祝!25周年!空耳アワーネタを原曲のこの部分で聞く!その1ーQUEENー

祝!25周年!空耳アワーネタを原曲のこの部分で聞く!その1ーQUEENー

1992年からスタートした「タモリ倶楽部」の中での人気コーナー「空耳アワー」。洋楽をまったく聞かなかった私が洋楽を楽しむきっかけになったコーナーです。


空耳アワーとは?

空耳アワーとは、1982年から放送開始された、テレビ朝日系列で金曜日の深夜(地域によって時間は異なる)に放映されている「タモリ倶楽部」の中の1コーナーとして1992年に誕生しました。
視聴者から「日本語以外で歌われているが、あたかも日本語のように聞こえる歌詞(空耳)」の投稿を募り、制作サイドでつけたイメージ映像を交えて紹介するという『タモリ倶楽部』を代表するミニコーナーのひとつです。
「空耳アワー」としてのコーナーが始まってからは、パーソナリティはイラストレーター、デザイナーの安斎肇さんです。当時「キューティクルサラサラ」とタモリさんに言われた長髪でしたが、25年がたった今は、白髪で帽子を被っているナイスな初老のおじさんへと変化しました。対して、タモリさんは25年たっても、あまり変わってはいないですね。

空耳アワーの原型の誕生

空耳アワーの誕生は、すんなりいったものではありませんでした。1992年4月3日放送分から開始されたのですが、最初のタイトルは、「あなたにも音楽を」というコーナーで、パーソナリティは町山広美さん(町山智浩さんの妹さんですね)という方でした。記念すべき第1作目は、ディスコシーンを熱くした、アースウインドアンドファイアーの、「ゲッタウエイ」からでした。

正式に「空耳アワー」として始まったのは、1992年7月3日放送からでした。なので、元祖空耳第1作目はアースウインドアンドファイアーですが、空耳アワーという名前のコーナーになってからの第1作目は、ティアーズフォーティアーズの、「シーズオブラブ」という曲からの、「母ちゃん、許して」という作品が最初となります。
この第一作目の楽曲は、のちに偶然かどうかわかりませんが、「日産シルビア」の車のCMで使われました。

このCMが流れてから、一時的に「母ちゃん許して」の投稿が殺到したらしく、タモリさんと安斎さんが、「この曲はもうやったから、今後は送らないように!」と苦笑まじりに怒っていました。

魅力は「ぶっ飛んだ映像」

空耳アワーの魅力として欠かせないものは、楽曲とともに流れる独自の映像です。外国の歌が日本語に聞こえるというコンセプト自体はそれほど斬新なものではなかったようです。アルフィーの坂崎幸之助さんが、空耳アワーの前からラジオでやっていた(1989年からとのこと)「ジョビジョバポップス」というコーナーは人気コーナーだったようです。
しかし、1992年にタモリ倶楽部で空耳アワーが開始されると、ネタが空耳アワーのほうに移行してしまい、坂崎さんのほうがパワーダウンしてしまったとのことです。
理由は、何と言っても、ジョビジョバポップスはラジオ、つまり音声だけなのに対し、空耳アワーはテレビであり、画像がつくということです。しかも、空耳アワーの画像は、男性でも度肝を抜くような、女性が丸裸になった画像がいきなり飛び込んでくるような画像が出てくることもあり、そのインパクトはやはりラジオでは出せないものでしょう。

しかも、事実かどうかはわかりませんが、タモリさんと安斎さんが言うには、予算がギリギリに設定されていて、画像に登場する人物は俳優やテレビタレントはもちろんのこと、エキストラさんも雇うのを節約して、番組の制作に関わっているADさんなどが出ていることが多いです。その「チープさ」が、逆に空耳に聞こえる言葉のアホらしさと微妙なコラボレーションになり、思わず笑ってしまう画像になるのです。なので、たまに俳優さんが登場すると、お2人は、「どこにそんな人を雇う予算があったのか!」と大騒ぎします。本当に予算がないからなのかは、定かではありません。なにせテレビ番組ですから、そんなに予算がないとは思えないのですが(笑)。

空耳のおすすめの楽しみ方

私の空耳の楽しみ方は、まず、その空耳の箇所のタイムまで飛び、「ああ、確かにこう聞こえるな」と楽しんだ後、その楽曲を最初から通しで聞きます。
私は外国語はさっぱりわからないので、和訳された歌詞を知ることができると、そのリリックが織りなす世界観と、空耳に聞こえる(たいがいとてもくだらない意味の言葉が多い)言葉の意味、そしてそれに付随する映像との3つのコラボが、むしろ、より原曲のアートとしての素晴らしさが引き立つものになるように思えます。

QUEENとはーQUEENの魅力

クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーさんは、よくこのように拳を突き上げてパワフルに歌います。

