フォークデュオ+イラストレーターという異色の音楽ユニット「19」のヒット曲から解散まで

フォークデュオ+イラストレーターという異色の音楽ユニット「19」のヒット曲から解散まで

イラストレーターのナカミラミツルさんも参加していた音楽デュエット「19」。1990年代後半にブレイクしましたよね。19結成の経緯からヒット曲、現在までをまとまました。


19の結成とデビュー

19のはじまりは、岡平健治さんと岩瀬敬吾さんの2人のデュオでした。

2人は広島県出身で高校3年生の時に出会います。その頃はお互い別々に音楽活動をしていて、岡平さんは数々の賞を獲っている有名人でした。岡平さんに興味を持っていた岩瀬さんが、同じコンテストに声を掛けます。岩瀬さんはそこでオリジナルソングを披露。岡平さんも興味を持ちすぐに意気投合します。

2人は公園に集まり弾き語りをしていました。呉駅のロータリーで路上ライブをしていたりもしました。この頃まだ「19」という名前はなく「少年フレンド」という名前で活動していました。

その後高校を卒業。岡平さんは最初は就職していたのですが、やはりミュージシャンへの道が諦めきれずに大阪に行きます。岩瀬さんは上京してミュージシャンを目指していました。2人は離れても交流があり、深夜にお互い曲を聞かせていました。その後、岡平さんも上京。(実際には川崎市で小田急線の柿生駅。「小田急柿生」という歌もあります)

2人が揃うと公演、路上だけでなく、喫茶店、ライブハウスなどでもライブを行うようになります。

その後、イラストレーターのナカムラミツル(326)さんに出会い、3人は意気投合。

326さんも加えて「19(ジューク)」とユニット名を替えて活動することになります。19というのは2人が19歳だったことや、ジュークボックスに由来しているといわれています。

イラストレーターが音楽ユニットにどう参加するのか?と思われると思いますが、326さんはビジュアルプロデュースと作詞、という形で参加します。CDジャケットも326さんの絵でしたね。

「あの青をこえて」

1998年に326さんの個展が開かれることになり、そこで19のデビューを発表します。326さんは当時人気絶頂だったので19はいきなり注目を集めることになります。

そして1998年11月に「あの青をこえて」でメジャーデビューします。作詞は326さん。作曲は岩瀬さん(イワセケイゴ名義)でした。

326さんが参加されているとはいえ、無名のユニット。最初はタイアップもなかったのでオリコン圏外でした。ですが、その後次のシングルのヒットによって発売から10カ月以上たってチャートにランクインします。

最初は単純に人の目に触れる機会が少なかったのでしょうね。

「あの紙ヒコーキ くもり空わって 」

1999年3月に2ndシングル「あの紙ヒコーキ くもり空わって」をリリース。2曲連続で「あの」から始まるというのはなかなか珍しいですね。作詞は326さん。作曲は19名義になっていますが、ベースは岩瀬さんです。

元々はカップリングの「卒業の歌、友達の歌。」が表題曲になる予定だったのですが。「あの紙ヒコーキ くもり空わって」が1999年春のTBS「1999・春」のキャンペーンソングとなったため、こちらが表題曲になりました。どちらも卒業を歌った曲で、長く歌われていましたね。

最初はオリコン50位以内だったのですが、20週連続チャートインするロングヒットとなり、最高位は6位にまで上がりました。じわじわヒットしたんですね。この歌で紅白歌合戦にも出場しています。

この曲のヒットで知名度が一気にアップし、さらに注目を集めることになります。

「すべてへ」

1999年10月には3枚目のシングル「すべてへ」をリリース。作詞326さん、作曲岡平健治さん。TBS秋の「1999・秋」のテーマソングとなりロングヒット。そして、オリコン1位を獲得しました。

歌詞は、新たな世代に向けて歌った歌といった内容になっています。

326さんのイラストはカラフルな印象が強いですがこのジャケットはモノクロですね。

脱退から解散

人気絶頂の19でしたが、「すべてへ」をリリースしたのち、326さんが事実上の脱退をします。

特に脱退宣言などはなかったのですが、次のシングル『果てのない道』からジャケットがイラストではなく写真になり、作詞も岡平さん、岩瀬さんの柵曲を担当した方が行うようになります。
326さんが脱退してから曲調も変わりロック調になっていきます。

3人の19をもっと見たかったですが、イラストレーターと音楽の兼業というのはなかなか難しそうですよね。

実はこの脱退は当時の事務所の方針で「2人組で売り出したいから」という理由で、326さんはやめさせられたのだそう。相談もなかったのに「3人で相談して決めた」と発表されたのだとか。ひどい話ですね。

グループ名は「少年フレンド」ではなく「19」のまま2人で活動していきます。ですがそれも長くは続かず、2002年2月に3月末で解散することを発表。3月に「蒲公英 -たんぽぽ- 」というシングルをリリースしています。解散ライブは行われませんでした。

解散後、岡平さんは「3B LAB.☆S」というバンドを結成し、ボーカル兼ギターとして活動。ソロ活動もされています。岩瀬さんはソロ活動をされています。解散してしばらくは岡平さんと岩瀬さんは顔を合わせることもなかったそうですが、現在は交流はあるそうです。

326さんはイラストレーターとして活動し、2人も連絡を取っています。

再結成したいという気持ちもあるそうなのでいつかまた19を見られる日が来たらいいですね。

関連する投稿


古内東子が金熊香水とコラボ!最新アルバムをイメージしたオリジナル香水『L​ong Story Short』が発売決定!!

