1981年8月22日、飛行機事故により51歳の若さでこの世を去った脚本家・小説家の向田邦子さん。没後45年を迎えた今なお、『思い出トランプ』をはじめとする小説やエッセイは、多くの読者を魅了し続けています。作品が「昭和」を強く想起させる一方で、令和となった現在でも中心的な読者層は「40代」だといわれており、人生の折り返しを過ぎたミドルエイジの心に深く響く理由に改めて注目が集まっています。
こうした中、株式会社新潮社は、情報・教養サブスク「新潮QUE」にて、向田邦子さんの没後45年を記念した特別な特集企画の配信を開始しました。数々のインタビュー記事に加え、代表作の電子書籍配信や、これまで一般に公開されていなかった貴重な講演音声などが多数ラインナップされています。
打ち合わせで思索をめぐらせる向田邦子さん
豪華対談や実妹が語る肉声インタビュー
本特集の目玉の一つが、スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫さんと、数々の向田ドラマに出演してきた俳優・風吹ジュンさんによる特別対談です。『寺内貫太郎一家2』や『阿修羅のごとく』などに出演した風吹さんと、熱烈な向田作品ファンである鈴木さんが、向田脚本の知られざる秘話や「幻の次回作」について大いに語り合っています。
また、エッセイ「字のないはがき」に登場する「末の妹」のモデルとしても知られ、共に小料理屋『ままや』を経営した実妹・向田和子さんへのインタビューも掲載。事故の直前に感じた「微妙」の謎や、姉としての普遍的な横顔が語られています。さらに、鹿児島にある「かごしま近代文学館」の学芸員・井上育子さんが、なぜ令和の今も40代をはじめとするミドルエイジに向田作品が刺さり続けるのかを紐解く解説も配信されます。
鈴木敏夫プロデューサーと風吹ジュンさん
貴重な肉声データや未公開の講演音声を配信
音声コンテンツも見逃せないポイントです。言葉の持つ力や怖さについて独自の観察眼で語ったデジタルリマスターの講演音声『言葉が怖い』に加え、小説『思い出トランプ』で直木賞を受賞した1980年当時、50歳だった向田さんがファンの読者と語り合った未公開音声『向田邦子、読者と語る』が初公開されます。音声の存在自体は2021年に発表されていましたが、実際の音声が公開されるのは今回が初めての試みとなります。
加えて、有料会員向けには『寺内貫太郎一家』『あ・うん』『阿修羅のごとく』『男どき女どき』『思い出トランプ』の5つの代表作が電子書籍として限定配信されます。
人生の機微を描き続け、今なお色褪せない向田邦子の言葉と世界観に深く浸ることができる今回の特集。新潮QUEの多彩なコンテンツを通じて、その普遍的な魅力に改めて触れてみてはいかがでしょうか。
向田邦子さん(左)と妹の向田和子さん(右)【1979年】
【特集概要】
企画名: 没後45年特集「ミドルエイジの登竜門『向田邦子』から得るべきヒント」(新潮QUE)
主なコンテンツ:鈴木敏夫×風吹ジュン 特別対談
実妹・向田和子インタビュー
貴重な講演音声『言葉が怖い』および未公開音声『向田邦子、読者と語る』の配信
代表作5タイトルの電子書籍限定配信(有料会員向け)
プラットフォーム: 新潮QUE(情報・教養サブスクリプションサービス)
新発掘の未公開音声『向田邦子、読者と語る』
【没後45年】ミドルエイジの登竜門「向田邦子」から得るべきヒント | 新潮QUE(キュー)|新潮社
https://que.dailyshincho.jp/feature/mukoudakuniko/1981年8月22日、台湾で起きた飛行機事故により、51歳の若さでこの世を去った向田邦子。没後45年を迎えた今も『思い出トランプ』、『父の詫び状』などの小説・エッセイは、多くの読者を惹きつけてやまない。その作品群は「昭和」を強く想起させるが、意外や意外、令和になった今もその中心的な読者層は「40代」だという。昨今、「中年の危機」という言葉が流行し、人生の折り返しを過ぎた人々の心身への変化が取り沙汰