ジャッキー・チェンについて
ジャッキー・チェンが現れるまでは、カンフー映画は復讐劇が多く、どちらかというと暗いストーリーが多かった様に思われます。
しかし、ジャッキー・チェンはハロルド・ロイドやバスター・キートンなどのコメディ映画の要素を取り入れ、従来のカンフー映画とは真逆の映画を作りました。これはとても偉大な功績だったと思われます。
身長174cm。妻は台湾の元女優ジョアン・リン。息子は俳優のジェイシー・チャン。
少林寺木人拳とは
この映画はジャッキー・チェンの映画としては、日本で劇場公開された最古の映画であり、香港での興行は振るわなかったものの、日本ではこの映画をきっかけにジャッキー・チェンの人気に火が付いた記念すべき映画でした。
ストーリーの中核を成すシェイクスピア風の師弟愛と、オリジナル主題歌「ミラクルガイ」がファン層に響き、この映画でジャッキー・チェンは凄い!!という日本でのイメージが定着します。
また、この少林寺木人拳は、多くの亜流「木人」映画を生み出す元祖となる映画にもなりました。
日本での成功、その後の映画に与えた影響を考えると、大変意味のある映画だったのだと思います。
あらすじ
あるきっかけから言葉が話せなくなった小唖巴(ジャッキー・チェン)は、殺された父親の敵討ちの為に少林寺に入ります。
少林寺での修行の最中、鎖でつながれた法愚という男に出会い、少林寺の奥義を伝授してもらいます。また、少林寺の管長の友人という尼僧からも拳法を習い、小唖巴は腕を上げていくことになります。
そして、下山を許される為の木製のからくり人形「木人」を見事に撃破するまで成長します。
その後、少林寺の奥義を伝授してくれた法愚が、実は父の敵であったことが判り、法愚との闘いを決意することになるのです。
ネタバレになってしまいますが、小唖巴は言葉を話せなくなったわけではなく、父の敵討ちを決意した時に、敵討ちが成し得るまではしゃべらないと誓ったのでした。
最後は法愚に勝ち、敵を討つと思われたのですが、そこには師弟としての関係もあることから、小唖巴は法愚を殺しませんでした。
ストーリーもジャッキー・チェンのカンフーも、大変素晴らしいものでした。
見どころ
この映画の見どころは、なんといっても下山の為の条件である、木人の撃破シーンだったのではないでしょうか?
数多くの木人を撃破するその姿には、一撃でジャッキー・チェンのファンになった方も多いのではないかと思います。
また、この木人と戦うシーンで、オリジナル主題歌「ミラクルガイ」が流れるのですが、これがハートに直撃するんですよねぇ! なんというか胸に奥が熱くなる感覚があるんですよ!
これでファンにならなきゃおかしいでしょ?!というくらい、名シーンでした!!
ミラクル・ガイが流れる木人との戦闘シーン
日本オリジナルの主題歌『ミラクル・ガイ』(歌:謝花義哲 詞:竜真知子 曲:林哲司)