「抜けはじめてわかる、髪は長~い友だち。」
1970年代からテレビCMで放送されていた第一製薬(現・第一三共ヘルスケア)の発毛促進薬「カロヤン」シリーズ。
そのカロヤンの知名度を飛躍的に高めたのはテレビCMで使われた「抜けはじめてわかる、髪は長~い友だち。」のキャッチコピーであった。
「髪」という漢字を効果的に解説したこのフレーズは大人の関心と信頼度を高めただけでなく、子供たちの記憶にも深く刻まれ、カロヤンのCMで「髪」の漢字を覚えた人も多かった。
実は金八先生よりも早かった漢字解説。
漢字のパーツを基にその意味や成り立ちを解説するものとして有名なのは金八先生。
人という字は、互いに支えあって人となります
漢字を基にした数々の名言を世に送り出した金八先生。
もしや、「髪は長~い友だち」のモチーフになったのではと調べてみたが、ドラマ『3年B組金八先生』の放送開始は1979年。
「髪は長~い友だち」のカロヤンCMは遅くとも1977年には放送されていたので、むしろカロヤンの方が先であった。
【動画】第一製薬「カロヤン」シリーズのテレビCM
現在も販売が続いている「カロヤン」シリーズ
「カロヤン」シリーズは次々に新しい商品に切り替わりながらも現在も続いている。
しかし、1990年代以降のテレビCMでは「髪は長~い友だち」のフレーズを使っておらず、有名人を起用したイメージ重視のものになっている。
2005年に第一製薬は三共と合併、ヘルスケアに関する事業会社として立ち上げた第一三共ヘルスケアから「カロヤン」シリーズは販売している。