミ嬢のララバイ」。この曲は中島みゆきさんにとってもデビューシングルでした。
ニューミュージックを代表する多くの作品を編曲される一方、アイドルやジャニーズの楽曲も手掛ける程、多才ぶりを発揮されています。
この記事では、そんな船山基紀さんが編曲を手掛けた代表的な楽曲を、前編として10曲ご紹介したいと思います。
船山基紀が携わった代表的な楽曲(前編)
1975年 時代
 
  	「時代」は1975年12月21日にリリースされた中島みゆきさんの2枚目のシングルです。
この曲は中島みゆきさんが作詞・作曲され、シングルとしてリリースされるタイミングで船山基紀さんが編曲をされています。
この曲は多くのアーティストにカバーされていますが、薬師丸ひろ子さんのカバー版でも船山基紀さんが編曲を担当されています。
こんな名曲なかなかないですよねぇ・・・
1977年 勝手にしやがれ
 
  	「勝手にしやがれ」は1977年5月21日にリリースされた沢田研二さんの19枚目のシングルです。
この曲は、第19回日本レコード大賞、第8回日本歌謡大賞、第10回日本有線大賞では大賞を受賞し、第3回あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭でゴールデングランプリ、第6回東京音楽祭国内大会でもゴールデンカナリー賞を受賞しました。この当時の賞を総なめにした大ヒット曲であり、沢田研二さんの代表曲ですよね!
めちゃくちゃカッコイイです!
この曲で船山基紀さんの知名度が最も上がり、不動のものとした様に思います。
1978年 飛んでイスタンブール
 
  	「飛んでイスタンブール」は1978年4月1日にリリースされた庄野真代さんの5枚目のシングルです。
作詞はちあき哲也さん、作曲は筒美京平さんでした。
この曲は庄野真代さんの代表曲ですが、もともとは野口五郎さんに書いた曲でした。しかし、曲の仕上がりをみて、女性ボーカルが良いと判断され、庄野真代さんが歌うことになりました。
サビの"飛んでイスタンブ~ル~ ♪"は頭から離れませんよね!
1978年 夢想花
 
  	「夢想花」(むそうばな)は1978年11月21日にリリースされた円広志さんのファーストシングルです。
この曲は第16回ヤマハポピュラーソングコンテストのグランプリと第9回世界歌謡祭のグランプリに選ばれました。
円広志さんの代表曲であり、大変頭に残るサビのですが、作ったご本人は相当苦労されたそうです。
誰にでも馴染みやすい曲だと思います。それは編曲された船山基紀さんの影響力あってのものだと思いました。
1978年 かもめが翔んだ日
 
  	「かもめが翔んだ日」は1978年4月21日にリリースされた渡辺真知子さんの2枚目のシングルです。
この曲はもともと2曲だったものが、ディレクターの要望により2曲が1曲に合わさり生まれたという経緯があります。
リリースの前から評判が高く、渡辺真知子さんはこの曲で第20回日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞しました。
楽曲とは、歌手だけではなく、作詞・作曲・編曲が加わって初めて完成するものです。それを考えれば、第20回日本レコード大賞最優秀新人賞の受賞は、船山基紀さんにとっても編曲者冥利に尽きるものだったのではないでしょうか?
1979年 大都会
 
  	「大都会」は、1979年11月21日にリリースされたクリスタルキングのデビューシングルです。
第10回世界歌謡祭のグランプリを受賞したこの曲は、作詞が田中昌之さん・山下三智夫さん・友永ゆかりさん、作曲が山下三智夫さんでした。
編曲者の船山基紀さんにとっても、グランプリの受賞は嬉しかったと思いますね(^^)/
1980年 恋人よ
 
  	「恋人よ」は1980年8月21日にリリースされた五輪真弓さんの18枚目のシングルです。
第22回日本レコード大賞金賞に輝いたこの曲。作詞・作曲は五輪真弓さん自身で行われています。
名曲である為、実力派の歌手がカバーをしており、あの美空ひばりさんまでもがカバーしています。
まさに後世に残る名曲中の名曲ですよね!
1981年 お嫁サンバ
 
  	「お嫁サンバ」は1981年5月1日にリリースされた郷ひろみさんの38枚目のシングルです。
第14回日本有線大賞・有線音楽賞を受賞したこの曲は、作詞が三浦徳子さん、作曲が小杉保夫さんでした。
船山基紀さんがどの様に編曲されたかは不明ですが、これだけ明るい曲に仕上がっているのは、きっと船山基紀さんの力があったからに違いないと思います。
1981年 メモリーグラス
 
  	「メモリーグラス」は1981年4月2日にリリースされた堀江淳さんのデビューシングルです。
この曲は堀江淳さん自身で作曲・作詞されています。
この曲しかヒット曲に恵まれなかった堀江淳さんですが、なんでも今でもカラオケなんかの印税で食べれるだけの収入があるとか・・・
やっぱり一発でもデカいと食べていけるんですねぇ
う~ん とりあえず水割りをくださ~~~い(^^)/
1981年 E気持
 
  	「E気持」は1981年3月21日にリリースされた沖田浩之さんのデビューシングルです。
大変明るく楽し気な曲ではありますが、なかなか過激な歌詞だなぁと思いました。
"ABCD E気持 ♪ " って、どんな気持ちなんだろうか・・・ おじさんにはよく判りませんでした(笑)
しかし、こんな明るい曲調から五輪真弓さんの「恋人よ」まで編曲してしまう船山基紀さんは凄いですよね。 尊敬します。
代表作の前編を振り返ってみて
いかがだったでしょうか?
中島みゆきさんの「時代」からクリスタルキングの「大都会」など、後世に歌い継がれる名曲の数々でしたよね。
驚くのは、どんな曲調でも対応出来る船山基紀さんの編曲の腕前ではないでしょうか?
さて、この記事は前編として書かせて頂いたので、後編では2000年辺りまでの曲を抜粋したいと思います。後編でも必ず皆様がご存じの曲がある筈なので、是非読んで下さいね(^^)/
 
     
    




