キャスト・アウェイとは…
2000年のアメリカ映画。
ロバート・ゼメキス監督、トム・ハンクス主演作品。
両者がタッグを組むのは1994年の『フォレスト・ガンプ/一期一会』以来2度目である。
無人島に流れ着いた男性のサバイバル生活を描いている。
トム・ハンクスは本作で、
第58回ゴールデングローブ賞では主演男優賞(ドラマ部門)を受賞した。
第73回アカデミー賞では主演男優賞と録音賞にノミネートされたが受賞には至らなかった。
フォレスト・ガンプ/一期一会も有名でしたね!

1994年公開のアメリカ映画。 日本公開は95年で配給収入38億円のヒット作品!
キャッチコピーは、劇中にセリフとしても登場する「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない(Life is like a box of chocolates. You never know what you're gonna get.)」。このセリフは、『アメリカ映画の名セリフベスト100』において第40位となっている。
「フォレスト・ガンプ/一期一会」は観ましたか?トムハンクスが若いです! - Middle Edge(ミドルエッジ)
キャスト・アウェイのあらすじ
本作はトム・ハンクス演じるチャック(世界を駆ける宅配業者FedExのシステムエンジニア)が、1995年12月、愛する恋人ケリーとの結婚を控えた矢先に起きた飛行機事故。
一命を取りとめるものの、無人島への漂流(cast away)から脱出。
そして、帰還した後に彼を待ち受けるもう一つの漂流を乗り越えていく物語。
主演の紹介
トム・ハンクス(チャック)

トーマス・ジェフリー・"トム"・ハンクスは、1956年7月9日 生まれ。
アメリカ合衆国カリフォルニア州出身の俳優。
1993年にエイズを取り扱ったシリアスなドラマ『フィラデルフィア』、
そして1994年に『フォレスト・ガンプ/一期一会』で2年連続、アカデミー主演男優賞を受賞、
ライトコメディ俳優から一躍オスカー常連の名優へと成長し、
以降は数々の話題作・大作に立て続けに主演を重ねていった。
また、90年代の出演作では、『虚栄のかがり火』『プリティ・リーグ』『めぐり逢えたら』『セルロイド・クローゼット』『アポロ13』『すべてをあなたに』『プライベート・ライアン』『ユー・ガット・メール』『グリーンマイル』などと、さまざまありましたね!
2014年、12月、母国の栄誉である『ケネディ・センター名誉賞』を受賞し、
2016年、母国の最高位勲章『大統領自由勲章』も受章した。
映画のプロモーションでは数回来日している。
近年では『ポーラー・エクスプレス』、『ターミナル』、『ダ・ヴィンチ・コード』プロモーションで、それぞれジャン・レノやロバート・ゼメキス監督らと共に来日している。
(ロバート・ゼメキス監督と仲いいですね…!)
ヘレン・ハント(ケリー)

1970年代から子役としてテレビや映画に出演。
テレビにもよく出演しており、
1992年から1999年まで続いたコメディ『あなたにムチュー』に主演し、
ゴールデングローブ賞やエミー賞などを受賞している。
また、『フレンズ』にもゲスト出演している。
1997年に『恋愛小説家』でアカデミー主演女優賞、ゴールデングローブ賞の主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞。
(また、2007年には『いとしい人』で監督デビューを果たした。本作では製作・監督・脚本・主演を務めている。)
監督の紹介
ロバート・ゼメキス

アメリカの映画監督、脚本家。1985年、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のヒットで監督として名をあげ、1994年の『フォレスト・ガンプ/一期一会』では、アカデミー作品賞・監督賞を受賞した。
2000年公開の『キャスト・アウェイ』以降、実写作品からは遠ざかり、3D:CGアニメーション映画に力を注いできたが、『フライト』で13年ぶりに実写作品に復帰してからは、『ザ・ウォーク』、『マリアンヌ』など高評価作品が続いている。
映画のエピソード
シーンのほとんどをトム・ハンクス1人で演じた。
(゚Д゚;)
そうなんだよね!実は!!!あんな臨場感のあるシーンを、
トム・ハンクス一人ほとんど演じておりました……!
そして内容に引き込まれること引き込まれること!そんな凄まじいシーンが満載でしたねえ。
トム・ハンクスは本作の役作りのため22.7kg減量
(;゚Д゚)
それは羨ましいような。
仕事に対するストイックさがうかがえますね。なんというかもう。
しかし、
2013年にトーク番組「デヴィッド・レターマン・ショウ」で2型糖尿病と診断されたことを公表しました。
『プリティ・リーグ』、『キャスト・アウェイ』などで
体重の増減量を行うことが多かったことが一因であるというので、
いきなりの減量は健康の害になりかねないということですね。。。
ウイルソーン!
本作内にて「ウィルソーン!」と叫ぶ場面が強く印象に残る。
2001年の映画『エネミー・ライン』の冒頭にて、

