映画『サード』は、少年院からはじまる
1978年公開の映画『サード』は東陽一監督の劇映画三作目の作品であり、キネマ旬報ベストワン、ブルーリボン賞、芸術選奨文部大臣新人賞などを受賞している。

映画『サード』は、少年の回想のスト-リー
「サード」 Third (1978) 予告編 Trailer - YouTube
少年院にいる「サード」と呼ばれる少年は。高校時代に野球部でサードを守っていた。

主人公は、サードこと妹尾新次
サード(1978年) | ブリキの映画館
映画『サード』あらすじ
映画『サード』の主な登場人物は、地方都市に暮らす、サード(永島敏行)IIB(吉田次昭)新聞部(森下愛子)テニス部(志方亜紀子)の4人の高校生。
彼らは町を出るための資金稼ぎに売春を始める。

彼らは、元々まじめな普通の高校生だ。
故郷を出て都会に行けば何か人生の目的が見つかるかもしれない。そんな夢をもっていた。

不安
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テニス部(志方亜紀子)は、はじめてのお仕事(売春)中に泣き出してしまう。
悲しい…。行為中のお客の男性が泣いている少女に「どうした?」というところがちょっと面白い。
1970年代のバイト事情

マクドナルドが日本上陸したのは1971年。70年代後半の地方都市ではファーストフード店やファミレス、コンビ二などはみかけなかった。現在の高校生のように気軽にバイトができる仕事は少なかった。
映画『サード』のみどころ&森下愛子のヌード
映画『サード』のみどころは、「新聞部」と呼ばれる女子高校生を演じた森下愛子20歳のヌードだ。
可憐さと妖艶さが入り混じった10代の少女役はとてもかわいかった。


この映画をはじめて見た当時は、なぜサードがやくざを殺すようなことになったのかよくわからなかった。
あることに気がついたのは。2016年に高島礼子の夫で元俳優の高知東生が覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕された時に話題になった、薬物を使った「シャブセックス」だ。
映画『サード』の峰岸徹演じるやくざも薬を使い終わりなきセックスを売春婦(新聞部)と楽しんでいたのかもしれない。
シャブセックスと聞くと映画『サード』の峰岸徹のベッドシーンを思い出してしまう!

ふとしたきっかけで人生の歯車が狂い、普通の高校生が殺人者になってしまう。
映画『サード』から学ぶ教訓かもしれない。

森下愛子♡伝説のヌードと言われている画像
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映画の最後の法でテニス部(志方亜紀子)が、サードの夢枕に現れる。
その時サードは自分が殺人を犯してまで守った、新聞部(森下愛子)が、4人が売春をして貯めたお金を全部持ち嫁に行ったことを知る。
新聞部それはないよ!女子はずるい?と映画を始めてみた当時は思った。
しかし、大人になるとわかる事情もある。
地方都市で問題を起こした少女は、噂が広がる前に早々と嫁にいかされたのだろう。
映画『サード』その他のみどころ
島倉千代子がサードの母親役
動画2分15秒にサード(永島敏行)の母親役の演歌歌手の島倉千代子が特別出演している。
寺山修司の脚本による島倉千代子のセリフがなぜか、少年院に面会に来る母親というシチュエーションで偶然にパズルがはまったようにぴったりとおさまっている。
正直なところ、「まさか島倉千代子とは思わなかった」というほどの名演技を披露している。
日活ロマンポルノのスター片桐夕子
もう一つのヌードのみどころは、赤いセーターの女を演じた片桐夕子だ。

片桐夕子は、映画『サード』に出演したころから、日活ロマンポルノをはなれ、普通の映画やテレビで女優として活躍した。
映画『サード』の赤いセーターの女は、片桐夕子の見納めヌードでもある。
映画『サード』予告動画
走る映画『サード』は、どこへ向かっているのか
『サード』という映画の持つ、閉塞感や解放・自由は、寺山修司の脚本によるところが多い。
九月の町

『九月の町』は、映画『サード』の原作となった、1983年に発表された。軒上 泊(けんじょう はく)の 作品。
走れよ。自分の速さで

自分の速さで走る…
人生論的映画評論: サード('78) 東陽一
ホームベースとは一体何だ!
ある時サードは野球をしている夢を見る。
打席として長打を打ったサードは、一塁、二塁、三塁と走り ホームベースへ向かう。
しかし、ホームベースがない。
また一塁へ戻り、二塁、三塁と走り続けるのだ。
夢の中でサードは、永遠に本塁(ホームベース)へ生還できない。
ゴールはない、得点を取ることができない。
夢な中で走り続ける野球を人生に例えているようだ。
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