古内東子が金熊香水とコラボ!最新アルバムをイメージしたオリジナル香水『L​ong Story Short』が発売決定!!

金熊香水が、歌手・古内東子とコラボしたオリジナル香水『L​ong Story Short』を発売することが明らかとなりました。


伝説のライブを劇場で!『リアム・ギャラガー:ライブ・アット・ネブワース 2022』の日本初上映が決定!!

伝説のライブを劇場で!『リアム・ギャラガー:ライブ・アット・ネブワース 2022』の日本初上映が決定!!

WOWOWの配給で、映画『リアム・ギャラガー:ライブ・アット・ネブワース 2022』が10月17日(金)より日本初上映されることが決定しました。


杉山清貴&オメガトライブがドラマー・廣石恵一さんの追悼ライブを日比谷野音で開催!追悼全国ツアーの開催も決定!!

杉山清貴&オメガトライブがドラマー・廣石恵一さんの追悼ライブを日比谷野音で開催!追悼全国ツアーの開催も決定!!

7月19日、杉山清貴&オメガトライブが東京・日比谷野外大音楽堂で、2025年3月に死去したドラマー・廣石恵一さんの追悼ライブ「お〜い、ヒロイシ!」を開催しました。


昭和名曲の魅力を再発見!石井明美、天童よしみ、山川豊が語る名曲秘話「そのとき、歌は流れた」がBS日テレで放送決定!!

昭和名曲の魅力を再発見!石井明美、天童よしみ、山川豊が語る名曲秘話「そのとき、歌は流れた」がBS日テレで放送決定!!

BS日テレにて、昭和の名曲を特集した音楽番組「そのとき、歌は流れた ~時代を彩った昭和名曲~」が放送されます。放送スケジュールは7月16日(水)よる8時より。


西本智実&三浦祐太朗が出演!山口百恵作品オーケストラ公演『ノスタルジー2025』のセットリストが発表!!

西本智実&三浦祐太朗が出演!山口百恵作品オーケストラ公演『ノスタルジー2025』のセットリストが発表!!

山口百恵の作品をフルオーケストラで演奏する真夏の音楽の祭典「西本智実『ノスタルジー』with三浦祐太朗-山口百恵名曲集2025-」(新制作版)が開催されます。


最新の投稿


「パックマン」「ゼビウス」などナムコット名作がブランケットに!ファミコン外箱を再現した「クラシックゲームブランケット」登場

「パックマン」「ゼビウス」などナムコット名作がブランケットに!ファミコン外箱を再現した「クラシックゲームブランケット」登場

株式会社KADOKAWA Game Linkageは、ナムコットブランドのファミコンソフト『パックマン』、『ゼビウス』、『ドルアーガの塔』の外箱をモチーフにした「クラシックゲームブランケット」3タイトルを2026年2月16日に発売します。両面印刷で外箱の表裏デザインを忠実に再現し、A5サイズ16ページの冊子も同梱。現在、予約受付中です。


病院も映画館も煙モクモク!?自由すぎる昭和の常識を徹底図解

病院も映画館も煙モクモク!?自由すぎる昭和の常識を徹底図解

日本文芸社は、「昭和100年」の節目に、書籍『眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話』を11月27日に発売しました。庶民文化研究家・町田忍氏監修のもと、「病院でもタバコOK」「消費税なし」「過激すぎるTV」など、令和の感覚ではありえない“自由すぎた昭和の本当の姿”を、図解と豊富な資料写真で紹介。世代を超えたコミュニケーションツールとしても楽しめる一冊です。


ビー・バップ・ハイスクール高校与太郎祭!仲村トオルも清水に降臨

ビー・バップ・ハイスクール高校与太郎祭!仲村トオルも清水に降臨

映画『ビー・バップ・ハイスクール』公開40周年記念イベント「清水 ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎祭」が、聖地・清水駅前銀座商店街で12/13・14に開催決定!初日は仲村トオルさん登壇のセレモニーを実施。学ラン・セーラー服でのコスプレOKエリアや、名シーンの聖地巡礼ツアー、映画全6作の上映会など、アツすぎる内容で、あの頃の青春がブッ返る!


プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至氏による著書『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』が2025年12月18日にKADOKAWAより発売されます。引退が迫る棚橋氏が、26年の現役生活で培った視点から、プロレスの魅力、技の奥義、名勝負の裏側を徹底解説。ビギナーの素朴な疑問にも明快に答え、プロレス観戦をさらに面白くする「令和の観戦バイブル」です。


ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

小学館クリエイティブは、ウルトラマンシリーズ60周年、『小学一年生』100周年の節目に『学年誌 ウルトラふろく大全』を11月28日に発売しました。『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの学年誌・幼児誌のウルトラふろく200点以上を網羅的に掲載。組み立て済み写真や当時の記事も収録し、ふろく全盛時代の熱気を再現します。特典として、1970年の人気ふろく「ウルトラかいじゅう大パノラマ」を復刻し同梱。