パンドラの匣 (1996) - PIERROT
PIERROTが、96年に発表したインディーズ2ndアルバムです。
キリト・アイジ・潤・KOHTA・TAKEOのラインナップが揃った実質的な1stアルバム!
正直な話この頃は焼き直し的なバンド多かったのですが、ブームの過熱とは裏腹に
CD買うたびにババ引いたーってよくなっていた印象でした。
しかし、この作品は「まだこんなすごいバンド出てくるんだ」と本当に衝撃的だった
のを覚えています!
BUCK-TICKをはじめとする先人達の遺伝子を感じながらも、独特なリズム隊のアプローチと
ツインギターのアンサンブル、バックボーンが透けてこないキリトのヴォーカルスタイル、
全部サビでしょこれ系のフック効き過ぎのメロディーなど、既に自身のスタイルを完成させ
ている作品なんです。
late 90sを代表する歴史的名盤と言って間違いありません!
True (1996) - L'Arc-en-Ciel
L'Arc-en-Cielが、96年に発表した4thアルバムです。
sakuraが在籍時の、ラインナップによる最後のアルバム。
コアな部分は残しながらもL'Arc-en-Cielのポップで、フェミニンな要素を
最大限まで引き出し、いわゆる"J-POP"に限りなく接近した作品となっています。
ヴィジュアルも初期の幻想的なイメージからは脱却し、中性的な美少年路線
を打ち出しています。
late 90s以降のポップ化していくヴィジュアル系に強い影響を与えた作品でもあります。
音楽的な充実度とエンタメ性を高レベルで融合させた名盤です!
非常に聴きやすい作品なので、ヴィジュアル系ビギナーの方におすすめの1枚。
大ヒットシングル「風にきえないで」「flower」「Lies and Truth」などを含む
全10曲となっています。
終末の情景 (1995) - D≒SIRE
D≒SIREが、95年に発表した1stアルバムです。
マニアの間では、伝説の名盤として語り継がれている作品!
ビートロックを基盤に、early 90sからmid 90sあたりの王道を突き詰めたサウンドが特徴です。
伝統的ヴィジュアル系・マナーに則った作風ながらも、全く新しい"デカダンビートロック"へと
到達した90年代ヴィジュアル系を代表する名盤のひとつ。
メロディーがいちいちキラー過ぎて聴きやすいので、V系ビギナーの方にもおすすめ!
ファンからは、
「いろんな意味で未完成感のある大作」
「ザ・V系のアルバムを選べと言われたらこれ」
といったように、「能書タレル前にまずは聞け!!」と言った印象の名盤です!
IMAGE (1992) - LUNA SEA
LUNA SEAが、92年に発表したメジャーデビューアルバムです。
先人達の遺伝子を引き継ぎながらも、シンコペーションやキメを多用した独特のグルーブ感、
全く違う個性がぶつかり合うツインギターのアンサンブル、表現力を増した圧倒的スキルの
ヴォーカルなど、前作の路線を高クオリティーでスケールアップさせ、LUNA SEA独自の
スタイルを確立した作品。
デカダンで尖りまくった初期LUNA SEAを堪能できる歴史的名盤です。
全曲、神レベルであり、「WISH」など代表曲を多数含む全12曲となっています。
亡骸を… (1993) - 黒夢
黒夢が、93年に発表したインディーズ1stアルバムです。
ヴィジュアル系最重要聖典の一つであり、ヴィジュアル系史を語る上で非常に重要な位置を
占める作品となっています。
Dir en greyをなどの後続バンドに強い影響を与え"コテ系"や"名古屋系"と呼ばれるサブジャンルを
生み出したカリスマ的名盤です!
全人類必聴の歴史的名曲「親愛なるDEATH MASK」を含む全10曲となっています。
ファンからは、
「名古屋系を印象づけた名盤!」
「それまでのV系の世界観を変え後世に多大な影響を与えた1枚!」
「名古屋系という音楽的シーンを創造したその頂点であるのみならずDIR EN GREY以降の
00年代V系にも超絶な影響を与えた!」
「ダークV系を形にした傑作!」
といったように、このアルバムの影響力は絶大。
00年代V系にはまったという方々には、そのルーツとしても是非聞いていただきたい名盤です!