映画『あしたはどっちだ、寺山修司』が資金募集!!
クラウドファンディングプラットフォーム「MotionGallery」にて、映画『あしたはどっちだ、寺山修司』の資金募集が行われている。
目標金額は100万円とし、支援者へのリターンとして、エンドロールへの名前のクレジット、未公開シーンDVD贈呈、マスコミ向けプレスブックなどが用意されている。
この資金の募集は7月 7日まで実施され、集まった資金は配給・宣伝費の一部に充てられる。

寺山修司の実像に迫るドキュメンタリー映画。
今回、相原英雄がこの映画の監督を担当。相原監督は、高校時代から寺山の作品に影響を受けていた。新人ディレクターの時に寺山に原作依頼する番組を企画するが採用されず、やがて寺山は47歳の若さで亡くなった。寺山との共作は叶わなかったものの、相原監督はいつか寺山本人のドキュメントを作ろうと心に決めていた。
そして、時が経ち、当時の関係者が次々と亡くなりはじめ、今がドキュメントを撮れるぎりぎりの時代だと考え、個人製作に踏み切ったという。
相原監督は、「けっして固い歴史物や偉人伝ではありません。ミステリーを見るように謎解きを楽しんでください。寺山世界を楽しんでいただきたいのです。 心に残るなにかを発見できると確信しています。 価値観を転倒させ、意識に革命を起こす寺山スピリッツは、今でも十分、魅力的です。 」と寺山の魅力をアピールし、「寺山の発する既成概念をぶち壊すエネルギーの原点があります。語られることのなかった真実の寺山を見てい ただきたいと思います。ここちよい挑発を楽しんでください。 」と呼びかけている。

取材する相原英雄監督(左)。
『あしたはどっちだ、寺山修司』は、寺山の関係者や寺山が主宰した劇団「天井桟敷」の元劇団員ら21人を対象にした約2年間におよぶ取材を通して、寺山が亡くなる直前に構想していた企画や、最後のメッセージが明かされるなど、寺山の実像を迫ったドキュメンタリーだ。映画は2017年秋に公開予定。
『あしたはどっちだ、寺山修司』あらすじ
寺山は、アナーキストを自負し、それ以前にも学生運動のセクトにゲリラのアイデアを提供したとして取り調べも受けた。国家権力に立ち向かう寺山のエネルギーの原点はなにか?調べていくうちに寺山の元妻でプロデューサーとして最後まで支えた九條今日子さんの「青森は寺山の秘密工場、なにかがひそんでいる」 という言葉に出会う。寺山が少年時代をすごした青森。小学校時代の破られた写真。「過去に秘密があ るのではないか? 」青森市、三沢市、弘前市、と過去を遡って親族や同級生たちを訪ね歩く。
そこで、数々の証言を得るうちに、寺山の創作や思想に影響を与えた驚くべき過去が浮かび上がってきた。さらに、演劇による革命を標榜した寺山が、最後に計画していた幻の市街劇の存在が明らかになっていく。実験段階の記録映像によると、それは国家権力へのリターンマッチとも思える過激なものだった。
実験をするからには、本来の目的があるはずだ。寺山は、人生の最後にどんな過激な劇をたくらんだのか? 取材を進める中で、驚愕の事実にたどり着きました「幻の市街劇」を通して、寺山修司の最後のメッセージに迫る。
寺山修司

寺山修司