年々高齢化している?ヤングとアダルトの境界線
2017年1月、世代対抗のクイズバラエティ番組を観ていた私は、ヤングチームとアダルトチームの境界線が「40歳」とされていることに、何の違和感もなく番組を鑑賞しておりました。
おもえば2017年現在、若手芸人と呼ばれる人のなかには40代が当然に含まれていたり、ベテランと呼ばれる人々の年齢が60代が当たり前だったりと、1980年代や90年代のヤングとアダルトの境界線が、いまや10~20歳くらい高齢化しているのでは?と感じることは、もはや皆さんの共通見解ではなかろうかと感じます。
そのことは世代を超えて愛されている「サザエさん」の年齢設定と、世代を超えて愛され続けるジャニーズアイドルたちの高齢化を比較するだけでも、容易に想像がつくことかもしれません。
そんな「ヤング」「アダルト」の境界線がどこにあるのか、1990年代に世代対抗型のクイズバラエティ番組として人気を博した「クイズ!年の差なんて」のレギュラー放送時(1990年代)と特番放送時(2000年代)を比較してみようと思います。
若いころのあの人も出演!?クイズ年の差なんて - Middle Edge(ミドルエッジ)
「クイズ!年の差なんて」各放送期間のレギュラーメンバー
まず「クイズ!年の差なんて」は、放送期間とレギュラーメンバーで下記の期間に区切ることが出来ます。
【1980年代】
レギュラー放送期間
1988年10月26日~1990年9月
【1990年代】
レギュラー放送期間
1990年10月~1994年9月8日
特番放送
1996年4月4日
【2000年代】
特番放送
2006年6月13日
2007年2月13日
こちらをもとに、各年代のレギュラーメンバーから「ヤング」「アダルト」の境界線を探ります。
「クイズ!年の差なんて」(1980年代)
レギュラー放送時に解答者が大きく3回、入れ替わっているようです。
その期間は「1988年10月~1993年9月」「1993年10月~1994年3月」「1994年4月~1994年9月」。
ここでは「1988年10月~1993年9月」に登場したレギュラー解答者を見ていきたいと思います。
アダルトチーム所属で若かったメンバーの年齢(1988年10月時点)を確認

富司純子(寺島純子)

うつみ宮土理

水前寺清子

汀夏子

村野武範
汀夏子さんの41歳(当時)が、アダルトチームの最年少だったようです。
ヤングチーム所属で年長だったメンバーの年齢(1988年10月時点)を確認

森口博子

中山秀征

ゆうゆ

見栄晴

城之内早苗
見栄晴さんの21歳(当時)が、ヤングチームの最年長だったようです。
実にヤングとアダルトで20歳も差があり、まさに「世代対抗」のクイズバラエティだったことが分かります。
「クイズ!年の差なんて」(1990年代)
ここではレギュラー放送終了から1年半後に放送された特番「ガンガンスペシャル」での解答者をみていきます。
アダルトチーム所属で若かったメンバーの年齢(1996年4月時点)を確認

渡辺正行

蛭子能収

神田正輝
渡辺正行さんの40歳(当時)が、アダルトチームの最年少だったようです。
ヤングチーム所属で年長だったメンバーの年齢(1996年4月時点)を確認

奥山佳恵

矢部みほ
奥山佳恵さんの22歳(当時)が、ヤングチームの最年長だったようです。
ヤングが1歳だけ高齢化、しかしながらアダルトは1歳若返ったため、ヤングとアダルトの差が18歳となりました。
「クイズ!年の差なんて」(2000年代)
2006年と2007年に特番「2006スペシャル」「バブルへGO!!スペシャル」が放送されました。
ただし「バブルへGO!!スペシャル」は、バブル期に青春を謳歌した35歳以上の「バブルチーム」とバブル期を体験していない26歳以下の「アンダーバブルチーム」の対抗戦という形式をとったため、ここでは「2006スペシャル」での解答者をみていきます。
アダルトチーム所属で若かったメンバーの年齢(2006年6月時点)を確認

上島竜兵

勝俣州和
ヤングチーム所属で年長だったメンバーの年齢(2006年6月時点)を確認

小倉優子

若槻千夏
小倉優子さんや若槻千夏さんの22歳(当時)が、ヤングチームの最年長だったようです。
ヤングが変わらず、アダルトは1歳だけ高齢化したため、ヤングとアダルトの差が19歳となりました。
結論:「クイズ!年の差なんて」で見る限りはヤングチームとアダルトチームの境界線は変わっていない
本記事はあくまでも「クイズ!年の差なんて」で検証することを主題としたため、このような結論に。
1980年代から2000年代で、実に見事に「30代」を交えずに番組構成が行われ、ヤングとアダルトの間には常に20歳近くの間隔を保ち続けているのがこの番組だったようですね。