失敗に終わった32bitゲーム機の先駆け「3DO REAL」はラブホテルで人気だった!?

失敗に終わった32bitゲーム機の先駆け「3DO REAL」はラブホテルで人気だった!?

32bitゲーム機の先駆けとして松下電器がパナソニックブランドでリリースした3DO規格マシン「3DO REAL」。「高いゲーム機」「洋ゲーばかりで取りつきにくいマシン」といったイメージで普及に失敗したものの、実写アダルトゲームの発売が許可されていたために一部ラブホテルで積極的に導入された!?


32bitゲーム機の先駆けとなった「3DO REAL」

1994年3月、スプライトや動画再生能力を持つ32bitゲーム機の先駆けとして登場したが・・・

パナソニックから登場した「3DO REAL」

TVCMでもアインシュタインをイメージキャラクターとした「3DO REAL」のプロモーションが盛んに行われました。

元々、アメリカの3DO社が1993年に開発・発表した32bitマルチメディア端末の統一規格「3DO」

統一規格「3DO」、そして日本では松下電器産業や三洋電機などが参画。
どことなく「MSX」の匂いが漂っていました。。。

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3DO社の方針は「情報家電」「インタラクティブ・マルチプレイヤー」

当時流行ったこの「情報家電」「インタラクティブ」「マルチ」は結局のところ何ができるのかが全く不明で、訴求力を曖昧にするだけのものでした。

80年代から熾烈な戦いを繰り広げてきた日本の家庭用ゲーム機戦線で戦うには弱すぎた

3DOのビジネスモデルから原価以上に販売価格を設定せざるを得ず、他のゲーム機と比べて高価だった「3DO REAL」。
またゲームショップなどをメインに販売された競合ゲーム機に対し、3DO REALは松下が持つ家電としての販路を利用して主に販売。松下電器は地域専門店、いわゆる「ナショナルショップ」での販売も行ったので、店側が儲かる施策が必要で、競合機のような積極的な値引き販売が出来ませんでした。

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洋ゲーは日本のユーザーが全くなじめないテイストで、受け入れられませんでした。

当初のラインナップは「洋ゲー」が中心

同年の11月には「セガサターン」(SS)、12月には「プレイステーション」(PS)という競合機が一気に展開

対抗策として、11月にはカプコンからそれまで国内のコンシューマソフトとしては発売されていなかった業務用ヒットタイトル「スーパーストリートファイターII X」が発売。

このタイミングでゲーム機としての本来のラインナップへと転換を図り、高額だった本体も設計見直しによる改良機「3DO REAL II」を廉価(44800円)で販売するなど普及戦略を仕掛けました。

が、時すでに遅し。
それ以上のヒット作が不在で、洋ゲーと国内中小のサードパーティーが開発した版権キャラクターもののタイトルで占めていた3DOはあっけなく敗北します。

そんな中、1995年4月発売の『Dの食卓』は3DO REALを代表するヒット作となりました。

そんな中、3DOでは実写のアダルトゲームの発売が許可

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