サントリー 缶ビール
1983年〜1984年に「サントリーCANビール」のCMが話題となりました。
覚えていますか?人気の秘密はCMに登場したペンギンです。
カワイイですよね。もう無条件でかわいいです。グッとくると言いますか、ホロッとくると言いますか、30秒という短い時間の中でドラマがあるというのも良かった!
好評を博したということで、このCMはシリーズ化され更に人気がでました。ということで、80年代に話題となったこのペンギンをいろいろとご紹介します。
パピプペンギンズ
実はこのペンギンには名前がありまして、パピプペンギンズとしてアートディレクターの戸田正寿とイラストレーターのひこねのりおによって描かれました。

主人公の名前はパック。そしてガールフレンドがピッキーです。
仲間もたくさんいて、後に映画化もされキャラクターズグッズも多数発売されています。

サントリー 缶ビール
CMだけではなく、アートディレクターの戸田正寿が担当した雑誌広告やポスターも素晴らしい出来栄えで、見ていると思わず笑顔になってしまいます。
グッズはぬいぐるみを始め、多くのアイテムが作られました。

パピプペンギンズ
ペンギンズバー
サントリーには、このペンギンの前に「ペンギンズバー」という缶ビールがありました。

ペンギンズバー
懐かしいと言うよりも、いま見てもオシャレな缶ビールですよね。ビールらしくないといいますか。そしてCMがこれまた素晴らしかったんですよ。
実際に「ペンギンズバー」というバーを作ったりして、サントリーもこの商品に力を入れていたのですが、思うように売り上げが伸びなかったのでしょう。いつの間にか姿を消してしまいペンギンズバーの流れを受け継ぐようにサントリー缶ビールがペンギンのキャラクターで登場してきたのです。
SWEET MEMORIES
サントリー缶ビールのCMで話題となったのがもうひとつありまして、今となっては皆さんよく御存じでしょうが、当初はコマーシャルソングを誰が歌っているのか分からず、それが当時のトップアイドルだった松田聖子と分かった時には大騒ぎとなったのです。
制作側には誰が歌っているのか隠しておこうという意図があったのでしょう。最初は「唄/松田聖子」のテロップが入っていませんでした。
そのため、このCMが話題となった際にレコード会社2社からこれを歌ってる女性と契約したいという申し入れがあったのだそうですよ。
ちにみに、CM中のナレーションは所ジョージが担当しています。
CMに使われた「SWEET MEMORIES」は、松田聖子の14枚目のシングル「ガラスの林檎」のB面でした。

ガラスの林檎
当時はアイドルは歌が下手という先入観を持った人が多かったですし、英語で歌うというのも意外でしたから大きな驚きでした。
さすがに松田聖子、カワイイですね。AKBどころではないと思うのですが、それはひいき目ですかね。
因みに、2010年10月23日からサントリーの缶コーヒー「BOSS ホットシルキーブラック」のCM「ペンギン回想編」として「SWEET MEMORIES」が歌われています。
ペンギンズ・メモリー 幸福物語
もっとじっくりとパピプペンギンズの世界に浸っていたいという人には1985年に公開された映画「ペンギンズ・メモリー 幸福物語」がお勧めですね。

ペンギンズ・メモリー 幸福物語
主役のペンギンは、マイク・デイビスとなっており佐藤浩市が担当しています。相手のガールフレンドはジルと言う名前で鶴ひろみが担当していますが、歌の部分は松田聖子で、「SWEET MEMORIES」以外にも「ボーイの季節」、「Musical Life」を聴くことが出来ます。
オリジナル・ストーリーで楽しめるのですが、残念なことに現在ソフトの販売は行われていないようです。
そして、サントリーのビールは現在モルツのみで、ペンギンズバーもカン生も買えないんですよね。これもちょっと残念な気がします。