空母から落ちたラグビーボールに対し脈絡もなく「ウィルソーン!」と叫ぶ場面がある。これは『キャスト・アウェイ』から採られたものであり、「観客から笑いが起きていた。よく分かったね」とジョン・ムーア監督がメイキング映像の中で述べている。
実は本作も手掛けた作曲のアラン・シルヴェストリさん!
ロバート・ゼメキス監督とタッグして
『バック・トゥ・ザ・フューチャー 』、
『フォレスト・ガンプ/一期一会』、
『キャスト・アウェイ』
で見事共作を果たしているのです!
この不思議な巡り合わせはファンとしてもうれしいところですね。(*´ω`*)
キャスト・アウェイのまとめ

――チャックの乗った機は悪天候で太平洋に墜落してしまう。なんとか救命ボートにしがみ付いて嵐に耐えたチャックはとある島に漂着するが、そこは動物すらもいない無人島であった――
そんな環境下に置かれたら私だったら、、、……あんまり考えたくないけれども。
劇中でチャックが実行するように、
自殺を考えてできない自分に苦悩して何度も自殺を試みてしまうと思います。
しかしそんな中でも“長い時”の「無」に耐え切れず、いろいろ試行錯誤を繰り返します。
ビデオテープをロープ代わりに、スケート靴を鏡や斧代わりに、ドレスのネット部分を魚獲りの網にするなどし食料の確保しようと。
やはり火がないと食べるのは難しいと考え火おこしを試みる。がうまくいかずヤケになり放り投げたウィルソン製のバレーボールに付着した血が人の顔のように見えたチャックは、そこに目や口を書き込み、ウィルソンと名付け話し相手にするのです。
4年経って後、チャックは離れた場所から銛で魚を仕留められるほどに、島での生存に適応します。この4年の間に自殺も検討しましたが、島での唯一の話し相手であるバレーボールのウィルソンの存在と、ケリーへの愛を支えに正気を保って生き延びていました。

4年も生き続けられたのは、愛するケリーの存在と話相手のウイルソン、
そして「いつか帰ってやるという」不動の希望を持ち続けていたからかもしれません。
そういう気概を持ち続けるチャックの元に神様は見てくれたのかもしれません。
チャックに無人島からの脱出のアイディアを与えます。
チャックは無事、無人島から脱出しますが。
愛するケリーには夫と子供が。
チャックとケリー、二人は苦悩しますが、
一人一人に流れた時間の経過は個々にあって。
お互いの身の裡にしっかりと積み重なってしまっています。
結果として、悲しいけれど二人は離別を選びます。
10代だったらケリーはなんで、チャックの帰りを待たなかったん…!?( ノД`)となっただろうが。
それか、なんでチャックはケリーに「帰りなさい」と押しとどめてしまったのか。
そんなことがわからなったでしょうが、
相手を思いやるがゆえのこそ。
自分がいなくなってしまった後、ケリーを支えてくれた周囲があってこそケリーも生きてこられてのだと。
それを犠牲にしてしまったら、
自分もまたケリーを大きな支えにしていたことや、
ウイルソンの存在も否定してしまうことになりかねないことでした。
そして、そういう選択を歯を食いしばってでも選択できたチャックにとって、
無人島で過ごした4年は無駄ではなかった。
ひたすらに生きて生き抜いたサバイバルはこれからも彼の前を照らす強い光となっていくでしょう。
一日一日を大事に。
苦悩しつつも朗らかに生きていきたく大切さを改めて教えてくれる内容でした。