特撮で一番の異色作『アイアンキング』と『快傑ズバット』は他の特撮作品とはここが違う!

特撮で一番の異色作『アイアンキング』と『快傑ズバット』は他の特撮作品とはここが違う!

友人の仇討ちのために暴力団組織と戦う『快傑ズバット』。特撮巨大ヒーローで最弱と言われるあまりにも弱い巨大なやられキャラ『アイアンキング』。異色作といわれる『快傑ズバット』と『アイアンキング』の他の特撮作品との大きな違いを振り返ってみましょう。


『アイアンキング』は主人公のピンチを救う相棒であり、特撮巨大ヒーローの中でも最弱クラス

『アイアンキング』は、1972年(昭和47年)10月8日から1973年(昭和48年)4月8日まで毎週日曜日19:00 - 19:30に、TBS系で放送された宣弘社製作の特撮テレビ番組(全26話)、および作品中に登場する変身ヒーローの名称である。1958年(昭和33年)2月から1974年(昭和49年)3月まで、TBS・日曜の武田薬品工業1社提供枠(『タケダアワー』)17作目にあたる。

かつて大和朝廷に滅ぼされた少数民族の末裔・不知火一族(しらぬいいちぞく)が、日本の現体制を転覆させるべく巨大ロボットを操って破壊活動を開始した。この危機に際し国家警備機構は、腕利きだが当局上層部の意向に逆らいがちなエージェント・静弦太郎(しずか げんたろう)と、彼のサポート役として霧島五郎(きりしま ごろう)を不知火一族の討伐へと向かわせた。

実は五郎の正体は国家警備機構の津島博士が極秘裏に開発したサイボーグであり、水を動力源とする巨大戦士・アイアンキングへの変身能力を持っていた。五郎は弦太郎が危機に瀕した時には変身して助太刀するが、弦太郎は普段ドジでマヌケで暇さえあれば水をガブガブ飲んでいる五郎がアイアンキングであることを知る由もない。二人はさまざまな人々との出会いと別れを繰り返しながら戦いの旅を続ける。

激闘の末に不知火一族を倒した二人は、さらに怪獣型ロボットを操るテロ組織・独立幻野党(どくりつげんやとう)や宇虫人(昆虫型宇宙人)タイタニアンとの戦いへと身を投じてゆく。
(出典:Wikipedia「アイアンキング」)

アイアンキング(1972年)

シリーズ序盤、特に第1 - 10話までの不知火一族編では弦太郎の助っ人として登場したはずのアイアンキングが逆にピンチに追い込まれてしまい、弦太郎の反撃によってひとまずその場を凌ぎつつ、再戦時に弦太郎とともに敵組織の怪獣やロボットを撃退するという展開が多く見られた。

これは視聴者に生身のヒーローという親近感を持ってもらうことや、「1回の放送でアイアンキングを2回登場させることにより見どころの多さをアピールする」という効果を考えての設定であり、第15話までは、敵にとどめを刺すのは必ず弦太郎だった。

アイアンキングはとにかく弱い

敵のしょっぱなの攻撃であっさりやられるアイアンキング

弱くて敵に笑われる巨大ヒーローって・・面白い話ですよ。

あまりに弱くて、敵にも笑われる始末のアイアンキング

アイアンキングの設定上の活動時間はわずか1分間である。短すぎる!

アイアンキングの設定上の活動時間はわずか1分間(体内の水分がなくなるまで)。1分ではなかなか敵を倒せない。

やられてるアイアンキング

第15話までは、敵にとどめを刺すのは「アイアンキング」ではなく、必ず人間の「弦太郎」だった。弦太郎は巨大な敵に生身で挑み、勝ってしまう。

アイアンベルトという鞭や剣のように変形する武器を駆使して、たとえ巨大なロボット相手でも臆することなく立ち向かい、その抜群の運動能力で巨大怪獣やロボットを倒す実力がある。

敵を倒すのはアイアンキングではなく、人間の静弦太郎(しずか げんたろう)(演::石橋正次)

やられてるアイアンキング。巨大やられキャラ。

静弦太郎の持つ万能武器のアイアンベルトで敵を倒すことが多い。

「アイアンキング」は巨大なサイボーグ。落雷事故で死亡した霧島五郎はアイアンキングに変身する能力を与えられて蘇生した。

国家警備機構の一員で、登山家風の格好をしたサングラス着用の青年。設定年齢28歳。弦太郎を身近でサポートするべく派遣された。

アイアンキング / 霧島五郎(きりしま ごろう)(演:浜田光夫)

アイアンキックはアイアンキングの代表的な技であり使用頻度は高いが、敵を倒すには至らない。

アイアンフラッシュ(初使用は7話のモンスターバード戦)のような手から放つビーム光線も使える。中盤以降多用された必殺技でリング状に放ち、切断武器としても使用。パワーアップした最終話では両手から放った。

アイアンキングは地上で格闘戦を繰り広げることが多いが、一応飛ぶこともできる。

やられてるアイアンキング

アイアンキングに変身する霧島五郎(きりしま ごろう)「俺なんか行ったって助けられないよ」

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