「東が西武で、西 東武~」。
1日253万人が利用するとも言われている豊島区の「池袋駅」。池袋駅にはJR山手線、埼京線、湘南新宿ラインのJR組と、丸ノ内線と有楽町線、そして副都心線の東京メトロ組、そして東武東上線と西武池袋線があります。
この池袋駅に、不思議な現象があります。池袋を拠点としているビックカメラの歌にもあるように、「東武線」が西口に、「西武線」が東口にあります。両社とも百貨店を持っていますが、百貨店も西口に東武百貨店が、東口に西武百貨店があります。
東武百貨店は西口。
東武百貨店 - Wikipedia
西武百貨店は東口。
西武百貨店 - Wikipedia
池袋駅の特徴をよく表した歌 ビックカメラの歌
関係ありませんが、数年前大阪・難波に行った時、ビックカメラで物を買って、東京で作ったポイントカードがそのままなんば店でも使えた時に、ちょっとびっくりした覚えがあります。
(参考までに)ヨドバシカメラの歌。
作詞:藤沢昭和さんは、ヨドバシカメラ創業者の方です。社長が歌まで作ってしまうんですね。
とても才覚のある方なのだと思います。
池袋に駅を作る予定は当初なかった。
池袋駅は、明治36年に駅が出来ましたが、もともと池袋に電車が通る予定はありませんでした。
山手線が計画された当時は、駒込から目白に一直線に線路を走らせ、池袋には駅などいらない、というくらいに何もない場所だったようです。
東武も西武も、目白駅を拠点とするように計画されていました。
しかし、目白駅周辺に場所がなく、やむなく池袋駅を作りそこから線路を延ばす、という計画になりました。
「高くそびえるサンシャイン~♪」
何気なく歌われているこの箇所にも、山手線の歴史にかかわることが歌われています。
池袋の象徴、サンシャイン60。サンシャインシティの前身は、こんなところでした。
池袋駅最大の謎 「東口が西武で西口が東武」になった歴史をひもとく (NIKKEI STYLE) - Yahoo!ニュース
巣鴨プリズンを避けるため、池袋駅を作ったんですね。
いろいろと興味深い歴史がありますね。
西が東武になった理由。
大正3年(1914年)、東武東上線の前身、「東上鉄道」が池袋に開業します。
東上線は、池袋の西側を走っているので、もちろん終点池袋は西側に作るのが自然です。
「東上」の意味は、池袋の東という意味ではなく、「東京と上州(群馬)とを結ぶ鉄道」の意味で「東上鉄道」と名付けられました。東上鉄道は壮大な計画を描いており、群馬を飛び越え新潟まで線路をつなげようという壮大な計画があったようです。
ただ、その計画は、現在のJR八高線が、東武東上線の現在の終点寄居駅から先に線路を延ばしたため、そこで完了となったようです。
東武東上線
東武8000系旧塗装、運行中