「オールドボーイ」「リバースエッジ 大川端探偵社」の原作者・狩撫麻礼さん死去
劇画や漫画の原作者として知られる狩撫麻礼さんが、1月7日に亡くなっていたことが分かりました。コミックビーム編集部の公式Twitterが伝えており、葬儀は本人の意向により近親のみで終えたとのこと。
1979年から現在に至るまで、漫画の原作を数多く手がけてきた狩撫麻礼さん。1996年から98年にかけて漫画アクションで連載された、土屋ガロン名義による「ルーズ戦記 オールドボーイ」は映画化され、カンヌ映画祭でも審査員大賞を受賞しています。

また、漫画ゴラクで不定期連載していた「ひじかた憂峰」名義による「リバースエッジ大川端探偵社 」は、2014年にテレビ東京系で実写ドラマ化されるなど、漫画界に留まらない活躍をしていました。

「狩撫麻礼」原作の名作漫画を振り返る!
70年代から現在に至るまで、様々な漫画の原作を担当した狩撫麻礼さん。ここでは、そんな彼の80年代から90年代にかけての傑作を紹介したいと思います。
ハード&ルーズ
1983年から87年かけて発表された作画:かわぐちかいじによる漫画「ハード&ルーズ」。ボクシングと競馬をこよなく愛する孤独な探偵・土岐正造が主人公のアクション漫画で、1992年には「ハード&ルーズ 〜私立探偵・土岐正造トラブル・ノート〜」としてOVA化もされました。

POWER FOOL
1984年にモーニングで連載されていた、作画:守村大による漫画「POWER FOOL(パワー・フール)」。主人公・板東純一らロッカー3人がロックバンドを結成し、デビューするまでを描いた物語です。

ア・ホーマンス
漫画アクションに連載されていた、作画:たなか亜希夫による漫画「ア・ホーマンス」。1986年には映画化もされました。こちらの映画は昭和の名俳優・松田優作が主演に加えて初監督を務めた唯一の作品として有名です。

迷走王 ボーダー
1986年から89年にかけて漫画アクションで連載されていた、作画:たなか亜希夫による漫画「迷走王 ボーダー」。安アパート「月光荘」に集う無職・浪人生が織りなす騒動を描いたストーリーで、1991年には「迷走王ボーダー 社会復帰編」のタイトルでOVA化もされています。

幾多の世代で活躍した名原作者の訃報に、ファンからは悲しみの言葉とともに感謝の言葉が続々と寄せられています。今年も作画:いましろたかしによる漫画「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」の実写化映画が決定していただけに、今後彼の活躍が見れなくなってしまうのが残念でなりません。ご冥福をお祈り申し上げます。
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