1999年に横須賀市が「カレーの街」宣言をして以降、人気だった元祖海軍カレー「魚籃亭」が復活!
現在、全国各地のB級グルメが注目され、食べログでは多くのグルメが掲載されています。また、通販サイトにより、手軽に美味しい一品を簡単に手に入れる事が出来ます。
今から約19年前の1999年5月。神奈川県の横須賀市が、まちおこしの一環として「カレーの街」を宣言しました。このユニークな試みのニュースを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
  	カレーのイメージ
横須賀市の【カレーの街宣誓書】
 
  	横須賀市のウェブサイト
横須賀と言えば、東京湾と相模湾に面した海の街であり、米海軍横須賀基地や横須賀基地 (海上自衛隊) も有名です。
上記のカレーの街宣言以降、「海軍カレー」と銘打たれたカレーがご当地グルメとして広く知られていきました。
その中で、カレー屋『魚藍亭(ぎょらんてい)』という、海軍カレーを提供する店舗の第一号店に選ばれた名店がありました。
 
  	魚籃亭よこすか海軍カレー 200g
横須賀市出身である小泉純一郎元首相も訪れた同店でしたが、昨年夏に建物の老朽化などを理由に本店とカレー館が共に閉店していました。
 
  	小泉純一郎元首相
2016年に行なわれた”「カレーの街」と言って思い出す都市ランキング”では、横須賀がスープカレーの札幌やカレーの激戦区・神田を抑えて、堂々の第一位に輝いています。
横須賀をカレーの街の代表格に押し上げた名店のひとつに数えられていた魚籃亭の閉店は多くのファンを悲しみに包みました。
【閉店時に寄せられた悲しみのツイート】
しかし、それから半年。なんと魚籃亭が再び店舗を開店させたというニュースが飛び込んできました!
店主の栗田秀樹さんは、閉店したものの、この半年間「元祖」と呼ばれる海軍カレーを復活させたいと強く思っていたそう。
開店は2月末で、昭和感の残る「若松マーケット」内にある元スナックを利用しての再稼働をなっています。
元々は同店のおかみだった故・大河原晶子さんが、他の飲食店と協力して、明治時代の書物を参考にレシピを再現した海軍カレー。しかし、その功労者である晶子さんが2008年に亡くなり、昨年4月には経営者の知民さんが亡くなっていまいます。
従業員だった栗田さんは、店舗の継続と莫大にかかる建物の修繕費を天秤にかけ熟考した結果、閉店を決めました。
しかし、前述のように「元祖」の看板に気概を示すかのように、今回の開店にこぎつけました。
多くのカレーファンがいる中、これからもカレー通を唸らせる海軍カレーを発信し続けて欲しいと願っています!
よこすか海軍カレーとは?
かつて大日本帝国海軍横須賀鎮守府が置かれ、現在も海上自衛隊の基地が置かれている神奈川県横須賀市。1999年の「カレーの街」を宣言以降、海軍割烹術参考書のレシピを導入している店舗を「よこすか海軍カレー」の名称を使用できる店舗として認定しています。
鎮守府が海軍カレーを採用していたことから、カレーライスは横須賀から全国に広がったと横須賀市は捉えています。
 
  	ビーフ海軍カレー(横須賀CoCo壱番屋)
よこすか海軍カレーは原則として、カレーライス、サラダ、牛乳の3点をセットで提供されています。今回開店した魚籃亭も同じ内容で提供されています。
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