愛すべき手塚治虫マンガに登場するサブキャラクター
「鉄腕アトム」「ブラックジャック」「火の鳥」・・・言い出せばきりがないほど、今日の漫画の基礎を気づいたとも言えるレジェンド・手塚治虫先生。数多くある手塚作品に漫画を超えて登場する愛すべきサブキャラクター達を紹介します。決してメインにはならないものの、名脇役の活躍をプレイバックしていきましょう。
ヒョウタンツギ

やはり手塚作品で最も有名な超サブキャラクターと言えば、この「ヒョウタンツギ」ではないでしょうか?ヒョウタンの形をしたフォルムと豚のような鼻、ブラックジャックばりのツギハギが印象的ですよね。
イメージとしては、殴られた時の☆の変わりに、無数のヒョウタンツギが登場したイメージです。よく見ると、ありとあらゆるところにさりげなく登場したりしていますよね。
ブラックジャックでは、心電図にヒョウタンツギが登場!すると「患者は助かる」と。命のキューピット的存在?
ブッタでは、味は美味ながら食中毒になるキノコとして登場と、特定のイメージはないようですね。
ここまで多く登場していると、架空のキャラクターとは思えないほど親近感があるものです。
ヒゲオヤジ
コンパスで描いたようなまん丸のお顔に、典型的なハゲ頭(波平さんスタイル?)に立派な鼻ひげがトレードマークのヒゲオヤジ。時には悪役で、時には主人公を支える良き親父で、時には物語のカギを握る刑事や探偵の役と五臓六腑の活躍を見せています。ほとんどの場合、名前無しですが、物語によっては「伴俊作」と言われています。
なんでも、ヒゲオヤジの原案は、手塚本人ではなく、彼の中学生時代の友人。友人の祖父をモデルにして落書きで描いていたものを手塚が気に入り、その後も使用しているとか。友人にしたら凄い自慢になりますよね。
鉄腕アトムでは、小学校の先生として、ジャングル大帝では主人公(ケン一)のおじさんとして登場しています。

天馬博士
鉄腕アトムを作ったと言われている天才科学者。もちろん登場のメインは、鉄腕アトムながら、他にも「ブラックジャック」にはライバルとなるドクターや、田舎の教会の神父役として、アニメ「手塚治虫が消えた!? 20世紀最後の怪事件」にも登場しています。
他のサブキャラクターが物語によってイメージが全く異なるのに対して、天馬博士はどこに登場しても、「天才」「理知的」なイメージは変わっていないのではないでしょうか?

手塚治虫先生
ご存知!作者ご本人です。登場の仕方がキングオブ脇役と言った感じで、多くは通行人や見学者、時には落書きなど本当にどうでもよい登場の仕方をしています。
また、ブラックジャックなどの後期の作品では、締め切りに間に合わない!悲壮感たっぷりな手塚先生の登場も!漫画のなかに、一度の複数の連載の掛け持ちをしていただけに、心の声を出していましたね。
大きな鼻とこれまた大きな黒縁メガネ、ベレー帽が特徴的ですね。

実写版でも何度も描かれています

お茶の水博士
メインでの登場は、もちろんアトムの後見人として、創始者の天馬博士以上に登場している「鉄腕アトム」ですが、名前を変えて「太平洋X點」や「海底超特急マリンエクスプレス」(※ナーゼンコップ博士として)にも登場した。、
また、「火の鳥」のメインキャラクターである猿田博士とは、大きな鼻と言う共通点もあり、猿田博士はお茶の水博士の子孫説が有力となっています。
よき理解あるおじさんのイメージで、グッズとしても人気を博していますね。

浦沢直樹版(※PLUTO)では、ちょっぴり悪い顔に・・・

ブラックジャック(間黒男)
言わずと知れた手塚作品を代表する天才的無免許外科医ですが、アニメ版鉄腕アトムでは、「ブラックジャックの大作戦」の回があり、ブラックジャックとアトムが協力して活躍する夢の共演を果たしたストーリーがあります。
他にも、「火の鳥(望郷編)」では暴走族のリーダーとして、「ブッダ」では夢に出てくる幻想のキャラとして登場と、無双な活躍ぶりです。
手塚作品以外にも多く登場する愛すべきキャラクターですよね。
