「0840」でおはよう!?ポケベルの「暗号」やその後の「ポケベル打ち」への進化とは?

「0840」でおはよう!?ポケベルの「暗号」やその後の「ポケベル打ち」への進化とは?

80年代後半から90年代にかけて、若者の間で爆発的な人気となったポケットベル(通称=ポケベル)。その進化により使われてきた数字の暗号と解読、いわゆる「ポケベル打ち」と呼ばれた入力方法についてまとめてみました。


最初は忙しいビジネスマンのための連絡ツールだった

1968年7月1日、日本電信電話公社(現在のNTT)は無線端末機を持つ相手に数字でメッセージを伝えることができる「ディスプレイ・ポケットベル」のサービスを開始しました。当初は一般電話からの呼び出し信号を受信するだけの簡単な仕組みで、その信号を確認したら公衆電話などから折り返し連絡をするという、主に外回りの多いビジネスマンが連絡を取るためのツールとして使われていました。

ポケットベル B型 RC11。日本初のポケットベル。1968年製。

数字の暗号が女子高生たちに大流行!

1985年の通信自由化によってポケットベルサービスは全国展開されるようになり、この頃から、呼び出し信号だけでなくプッシュホン回線から数字列の信号を送ることができるようになりました。これがきっかけで女子高生を中心に数字の会話が急速に大流行し、ドラマの題材にもなるほどでした。

では実際にどのような数字の暗号が使われていたのでしょう。

Ⅰ.数字の暗号 ~初級編~

「4649=よろしく」
「0840=おはよう」
「889=はやく」
「0906=おくれる」
「8181=バイバイ」
「4510=しごと」
「8110=バイト」
「49=至急」
「3470=さよなら」
「106=TEL(テル)」

このあたりはすぐにでも使えそうですね。

Ⅱ.数字の暗号 ~中級編~

「14106=あいしてる」
「724106=なにしてる」
「49106=至急TEL」
「889410=はやくして」
「09106=おくれてる」

こなれてくると、いわゆる二語文が出てきますね。

Ⅲ.数字の暗号 ~上級編~

「10105=いまどこ」
「21104=ついたよ」
「1871=会えない」
「500731=ごめんなさい」
「5110=ファイト」
「999=サンキュー」

ここまでくると、もう法則というよりニュアンスでといった感じです。

Ⅳ.数字の暗号 ~番外編~

熊本弁の場合

「72410610=何してると」
「47115-=市内(まち)行こー」
「105 881=だご(だいぶ)ヤバい」
「0960=わからん」
「268 2 06=鶴屋におる」
「1051910=どこ行くと」
「10961981=今から行くばい」
「58010846=ご飯食べよる」
「1410681=愛しとるばい」

地元民にしか0960(わからん)。

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ポケベル 1980年代 1990年代

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