子供の頃にお世話になった健康飲料『ミロ』
牛乳には子どもの発育に必要不可欠なカルシウムをはじめ、豊富な栄養素が入っている。
しかし、匂いや後味が嫌いで牛乳を飲めない、飲みたくない子供も多い。
お母さんが「牛乳を飲まないと身長が伸びないよ!」なんて言っても効果なし…
そんな時に大活躍してくれたのがネスレの『ミロ』
1980年代に発売されていたミロ
CMの印象でなんとなく健康に良いんだろうなと思っていたが、成分やその効果を知らない人も多いはず。
そこで、今回は子供時代にお世話になった健康飲料『ミロ』について振り返る。
『MILO(ミロ)』は麦芽エキスを主成分としている麦芽飲料だった。
ビールやウイスキーの原料としても有名な麦芽。
麦芽とは大麦を発芽させた麦粒のことであり、大麦は発芽することで種子の中に成長に必要な栄養を豊富に生成する。
この麦芽エキスを主成分として、ココアや脱脂粉乳、カルシウムやビタミンなどの栄養素を含んだのがミロである。
その歴史は驚くほど古く、ネスレ・オーストラリアのトーマス・マインが世界恐慌の影響で栄養が不足していた子供達の為に考案し発表したのは1934年であり、その2年後のベルリンオリンピックでは公式スポンサーとなっている。
以降、各国に販路を広げながら商品の改良を続けていき、1973年に日本でも『強い子のミロ』をキャッチフレーズにガラス瓶入りとして販売開始された。
ミロに含まれている豊富な栄養素
カフェインが気になる人でも安心。
ネスレ ミロQ&A | 麦芽飲料「ネスレ ミロ」
「ミロ」という商品名の由来は古代ギリシアの英雄
商品名の由来は、紀元前6世紀後半頃の古代ギリシアにいたという、伝説のレスリング競技者『Milon(ミロン)』。
ミロンは、古代オリンピックをはじめ、あらゆる競技会で連覇を記録し、24年間も王座を守った怪力無双の男。
そんなミロンにあやかり、「強い子に育って欲しい」という願いを込めて名付けられたのであった。
CM等の印象もあり日本では「子供の飲み物」のイメージが強いが、中南米や東南アジアでは、大人にも好まれて飲まれている。
ミロンのイラストを起用したパッケージ