江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ第1作『怪人二十面相』が青空文庫で無料公開!

江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ第1作『怪人二十面相』が青空文庫で無料公開!

子供の頃に手に汗握りながら読んだ記憶が蘇る!名探偵・明智小五郎とその助手小林少年、少年探偵団が怪人二十面相を相手に活躍する推理小説シリーズの傑作。著者・江戸川乱歩の死後50年が経過し、青空文庫で無料公開されるようになった。


小学校や中学校の図書室や図書館でかつて胸をときめかせた江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ

小学校のころ必ず図書室にあったといっても過言ではないド定番!
江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ。
小林少年ら少年探偵団が明智小五郎に助けられながら、ライバルである変装の天才・怪人二十面相と対決していく推理サスペンス小説である。

インターネットなんて無かった当時、自分たちと近い年齢の小林少年たちが活躍する冒険譚はドキドキワクワクの空想世界へと誘ってくれた。
以前は講談社や光文社からも少年探偵団シリーズは発行されていたが、私の世代にに馴染みがあるのはポプラ社版♪
表紙が子供向けとは思えないドロドロとした写実的な絵で、恐怖心を煽られた。

江戸川乱歩『少年探偵団シリーズ』

2016年、『江戸川乱歩』作品が著作権フリーとなり、読み放題に!

1894年(明治27年)10月21日生まれ。
日本が生んだ推理小説のパイオニア。
本名は平井太郎。ペンネームの『江戸川乱歩』は自身が敬愛した作家エドガー・アラン・ポーから取っている。1923年(大正12年)、「二銭銅貨」で文壇デビュー。
1936年(昭和11年)、ジュニア向けに「怪人二十面相」を執筆。
明智小五郎、小林少年、少年探偵団が活躍する同作品は、その後シリーズ化され、国民的人気小説になり、探偵の真似をする子供が急増した。
1965年(昭和40年)7月28日、クモ膜下出血のため70歳で没した。

推理小説の大家、江戸川乱歩

現行法では著作権が保護される期間は著作者の死後50年。
期間の計算を簡便にするため死亡の翌年の1月1日から起算されることから、保護期間が終了するのも元日となる。
そのため、今年2016年の元旦に江戸川乱歩の死後50年を経てパブリックドメイン(著作権フリー)になっている。

青空文庫では既に「人間椅子」「日記帳」「二銭銅貨」「随筆銭形平次」「押絵と旅する男」。
さらに明智小五郎が登場する作品も「D坂の殺人事件」「心理試験」などが公開され自由に読めるようになっていた。

そして、4月4日。
ついに子供たちが胸をときめかせた「少年探偵団シリーズ」の第1作「怪人二十面相」が公開された。

青空文庫は、誰にでもアクセスできる自由な電子本を、図書館のようにインターネット上に集めようとする活動。

著作権の消滅した作品と、「自由に読んでもらってかまわない」とされたものを、テキストとXHTML(一部はHTML)形式に電子化した上で揃えている。

青空文庫とは?

http://aozora.binb.jp

作家別作品リスト:江戸川 乱歩

※「青空 in Browsers」は縦書き表示。PC、スマホ、タブレット対応

今後も月2回程度で『少年探偵団シリーズ』が続々公開予定。

江戸川乱歩の公開作業中の作品リストには、97タイトルが並んでおり、少年探偵団シリーズの更新は今後月2回程度とのこと。
直近の予定は、4/23、5/13、5/31、6/9、6/30。

青空文庫の無料で読める少年探偵団シリーズで忘れていたあのドキドキワクワクを今一度!

スマホアプリでも読める青空文庫

青空文庫をサクサク読めるスマホアプリは無料・有料ともにたくさん出ている。
今回はその数多くある青空文庫ビューアから無料アプリをiPhone・Androidそれぞれ一つずつ紹介。

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やっぱり紙で読みたいという方は

怪人二十面相 ―少年探偵 (ポプラ文庫クラシック)

十年以上を経て突然帰郷した羽柴家の長男、壮一。折しも羽柴家には、ちまたで噂の盗賊「怪人二十面相」からの予告状が届いていた。変幻自在の愉快犯・怪人二十面相と名探偵明智小五郎、記念すべき初対決の幕が開く! 「そう、これ!この表紙が無いと気分が盛り上がらない。」という方へ。 当時の表紙をそのまま使った文庫版をどうぞ。

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