青い顔が目立ったブルーマン!
1990年前後に結成された『ブルーマン・グループ』。世界中でそのクリエイティヴなステージ・プロダクションで知られるパフォーマンスアート・カンパニーだ。

”青づくめ”の顔色の3人組・ブルーマン
真っ青に塗られた顔が特徴の「ブルーマン」。青以外は黒色の服を着ていて、さらに3人共に背格好が似ており、個々の判別はしにくい。また、そうした没個性の集合体となることで、彼らのパフォーマンス時に個々が記号化する。
「ブルーマングループ」は劇場型のショーを意味している。

ブルメ(ブルーマンのメイク)
かつて最初の3人組となるマット・ゴールドマン、フィル・スタントン、クリス・ウィンクの3人で、ニューヨークでストリートパフォーマンスをしており、次第に注目を集めた。
その後、オフ・ブロードウェイ(ブロードウェイにおいて比較的小さい劇場)「Astor Place Theatre」で舞台デビューを果たした。
劇中に使用される音楽は、ブルーマンオリジナルの楽器を使用している。
1999年にはデビューアルバムの『Audio』を発表。実際に舞台でのパフォーマンスに使用した楽曲が収録されている。全編インストゥルメンタルのアルバムとなっている。

アルバム『Audio』

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日本では2000年のインテルのCMで有名になった!!
2000年にインテル社「Pentium III」のCMに出演。他にも「Pentium 4」(2001年)に出演。
お茶の間に突如現れた青一色のブルーマンに当初は驚いたが、彼らのCM内でのユニークなパフォーマンスにファンも増え、日本でいくつか放送されたCMは人気を獲得した。
インテルのCMは日本だけでなく、世界でも放送されていた。
インテルのCM
ブルーマンのパフォーマンスの特徴
ブルーマンは常に3人組である。彼らは「仲間はずれ」をキーワードとして、演出を行っている。それは3人が仲間はずれ可能な最少人数であるためである。
そのことからブルーマンのネタには1人が2人と違う行動をするものが多い。

ブルーマンのパフォーマンス
舞台装置は、チューブが無数にむき出しになっていたり、どこか工場の廃屋を喚起させる。
ちなみにキャラクターの演じ手はオーディションによって選出され、ブルーマン・グループとしてのトレーニングを積んだパフォーマーによって構成される。

独特の間合いも特徴!
ブルーマンのネタには多くのテーマが使用されている。
例えば、自意識過剰、文化的規範に関して純真なふりをする。また、配管、DNA、インターネットなどを取り入れ、サイエンスやテクノロジーに関してパフォーマンスを行う。
また、汚れのない「無垢」をアピールし、現代社会を生きる観客のリアクションに大げさに驚いたり当惑することによって、両者が異なる存在であると認識させる。
それらを言葉ではなく、独自の楽器を用いて表現する。シニカルでユーモアに溢れたパフォーマンスが特徴だ。

ブルーマンのショーは今でも人気がある。
日本でのパフォーマンス
六本木の「Zeppブルーシアター六本木」は、もともとブルーマンのアジア初となる日本でのロングラン公演の専用常設劇場として2007年12月に開設された。
また、2008年5月には東京ヤクルトスワローズ対読売ジャイアンツの始球式で、マウンド上でメンバーの2人が大きなゴム紐の両端を持ち、残る1人がその中央にボールをセットしてスリングショットのように打ち出すという奇抜な投球を披露するなど日本とは縁が深い。
2008年には紅白歌合戦で、藤岡藤巻と大橋のぞみと東方神起の曲間でパフォーマンスを行っている。

こちらはブルーマンの看板がついている「アスター・プレイス劇場」
受賞歴等

ベルリンのミッテ区にあるブルーマン姿の「ユナイテッドバディーベア」
最初見た時、彼ら全員体調が悪く、顔色が悪いと勘違いした方はいらっしゃいますか(笑)
以上、青と青と青の3人組ブルーマンについての特集でした!