2016年は45周年!【1.仮面ライダー】

2016年は45周年!【1.仮面ライダー】

1971年に放送開始した「仮面ライダー」がもうすぐ45周年になります。昭和キッズの魂を揺さぶり続けるライダー。でもスタートさせるまではスタッフ・キャストの紆余曲折のエピソードがありました。。


この記事を書いているのは2015年10月。今年もあと3ヶ月を切りましたね。
さて、来年2016年はいろいろなアニメ・特撮が45周年を迎えます!
そうです。1971(昭和46年)スタートの番組です。
昭和キッズとしてはこの思い出を共有したい!
ということで1971年放送開始のアニメ・特撮についてまとめてみます。

まず、1971年といえば「仮面ライダー」!

今でこそ「仮面ライダー」といえば一大ブランドと過言ではありませんが、実は企画の段階でそのタイトルが二転三転したのはご存じですか?

『仮面ライダー』(かめんライダー)は、1971年(昭和46年)4月3日から1973年(昭和48年)2月10日まで、毎日放送・NET系列で毎週土曜19:30 - 20:00(JST)に全98話が放映された、東映制作の特撮テレビドラマ作品、および作中で主人公が変身するヒーローの名称。

本作品の基本線は、等身大のヒーローと怪人が対決する「痛快SF怪奇アクションドラマ」である。従来の実写ヒーロー物とは一線を画した「異形」のヒーロー像と、人間ドラマとしての側面を極力抑えた勧善懲悪劇、怪奇ドラマ的な演出、そして颯爽とオートバイを駆って「ライダーキック」[注 1]などのダイナミックなアクションによる格闘シーンや、多彩な動植物をモチーフとした特異でグロテスクな怪人の登場が特徴。
「原作漫画」は石森章太郎が担当し、少年向け雑誌『週刊ぼくらマガジン』(のちに『週刊少年マガジン』に連載誌を変更)に漫画版を連載した。(wikipediaより)

「仮面ライダー」

「マスクマンK」

もともと「仮面ライダー」の放送時間枠の土曜夜七時半はTBS「お笑い頭の体操」が大人気でした(最高視聴率30.9%)。
これに対抗したいと、毎日放送が東映テレビ部の渡邊亮徳テレビ部長(当時)に新新番組の企画を依頼しました。
東映テレビ部(以下「東映」とまとめます)では平山亨プロデューサーが「マスクマンK」というタイトルで企画書をだします。
1970年初夏のことです。
この時点で主人公の名前は「九条剛」。
「本郷猛」ではないんですよね。
本郷猛は優秀な科学者かつオートレーサーですが、九条剛は体育教師。
このあたりは平山Pが担当した「柔道一直線」や、東映動画(現・東映アニメーション)の「タイガーマスク」のようなスポ根ものの影響が見受けられます。
ただし、これは試作の企画書であって毎日放送には提出されていません。

2010年にオンエアされたNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」に登場する城西映画テレビ部の船山信義というキャラクターは渡邊亮徳と平山亨をモデルです。
もちろん「城西映画」とは「東映」がモデルです。
演じるのは風間トオル。
関係者によると「特に亮徳さんの豪快さがよく出ている」とのことですよ。
筆者は東映ファンなのでこのころ周りの友人に「仮面ライダーを作った人って今『ゲゲゲの女房』で風間トオルがやってる役のモデルとなった人なんだよ!」と言っていたものです(笑)

【渡邊亮徳と平山亨】

「仮面天使(マスクエンジェル)」

毎日放送に提出されたこの企画書で、主人公の名前が「本郷猛」に決まります。

「本郷」というのは、渡邊亮徳氏が少年時代に愛読していた冒険物語の主人公の名前です。
渡邊氏は仮面ライダーだけではなく、1967年の「キャプテンウルトラ」でも主人公に「本郷武彦」という名前をつけていますし、1978年に公開されたSF大作「宇宙からのメッセージ」で真田広之が演じる主要キャラも「シロー・ホンゴー」という名前です。

「キャプテンウルトラ」は東映がTBSに初めて制作したドラマですし、「宇宙からのメッセージ」も東映初のスペースオペラ。
渡邊亮徳氏は思いいれのある作品には「本郷」という名前を使うのかもしれませんね。

そして、この時点では本郷猛は千葉治郎さんがキャスティングされています。
千葉治郎さんは千葉真一さんの実弟です。

矢吹 二朗(やぶき じろう、1949年1月6日] - )は、日本の俳優・会社員。特定非営利活動法人森林デザイン研究所代表。本名は前田 満穂(まえだ みつほ)[4]。別名は千葉 治郎(ちば じろう)。1976年に矢吹 二朗へと改名した。2006年以降に出演したイベントや雑誌記事においては、千葉治郎の名が再び用いられている(後述)。千葉県君津市八幡町出身。関東高等学校卒業。兄は千葉真一、姪は真瀬樹里、甥は真剣佑。(wikipediaより)

千葉治郎

十字仮面(クロスファイヤー)

70年の初秋には毎日放送の要望で「主人公はバイクに乗ったヒーロー」という設定になりタイトル名も「十字仮面(クロスファイヤー)に決まりました。

ここで構想されたストーリーは、本郷を父の仇と信じるヒロインや、殺人者・本郷を追う刑事などの登場人物が配され、主人公の逃亡者としての苦悩も付加された。主人公の仮面については、怒りの感情が高まると顔に感電事故による十字形の傷跡が浮かび上がるため、それを隠すために被っているという設定が加えられている。『サイボーグ009』や『佐武と市捕物控』などの数多くのヒット作を送り出してきた石森章太郎が、原作者として本格的に参加するのはこの段階からで、石森の起用は石森プロマネージャーの加藤から、渡邊に熱心な売り込みがあったためだった。10月上旬に、伊上によって執筆された検討台本「怪奇蜘蛛男」と「謎の恐怖屋敷」がMBS側で検討され、予算案とともに「題名を日本語にしてほしい」との要望が出された。10月15日に石森側が『ファイヤー十字(クロス)』『十字仮面』『クロス火面』などの題名案を提出している(wikipediaより)。

