女性ファン獲得の道を開いたガンダム『新機動戦記ガンダムW』と『機動戦士ガンダムSEED』

女性ファン獲得の道を開いたガンダム『新機動戦記ガンダムW』と『機動戦士ガンダムSEED』

ガンダムシリーズやガンプラの女性ファンは増加し続けていますが、特に女性ファン獲得に多大な貢献をしたガンダム『新機動戦記ガンダムW』と『機動戦士ガンダムSEED』を振り返ってみましょう。敵も味方も主要キャラは全てイケメンというのは基本ですね。


『新機動戦記ガンダムW』(1995年・平成7年)

主人公「ヒイロ・ユイ」など美形キャラがぶっ飛んだ言動や行動を繰り広げるのが『新機動戦記ガンダムW』特徴。

第1話 少女が見た流星

5体のMSが地球へと降下。その1体であるウイングはOZのゼクスに撃墜されてしまう。外務次官の娘リリーナは漂着した操縦者ヒイロを発見するが……。(C)創通・サンライズ

主人公「ヒイロ・ユイ」など美形キャラがぶっ飛んだ言動や行動を繰り広げるのが『新機動戦記ガンダムW』特徴。

第1話の冒頭でいきなり撃墜される主人公ガンダム。
第1話の最後で主人公がヒロインに「お前を殺す」と殺害予告する。
任務失敗で自爆をしようとする特殊工作員な主人公。
第1話から見所がいっぱいあります。

いきなり第1話の最後で、主人公「ヒイロ・ユイ」がヒロインの「リリーナ・ドーリアン」に「お前を殺す」と殺害予告する。

学園の全校生徒に崇拝されている「リリーナ・ドーリアン」様になんたる無礼なことを・・・。

擦れ違いざまにヒイロ・ユイに「お前を殺す」と殺害予告され、「リリーナ・ドーリアン」は呆然とする。

「なんなの・・・この人」としかヒロインが言いようがない主人公のぶっ飛んだ謎の言動だった。

どんどんヒイロの謎の行動に強い興味を抱くリリーナ。

主人公のヒイロは、目撃者であるリリーナを抹殺するため、リリーナのいる学校に編入。同時に学校を拠点にして、海中に沈んだウイングガンダムを、OZに回収される前に破壊しようと動く。

リリーナ・ドーリアン「なんなの・・・この人」

ガンダムを粗末に扱う主人公。ウイングガンダムに魚雷を叩き込み、自分は海面にたたきつけられて、水死体のようにぷかぷか浮かぶ・・・

第2話 死神と呼ばれるG
ヒイロの行動に強い興味を抱くリリーナ。一方、ヒイロはウイングの爆破を計画する。そんな時、連合の前に猛威を奮うもう1体のガンダムが現れた。(C)創通・サンライズ

正体不明の主人公ヒイロは、横柄で協調性はない(描写が序盤は続く)が、武術・乗馬・コンピュータハッキング・・・なんでもデキル男。特殊な訓練を受けているようだ。

走行中のトラックの下にしがみついているヒイロ・・・まさに凄腕の工作員・・・ジェームズ・ボンド並みのアクションが満載だ。

秘密を知りすぎてしまったヒロインを殺そうとする主人公。

ヒイロ「リリーナ、深入りしすぎた・・・さようならリリーナ」

基本的に任務遂行を第一としているため、ガンダムすら任務を遂行するための道具としか考えてない節があり、かなり無理を強いた扱いをしている。

サルベージされたウイングガンダムに魚雷を叩き込み、自分は海面にたたきつけられて、水死体のようにぷかぷか浮かぶ主人公・・・まだ2話目。

ガンダムの自爆で死んだように見えるヒイロ・・・。ヒイロ「だったら一つだけ忠告がある・・・死ぬほど痛いぞ」

第10話 ヒイロ閃光に散る
宇宙用MSトーラスのシベリア基地輸送計画を知り、出撃するガンダムたち。だがそれはOZによる陽動作戦だった。宇宙要塞バルジの照準をコロニーに向けさせ、降伏を迫るレディ・アン。ヒイロはついにウイングの自爆を決意する。(C)創通・サンライズ