ジュエルズ クイーン

最多出場の歌手は、QUEENだと言われています。現在までに35曲の曲が採用され、1曲に複数の箇所が採用されているものもあるので、作品数は相当なものになりますね。QUEENは、イギリスのロックバンドです。イギリスを代表するバンドなので、少なくともアーティスト名を聞かれたことはあると思います。1971年に結成され、いまだ活躍しています。
メインボーカルのフレディー・マーキュリーさんは、残念なことに1991年にHIVが原因でこの世を去りました。残りの3名はブライアン・メイさん、ロジャー・テイラーさん、ジョン・ディーコンさんで、ジョンさんは引退しましたが、残り2人と、ボーカルにポール・ロジャースさんを加えて活動するなど再始動をしています。
空耳的観点でいうと、QUEENの魅力はフレディー・マーキュリーさんの伸びる高音域のボイスが、妙に空耳ワードを強調し、思わず笑いを誘います。そしてその後で曲を聴くと、その才能にあらためて感心することができます。
QUEENは大の日本びいきだそうで、その日本で空耳作品としても多く取り上げられていることは、うれしいことです。

それでは、QUEENの珠玉の空耳作品集をご覧ください。

キラー・クイーン

オウガ・バトル

邦題は「人喰い鬼の闘い」というすごい意味のタイトルの歌です。
アップテンポのノリノリの曲です。

フラッシュ

ボヘミアン・ラプソディ

シーサイド・ランデブー

アイム・イン・ラブ・ウィズ・マイ・カー

空耳は邪道だ!アーティストに対する侮辱だ!という方へ・・・。

アーティスティックな感性に鋭い方などの中には、「空耳は邪道だ。アーティストに対する侮辱だ」とおっしゃる方も多いと思います。確かに、アーティストが独自の世界観を駆使して創造した楽曲のことを笑いものにするのは「ひどい」と思われるかもしれません。しかし、洋楽は言葉がわからない人も聞く以上、最初の取っ掛かりとしては、そのアーティストの名前が知れるという利点もあります。私はQUEENのQの字も知らなかったのですが、今はフレディー・マーキュリーさんの才能、もちろんフレディさん以外のメンバーさんに対しても、非常にリスペクトしています。
洋楽をまったく知らない人が洋楽の素晴らしさに目覚めるきっかけとなることがあることも、理解していただけると嬉しいな、と思います。
これからいろいろなアーティストの空耳と、そのアーティストの魅力を取り上げていきたいと思います。

最新の投稿


祝!放送55周年『サザエさん』が初のアーケードゲーム化!KONAMIから「まちがいさがし」が2026年春登場

祝!放送55周年『サザエさん』が初のアーケードゲーム化!KONAMIから「まちがいさがし」が2026年春登場

放送開始から55周年を迎えた国民的アニメ『サザエさん』が、コナミアーケードゲームスより初のアーケードゲーム化!タッチパネルで楽しむ「まちがいさがし」が2026年春に稼働予定です。アニメ本編の画像を使った問題や、2人対戦モードなど充実の内容で、小さなお子様からシニア層まで幅広い世代が楽しめる期待の新作です。


【懸賞金10万円】クレーンゲームの原点!国産初「クラウン602」全国大捜索プロジェクト始動

【懸賞金10万円】クレーンゲームの原点!国産初「クラウン602」全国大捜索プロジェクト始動

今年で誕生60周年を迎える国産初のクレーンゲーム機「クラウン602」の実機と情報を、タイトーが全国で大募集する「#クラウン602を探せ!」プロジェクトを開始。高度経済成長期に夢を与えた幻の筐体を次世代に継承するため、実機情報提供者には賞金10万円、思い出エピソードの提供者には抽選で最新ゲームソフトが贈呈されます。募集期間は2025年10月24日から2026年1月16日までです。


特撮愛あふれる「永遠のスケッチ」金谷裕~特撮画展が台場で開催!初代ウルトラマン・古谷敏氏も来場

特撮愛あふれる「永遠のスケッチ」金谷裕~特撮画展が台場で開催!初代ウルトラマン・古谷敏氏も来場

漫画家・金谷裕氏のイラスト画集『オール・ウルトラマン・スケッチ・ギャラリー』の刊行を記念し、「特撮画展~Hiroshi Kanatani TOKUSATSU SKETCH GALLERY~」がグランドニッコー東京 台場にて開催されます。円谷プロのウルトラマン・怪獣に加え、東宝など5社の特撮キャラクターのイラスト全235枚を展示。会期中の11月29日には初代ウルトラマンスーツアクターの古谷敏氏のサイン会も実施されます。


赤塚不二夫が生誕90周年!RIP SLYME、氣志團ら豪華出演陣が渋谷に集結する記念音楽フェス詳細発表

赤塚不二夫が生誕90周年!RIP SLYME、氣志團ら豪華出演陣が渋谷に集結する記念音楽フェス詳細発表

漫画家・赤塚不二夫の生誕90周年を記念したミュージックフェスティバル「コニャニャチハのコンバンハ!」の詳細が解禁されました。2025年12月5日・6日にLINE CUBE SHIBUYAで開催。RIP SLYME、氣志團、小泉今日子らが赤塚スピリッツ溢れるステージを披露します。チケット先行抽選は10月20日(月)からスタート!


世界が熱狂!葛飾商店街×『キャプテン翼』コラボ「シーズン2」開催!新エリア&限定メニューで街を駆け抜けろ!

世界が熱狂!葛飾商店街×『キャプテン翼』コラボ「シーズン2」開催!新エリア&限定メニューで街を駆け抜けろ!

葛飾区商店街連合会は、2025年10月10日より『キャプテン翼』とのコラボイベント「シーズン2」を亀有・金町・柴又エリアで開催。キャラクターをイメージした限定メニューやスタンプラリーを展開し、聖地巡礼と地域活性化を促進します。