ジューダス・プリースト(Judas Priest)について
NWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)
1970年代後半、イギリスの音楽シーンはパンクやその後に誕生したニューウェーブが流行していました。1980年代に入るとこれまで低迷していたハードロックが再び息を吹き返します。新しい時代になってブリティッシュハードロックが復活したという意味でNWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)と呼ばれました。ヘヴィメタル(Heavy Metal)という言葉は1970年代から既にありましたが、1980年代に入ると従来のハードロックと区別するという意味と、ハードロックが今まで以上に過激になったという意味を込めてヘヴィメタルという言葉が使用されるようになりました。
NWOBHMのブームは世界中に広まって、1980年代はハードロック・ヘヴィメタルの最盛期といえる時代でした。
ブリティッシュ・スティール(BRITISH STEEL)
1980年6thアルバム「ブルティッシュ・スティール」をリリース。
彼らの代名詞である全身レザーと飾り鋲のコスチューム、ロブ・ハルフォードがハーレー・ダビッドソンに乗ってステージに登場するパフォーマンスはこの頃には既に確立されていました。
NWOBHMの時代が到来した事を告げたこのアルバムはバンド初のプラチナディスクを獲得しました。
(紹介する動画の曲はこのアルバムに収録されています。)
黄金のスペクトラム(POINT OF ENTRY)
1981年7thアルバム「黄金のスペクトラム」をリリース。
前作「ブリティッシュ・スティール」の売り上げには届きませんでしたが、アルバムからシングルカットされた“Heading Out to the Highway”はアメリカのシングルチャートで10位に入る健闘を見せました。
(紹介する動画の曲はこのアルバムに収録されています。)
復讐の叫び(SCREAMING FOR VENGEANCE)
1982年8thアルバム「復讐の叫び」をリリース。
アルバム1曲目の静かなインストゥルメンタル“The Hellion”から激しいアップテンポな2曲目“Electric Eye”という一連の流れはヘヴィメタルという音楽の様式を確立し、その後に登場したヘヴィメタルバンドが自分達のアルバムを制作する際この手法をこぞって採用するほどヘヴィメタル界に多大な影響を与えました。シングルカットされた“You've Got Another Thing Coming”はアメリカのシングルチャートで4位まで上昇し、アルバムはダブルプラチナディスクを獲得しました。
ジューダス・プリーストのアルバムの中で最も売れた作品で、彼らの代表作といえるアルバムです。
(紹介する動画の曲はこのアルバムに収録されています。)