「降伏はする。しかしガンダムは渡さない」という指令で、ガンダムの自爆を決断するヒイロ。任務遂行のためには命を捨てる男。

自爆をするヒイロ「任務・・・了解・・・」

自爆するガンダム

爆風で吹っ飛ばされるヒイロ・・・

自爆して壊れたガンダム

ガンダムの自爆で死んだように見えるヒイロ・・・。

生きてるとは思えないヒイロ・・・。

自爆をした少年・ヒイロの生き様(死に様)に感服するゼクス。

敵を逃がす武士道なゼクス「早く行け!これ以上の手出しができるか」

ルクレツィア・ノイン「ガンダムのパイロットは死んだのでしょ?」

騎士道精神なゼクス「そういう感じがしないのだ。確かに、あの爆発で生きているわけがないが、生きていてほしいと思っている・・・モビルスーツを乗るものとして決着をつけなければならない相手だったのだ」

なんと生きていたヒイロ。驚くべき生命力。

トロワがヒイロを助けた。ヒイロは1ヶ月寝ていた。

トロワ「俺には決心がつかない。もし再びOZがコロニーを盾に戦ってきたら、どうしたらいいか・・・あるいは、お前を見習うべきなのか・・・」

ヒイロ「だったら一つだけ忠告がある・・・」

ヒイロ「死ぬほど痛いぞ」

普段全く笑わないトロワ「…フフフフフ…ハハハハハ!」

ゼクス「(ヒイロは)やはり生きていただろうノイン」 ノイン「はい、驚くべき生命力です」

ヒロインの「リリーナ・ドーリアン」 OZの「ゼクス」は実の兄。シャアとセイラの関係のオマージュ。

リリーナ・ドーリアン「(私に)秘密を知られた・・・だから、私は、殺されるんだわ・・・」

リリーナ・ドーリアン「嘘だわ、あれにはきっと、ヒイロが乗っていたのよ・・・でも、だとしたら、ヒイロは星の王子様・・・」

リリーナ「私にはOZの穢れた血が似合います。お父様の敵!」

クイーン・リリーナ

宿敵の「ゼクス・マーキス」 シャアのような美形の仮面の男が宿敵として登場するガンダムシリーズの伝統は守られている。

MS操縦技術は5人のガンダムパイロットと同等で、彼らとは幾度も干戈を交える。

宿敵の「ゼクス・マーキス」 シャアのような美形の仮面の男が主人公たちの宿敵として登場する伝統は守られている。

ヒイロとは良きライバルとして幾度も交戦し、互いに苦心しながらもゼロシステムを使いこなすようになる。

ゼクス・マーキス「われわれの敵はとんでもない怪物を作ってくれた。だが、それを回収することで、われわれも怪物になれるわけだ」

トールギスを駆るゼクス「やめろガンダム01。我々にはビームライフルもキャノンも必要ないだろう・・・」

終盤、反OZの武装市民「ホワイトファング」の新たな指導者になる。

武士道精神なゼクス「・・・最強の敵として認め合い戦う、この申し出を受けざるをえまい・・・ガンダムのパイロットとして!」

リリーナとゼクス、真の兄妹の対面。ゼクスは、終盤、反OZの武装市民「ホワイトファング」の新たな指導者になる。

ゼクスとリリーナは、シャアとセイラのオマージュ。宿敵とヒロインが「実の兄妹」。

「ゼクス」と「ヒイロ」の戦いに割り込んでくるゼクスの実の妹「リリーナ」。シャアが駆るゲルググとセイラさんのあのシーンを思い出します。

ゼクス「リリーナなのか?」

ララァ「大佐!いけない!」 シャア「アルテイシアか!」 このシーンのオマージュでしょう。

ゼクスとヒイロ、二人の戦いを止めようとするリリーナ。アムロとシャアとセイラのオマージュ。

リリーナ「この手紙には、あなたの今後の生き方が示されています。あなたは、これを読む義務があります」

5人の美形な若者「ヒイロ、デュオ、カトル、トロワ、五飛(ウーフェイ)」が5機のガンダムとともに地球に舞い降りる。

デュオ

カトルとデュオ

デュオ「やっちゃったなヒイロは・・・死んだぜ、あいつ・・・」

カトル

カトル「ガンダムが動くとコロニーが狙われる・・・分かっていたことなのに・・・」

カトル様「成功の確率はほとんどない、でも何もしないよりはマシだ」

トロワ

トロワ

トロワ「俺の最後の大舞台だ」

ヒイロの潔さに感化され過ぎているトロワ「はじめるか・・・俺の自爆ショーを」

トロワ「キャスリン離れていろ!これから俺は、このモビルスーツと自爆する」

キャスリンの涙・・・キャスリンに説教されて、自爆を思いとどまるトロワ。

ヒイロにまで説教する素敵なキャスリン「あなたね、うちのトロワに変なことを吹き込んだのは!いい加減にしないと、承知しないわよ!」

サーカス団員だったので、細い紐の上に立てる綱渡り少年のトロワ。

五飛(ウーフェイ)

