具志堅用高「ちょっちゅねぇ~」のおじさんはカンムリワシだった

具志堅用高「ちょっちゅねぇ~」のおじさんはカンムリワシだった

今はタレントで活躍している具志堅用高さん。その不思議で面白いキャラクターが人気なのですが、実は凄い世界チャンピオンだったことを知っていますか?1976年にWBA世界ジュニアフライ級チャンピオンを奪取して以来、世界タイトル防衛がなんと13回で日本最多記録なんですよ。


具志堅用高という人

具志堅用高と書いて「ぐしけん ようこう」って読みます。1955年6月26日に沖縄の石垣島で生まれました。近年は、タレントとしてテレビで良く拝見しますが、どちらかというと、お笑いのおバカ系に’入っているようにも…。ドッキリに合っても怒るなんてことなく、いつもニコニコ笑っている人の好いおじさんって感じですよね。

そんな具志堅さんですが、実は元プロボクサー。それも世界チャンピオンです。そしてなんと具志堅さん、旧琉球王国の士族の家系である允氏具志堅家(いんうじぐしけんけ)の系譜にあります。とっても偉い方で、テレビなどでいじって笑いの対象になんてしてはいけないお方なんですよ。でも、それも気にせず受け入れてくれる、とても気さくな具志堅さんです。

実は野球がしたかった?

中学を卒業した具志堅さんは、沖縄本島にある興南高等学校に入学します。しかし具志堅さんの希望はボクシングでなく野球部に。ところが背が低くて入部を断られたそうです。でも、当時の具志堅さんの身長は162㎝で、小柄な選手も多かった時代なんですけどね。さすがに2年前に甲子園を沸かせた強豪校だけありますね。

ということでボクシングを始めた具志堅さんですが、厳しい練習と特訓に耐え、天性の素質が開花したというか見事に実力を発揮します。そして3年の時には、なんとインターハイ・モスキート級で見事優勝に。その後、拓殖大学商学部に入学が決定していたのですが、協栄ジムに入門することになりました。

信用したばっかりに

上京後は、ボクシング漬けの毎日でしたが、生活のためアルバイトも頑張る具志堅さん。飯田橋のとんかつ屋で、昼の11時から午後3時くらいまで月給4万円のアルバイトをしていたそうです。生活は楽ではなく、プロになってからはまだしも、なんと5回目の世界王座防衛戦まで、6畳一間のアパートで知人と同居していたとか。

お金が入るようになった頃、同居している人から、誰かが借金に来ても相手にしないよう忠告されていた具志堅さん。ところがある時、ファイトマネー80万円を人に貸して持ち逃げされてしまいます。その時、あの忠告は本当だったと実感したそうです。でも人の好さそうな具志堅さんですし、すぐに人に騙されてしまいそう。

日本最多記録

がんばってボクシングに打ち込んだ具志堅さん。1974年5月28日にプロデビュー。その後も勝利を続け、遂に1976年10月10日、ドミニカのWBA世界ライトフライ級王者ファン・ホセ・グスマンに9戦目で挑戦することになります。試合は、7回開始早々に3度目のダウンを奪い、見事なKO勝ち。沖縄県出身者としては、初の世界チャンピオンとなったのです。

その後の具志堅さん、次々と挑んでくる挑戦者との防衛戦を重ね、13度目の防衛にも成功します。これは、日本人男子における最多記録でした。そして1981年3月8日、いよいよその日が訪れます。地元沖縄県で行われた14度目の防衛戦においてTKOで敗戦。遂に世界王座陥落となってしまったのです。その試合で網膜剥離寸前になった具志堅さん、もう元のようには戦えないとして引退を決めたのです。通算成績は、24戦23勝(15回KO)1敗でした。

ちょっちゅねぇ~

引退後の具志堅さん、解説者として活躍する一方、タレント活動にも参加をします。話をしている最中にも、よく「ちょっちゅねぇ~」という言葉がでるため、「ちょっちゅねぇ~」のおじさんとして、お茶の間の人気者にもなりました。実はこの「ちょっちゅねぇ~」、沖縄の方言で「そうですね」という意味なんですよ。

言葉の雰囲気から、「ちょっとね」って言ってるように思っている人も多いのではないでしょうか。普通に「そうですね」って言ったなら、話題になんてならなかったでしょうね。沖縄の方言が醸し出す語調と具志堅さんの人柄が、見事にマッチして注目の言葉になったのでしょうね。今でも数々のバラエティ番組に出演して、「ちょっちゅね~」が’よく似合う陽気なイメージと、独特のキャラクターで人気を集めています。

カンムリワシ

初の世界王者となった試合後の具志堅さん、「ワンヤ、カンムリワシニナイン」と話したのです。これは、自分はカンムリワシになりたいということで、ここから「カンムリワシ」の異名がつくことになります。サウスポースタイルの具志堅さんですが、書き手は右手だそうです。ファイタータイプのボクサーです。トレードマークは独特のアフロと口髭。入場テーマ曲は、メイナード・ファーガソンの「Conquistador(征服者)」でした。

カンムリワシは、鳥綱タカ目タカ科カンムリワシ属に分類される鳥です。カンムリワシは21の亜種に分類され、八重山列島の個体群は日本固有の亜種で、分布の北限にあたります。インド・インドネシア・スリランカ・タイ・ベトナム・中国南部と日本の石垣島・西表島・与那国島といった八重山列島に生息しています。見るからに強そうでかっこいいワシですね。

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