十字仮面(クロスファイヤー)

そしてここから石森章太郎(現・石ノ森章太郎、本ページでは「石森」で統一)が企画に参加します。
「週刊少年マガジン(講談社)」でも連載が決定しました。

本郷猛に近藤正臣、ヒロインの緑川ルリ子に島田陽子が配役され、スチール撮影もすませています

・近藤 正臣(こんどう まさおみ、1942年2月15日 - )は、日本の俳優。本名は川口 正臣。シーズ・マネージメント所属。

・島田 陽子(しまだ ようこ、1953年5月17日 - )は、日本の女優。旧姓名は島田 陽子→島田楊子。熊本県熊本市出身。血液型はO型、身長171cm。駒沢学園女子高等学校卒業。元T.N.B.所属。(wikipediaより)

近藤正臣・島田陽子の「本郷猛と緑川ルリ子」

この後、再び変更があり。藤岡弘、森川千恵子に正式に決定しました。

・藤岡 弘、(ふじおか ひろし、1946年2月19日 - )は、日本の剣豪・俳優・タレント・国際武道家。本名:藤岡 邦弘(ふじおか くにひろ)[1]、旧芸名:藤岡 弘(最後の読点「、」がない)。

・真樹千恵子(現・森川千恵子)
森川 千恵子(もりかわ ちえこ、1951年11月6日 - )は、日本の元女優。元の芸名は真樹 千恵子(まき ちえこ)。(wikipediaより)

藤岡弘、と森川千恵子

さて企画もいよいよ大詰め。
ここで石森先生からヒーローのキャラクターデザインの変更が提示されます。

「スカルマン」です。

スカルマン

『スカルマン』は、石森章太郎(石ノ森章太郎)の漫画、またそれに登場する架空のヒーロー。及び、これを原典として製作された複数の作品。

正式タイトルは『怪奇ロマネスク劇画 スカルマン THE SKULL MAN』。1970年雑誌『週刊少年マガジン』新年読み切り企画の第3弾として発表された100ページ読み切り漫画作品である。
『仮面ライダー』の原型となった作品としても有名である。(wikipediaより)

スカルマン

スカルマンは石森先生お気に入りのキャラですか「既存のキャラでは新鮮味に欠ける」とか「正義のヒーローがドクロというのは気持ち悪い」と批判されてしまったのです。

その後石森先生は数十枚のラフ画を描かれましたがなかなか一つに決められない。

そこで、当時五歳だったご長男・丈くんに絵をみてもらったところ「僕、これがいい」とえらんだのがバッタをモチーフにしたデザインだったのです。

パッタは指でプチッとすぐにつぶれる小さい生き物。
でも石森先生には故郷の宮城源登米郡(現・宮城源登米市)の田園風景が記憶の底にあったのだと思います。
美しい自然の中を群れ成してとぶバッタこそ平和の象徴だと思われたのでしょう。

こうして「仮面ライダー」が誕生したのです。
しかし…決して快調なスタートとは言えませんでした。

苦境をバネにまさしくライダージャンプ!

紆余曲折した企画でしたが、なんとか撮影にこぎつけた「仮面ライダー」。
しかし撮影が始まってもピンチが何度かやってきます。

東映労働争議

第9・10話[注釈 10]撮影中、下り坂をバイクで走り下りるシーンで、コーナーを曲がる際、たまたま工事中で砂利が多い場所で、オーバースピードだったためにスリップし、曲がりきれないまま電柱を支えるワイヤーに突っ込む。その際にワイヤーに足がひっかかってワイヤーがバウンド。そのまま反動でバイクとともに飛ばされるというアクシデントに見舞われる。藤岡は路上を2〜30メートル転がって動けなくなるが、事故直後はまだ意識があり、背中の後ろの方から肩越しに見えていた自分の左脚を元の位置に戻し、靴がぬげていたため親指が動くか確認し、かすかに動いたことに安心したところで意識を失ったという。結局、全身打撲の上、左大腿部を複雑骨折。骨が粉砕し、筋肉に刺さっている状態で、全治3カ月〜6カ月の重傷と診断され、長期休養を余儀なくされる。[28]この事故以降、仮面ライダーシリーズの主演俳優は演出上の一部例外を除いてスーツアクターを兼務することはなくなり、スーツアクターは全面的に大野剣友会やジャパン・アクション・クラブ(JAC、現・JAE)所属のスタントマンが担当するようになった。(wikipediaより)

藤岡弘の負傷

制作サイドでは本郷は死んだことにしようという意見もありましたが、平山亨は「子どもの夢を壊す」と断固反対。
「ショッカーを追って海外に行った」という設定にして、新たに佐々木剛さんが演じる仮面ライダー2号・一文字隼人が登場するという形にして番組を続け、藤岡弘の復帰を待ったのでした。

そして2016年は45周年!

2015年8月1日桜島での藤岡弘、と佐々木剛の2ショット。

「怪我の功名」とはまさにこのこと。

藤岡さんが復帰して、2号ライダーとの「ダブルライダー」という設定は当時の子どもたちをわくわくさせました。
そしてこれがきっかけで仮面ライダーシリーズが現在まで至ったわけです。

「日本には仮面ライダーがいる」

なんて誇らしいんでしょう!
昭和に生まれてよかった!

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