五飛(ウーフェイ)

弱者である人々が正義のために命を落とす姿が、五飛の心に戦士の自覚を呼びさます。

五飛(ウーフェイ)「俺にはお前(ガンダム)に乗る資格がない・・・だが、今は、お前の力を貸してくれ」

人を愛するエレガントな男「トレーズ閣下」 敵だか味方だか分かりにくい・・・トレーズ派は味方になる。

敵も味方も主要キャラは全てイケメン。

トレーズ・クシュリナーダ閣下「事はすべて、エレガントに運べ」 「エレガント」が好きな上品な閣下。

トレーズ閣下「私は敗者になりたい」

レディ・アンは、自ら本能的に二重人格となった(第一の人格は従来のもので眼鏡をかけており、第二の人格は慈愛に満ちた穏やかな平和論者で素顔の状態)。

レディ・アン

慈愛に満ちた女神人格のレディ・アン「無益な戦いはやめなさい」

ガンダムを開発した5人のドクター

ヒイロ・ユイの駆る「ウイングガンダムゼロ」とゼクスの駆る「ガンダムエピオン」が一騎討ちを繰り広げる最終決戦。

第49話 最後の勝利者(最終回)

戦艦リーブラとピースミリオンは、ついに地球激突へ向けて移動を開始した。人類最大の危機を回避するため、必死の戦いを展開するデュオ、トロワ、カトル、五飛。一方、ヒイロとゼクスもまた、それぞれが目指す完全平和のため、互いの雌雄を決すべく、ガンダムでぶつかり合い……。(C)創通・サンライズ

ヒイロ「ゼクス、強者などいない。人類すべてが弱者なんだ・・・」

ヒイロ「・・・俺も、お前も、弱者なんだ」

ゼクス「私はまだ、自分を弱者とは認めていない」

宮本武蔵と佐々木小次郎の戦いのようだ・・・

ヒイロとゼクス、最後の一撃。

敗れたゼクス「なぜ、殺さない」

ヒイロ「リリーナが悲しむ」

ヒイロが・・・自爆を決断するが・・・ゼクスが現れ、男を見せる・・・

ゼクスの地球を救うための自爆「また会おうヒイロ・・・」

ヒイロ「ゼロよ・・・俺を導いてくれ・・・」

ヒイロ「俺は・・・俺は・・・死なない!」

地球は救われた。

リリーナとヒイロは、 矢吹 丈(やぶき じょう)と白木葉子の感じもオマージュしているような気がします。

リリーナ「ヒイロ・・・」 

地球を救うという任務を見事に完了させた。ゴルゴ13やボンドもオマージュしている感じはあります。

ヒイロは、任務遂行が第一で、ガンダムはそのための手段でしかない。

ヒイロ「任務・・・完了・・・」

東京おもちゃショー2017の展示より

ハイレゾリューションモデル 1/100 ウイングガンダムゼロ EW

異素材によるリアリティと重量感、しなやかな翼の動き、驚異の可動
ウイングガンダムゼロを高解像度(ハイレゾリュ―ション)化。

ハイレゾリューションモデル 1/100 ウイングガンダムゼロ EW

内部骨格フレームは、樹脂素材と金属パーツを複合し、リアリティと重量感を両立。塗装済み完成品状態で封入。

ハイレゾリューションモデル 1/100 ウイングガンダムゼロ EW

関連する投稿


SDガンダム外伝の「黄金神話」のカードが、全種プリズム箔押し仕様の「スペリオルドラゴンエディション」で復活!!

SDガンダム外伝の「黄金神話」のカードが、全種プリズム箔押し仕様の「スペリオルドラゴンエディション」で復活!!

バンダイナムコグループ公式通販サイト「プレミアムバンダイ」にて、「SDガンダム外伝」シリーズより『新SDガンダム外伝 黄金神話 スペリオルドラゴンエディション』が発売されます。


「新機動戦記ガンダムW」より、30周年を記念したフィギュア『ヒイロ・ユイ&リリーナ・ピースクラフト』がリペイント再販!!

「新機動戦記ガンダムW」より、30周年を記念したフィギュア『ヒイロ・ユイ&リリーナ・ピースクラフト』がリペイント再販!!

ホビー通販大手の「あみあみ」にて、メーカー「メガハウス」が展開する『アルファオメガ 新機動戦記ガンダムW ヒイロ・ユイ&リリーナ・ピースクラフトセット 30th Anniversary リペイント再販』が発売されます。


「機動戦士ガンダム」より『ジオン公国軍 ノーマルスーツ』がジャージになって登場!!

