PlayStation誕生
PlayStationは、それまで任天堂のゲーム機にしか触れていなかったゲーマーに新しいゲームの世界を体験することが出来ると期待させたゲーム機です。ソニーがまさかゲーム機を出すとは当時は思いもしなかったのではないでしょうか。リッジレーサーが同時発売されたのも購入したいと思わせる要因の1つでした。
1994年12月3日に発売。「イチニチサン」の謎のCMが繰り返し流されていました。
PlayStation (ゲーム機) - Wikipedia
プレステの価格の変更はよく行われていました

SCPH-1000
SCPH-1000 初代型番 39,800円
SCPH-3000 S端子差込口削除 29,800円
SCPH-3500 コントローラー二個付属 24,800円
SCPH-5000 バグ修正 19,800円
SCPH-5500 ビデオ端子(RCA規格)削除 19,800円
SCPH-7000 Dual Shock付属、画像処理プロセッサ(GTE-2)、CDコントローラー(LSI)集積化 18,000円
SCPH-7500 サウンドCPU、CDコントローラー集積化 18,000円
SCPH-9000 パラレル入出力端子削除 15,000円
PlayStationはよく型番が変わりそのたびに値段が安くなっていきました。その度に買い替えを行っていた方もいました。特にDual Shockが出た時、このようにコントローラーが振動するものは今まで無かったので、驚きました。この時に買い替えた方も多くいました。
初期の価格39,800円から最終的には15,000円となり、まだ持っていない人から何時が買い時なんだとよく聞かれました。度重なる値段の引き下げからまたすぐに下がるのではと心配している人多かったです。
PSoneを知らない方も多いのでは

SCPH-100
それまでのPlayStationとは違いACアダプタを採用したことにより、約1/3の大きさまで小型化されました。価格は1,5000円で9,980円に値下げされ、オープン価格になりました。2000年7月7日発売されましたが、2000年3月4日に PlayStation 2 が発売されていることから、それほど販売数は上がらなかったです。グッドデザイン賞を受賞した可愛らしいデザインとなっていますので、今手に入れてもよいかもしれません。中古は3,000円程度で購入できます。
ゲームソフトはCD-ROM

PlayStationのゲームソフトは裏面が黒いCDーROMでした。カセットのゲームソフトとは違って繊細で裏面をガリガリに傷つけている人多かったです。中古なんて買おうものなら裏面傷だらけなんてよくありました。そのうち傷を消すために研磨機によって磨かれていきましたが、ディスク薄くない?というようなものも見かけました。
メモリーカード

今までのROMカセットのように電池が入っていないのに、本体から取り外してもセーブデータが残っているのが不思議でした。あまり多くのセーブデータが保存できなかったので、どのメモリーカードに何のセーブデータが入っているのか分からなかったのが不便なところだったと思います。雑誌の付録にメモリーカードに貼るシールが付いており、このシールや限定色での見分けを行っていました。限定色はよく発売されていましたので無駄に買ってもいます。
メモリーカードはフラッシュメモリと呼ばれています。
任天堂とプレステの関係

任天堂との確執がPlayStationを生み出したと言われています。元々はスーパーファミコンに使われるはずだった周辺機器「スーパーファミコン CD-ROMアダプタ」でしたが、任天堂がソニーではなくフィリップスと新たに業務提携したため発売には至りませんでした。
この「スーパーファミコン CD-ROMアダプタ」はソニーが1987年に任天堂に提案したものが元となっています。しかし任天堂はCD-ROMには消極的でソニーの方でやって欲しいと答えたが、土壇場で意見を翻し、ソニーとのCD-ROM開発が無くなってしまいました。
ソニーはスーパーファミコンのCD-ROM拡張機器及びスーパーファミコン互換機とする予定で試作機の発表まで行っていましたが、発売を諦めた経緯があります。
そのことがソニーが新しいゲーム機PlayStationを開発するきっかけとなりました。
PlayStationのライバル機

セガサターン

NINTENDO64
セガサターンはPlayStationのライバル機として同時期に発売され、次世代機戦争を争っていました。NINTENDO64はこの2つのライバル機より2年近くも遅れ、セガサターンとPlayStationに市場を押さえられており、食い込むのは難しい状態でした。またライバル機たちよりも大幅に安い価格でしたが、既にPlayStationとセガサターンは価格競争に入り、PlayStationは19,800円セガサターンは20,000円となり、価格でも勝負ができない状況でした。
終わりに
PlayStationは日本での出荷台数は約1,740万台、PS oneは約419万台、合計は2,159万台です。全世界出荷台数は1億台を突破しました。任天堂のファミコンは6,000万台程度でしたので、大幅に出荷台数を伸ばし世間一般に受け入れられたが解ります。
ファイナルファンタジーやドラゴンクエストも発売されたことにより、次世代機戦争に勝利しました。また、鉄拳、バイオハザードなどのヒット作が生まれたことによりPlayStationの勝利は確定的になりました。