「機動戦士ガンダム」より『ジオン公国軍 ノーマルスーツ』がジャージになって登場!!

公式キャラクターコスチュームやアパレル・グッズの企画、開発、製造を行うコスパより、『機動戦士ガンダム』新作アパレルが発売されます。


「機動戦士ガンダム」より『地球連邦軍』『ジオン公国軍』ノーマルスーツ兵士の可動フィギュアがブリスターパッケージで登場!!

「機動戦士ガンダム」より『地球連邦軍』『ジオン公国軍』ノーマルスーツ兵士の可動フィギュアがブリスターパッケージで登場!!

ホビー通販大手の「あみあみ」にて、メーカー「メガハウス」が展開するフィギュア『G.M.G. COLLECTION 05 機動戦士ガンダム 地球連邦軍ノーマルスーツ兵士 可動フィギュア』『G.M.G. COLLECTION 06 機動戦士ガンダム ジオン公国軍ノーマルスーツ兵士 可動フィギュア』が現在予約受付中となっています。


石破天驚拳クッションや湯吞みなどの新グッズが登場!「ガンダムGWX 30周年プロジェクト アニメイトフェア」が開催!!

石破天驚拳クッションや湯吞みなどの新グッズが登場!「ガンダムGWX 30周年プロジェクト アニメイトフェア」が開催!!

アニメイトにて、「機動武闘伝Gガンダム」「新機動戦記ガンダムW」「機動新世紀ガンダムX」のいわゆる「ガンダムGWX」シリーズの30周年を記念した『ガンダムGWX 30周年プロジェクト アニメイトフェア』が4月12日より開催されます。


最新の投稿


世界が熱狂!葛飾商店街×『キャプテン翼』コラボ「シーズン2」開催!新エリア&限定メニューで街を駆け抜けろ!

世界が熱狂!葛飾商店街×『キャプテン翼』コラボ「シーズン2」開催!新エリア&限定メニューで街を駆け抜けろ!

葛飾区商店街連合会は、2025年10月10日より『キャプテン翼』とのコラボイベント「シーズン2」を亀有・金町・柴又エリアで開催。キャラクターをイメージした限定メニューやスタンプラリーを展開し、聖地巡礼と地域活性化を促進します。


キン肉マン愛が英語力に!超人たちの名言・名場面で学ぶ『キン肉マン超人英会話』発売

キン肉マン愛が英語力に!超人たちの名言・名場面で学ぶ『キン肉マン超人英会話』発売

人気アニメ『キン肉マン』の「完璧超人始祖編」の名言・名場面を題材にした英会話学習書『キン肉マン超人英会話』が、2025年11月29日(土)にKADOKAWAより発売されます。超人たちの熱い言葉を通じて、楽しみながら実用的な英語表現をインプットできます。TOEIC満点保持者やプロレスキャスターなど、豪華プロ集団が監修・翻訳を担当した、ファン必携の英語学習本です。


【カウントダウン】あと2日!古舘伊知郎&友近「昭和100年スーパーソングブックショウ」いよいよ開催迫る!豪華ゲスト集結の東京国際フォーラムは「昭和愛」で熱狂へ!

【カウントダウン】あと2日!古舘伊知郎&友近「昭和100年スーパーソングブックショウ」いよいよ開催迫る!豪華ゲスト集結の東京国際フォーラムは「昭和愛」で熱狂へ!

開催直前!TOKYO MX開局30周年記念「昭和100年スーパーソングブックショウ」が10月16日に迫る。古舘伊知郎と友近がMC、豪華ゲストと共に贈る一夜限りの昭和ベストヒットに期待高まる!


ギタリスト 鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブを東阪ビルボードで開催!

ギタリスト 鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブを東阪ビルボードで開催!

ギタリスト 鈴木茂が、『鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブ~Autumn Season~』を11月13日にビルボードライブ大阪、16日にビルボードライブ東京にて開催する。今回は、1975年にリリースされた1stソロアルバム「BAND WAGON」の発売50周年を記念したプレミアム公演となる。


【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

2025年(令和7年)は、1965年(昭和40年)生まれの人が還暦を迎える年です。ついに、昭和40年代生まれが還暦を迎える時代になりました。今の60歳は若いとはと言っても、数字だけ見るともうすぐ高齢者。今回は、2025年に還暦を迎える7名の人気海外アーティストをご紹介します。