「'83冬」から「’89帰郷」まで「北の国から」のスペシャルドラマまとめ【前編】

「'83冬」から「’89帰郷」まで「北の国から」のスペシャルドラマまとめ【前編】

1981年から82年まで連続ドラマとして、その後8本のスペシャルドラマが放送された人気シリーズ「北の国から」。スペシャルドラマ8本のうち前半の4本の内容をご紹介します。


「北の国から」とは

東京に住んでいた黒板五郎は、小学校4年生の純と2年生の蛍を連れて地元である北海道の麓郷に戻ってきます。妻が出ていって半年がたち、東京での暮らしが嫌になったのです。

五郎たちは電気も水道もない町で3人で暮らすことになります。蛍はだんだん地元になじんでいくのですが、純はなじめません。なじみたくない、という気持ちも大きかったようです。

五郎たち3人の家族と、北海道の人たちのリアルを描いた物語です。

半年間の放送で1年2カ月の長期ロケを行うという壮大なスケールで製作されたドラマ。一時は視聴率が一桁まで下がったりもしたのですが、だんだんとファンが増え、最後には20%を突破しました。

83’冬

「北の国から」は連続ドラマが好評だったことを受け、スペシャルドラマが放送されることになります。10年単位で子供たちの成長を描く大河ドラマにしようと、長期的に放送することを決めてのスペシャルドラマでした。

「’83冬」は冬に東京に出稼ぎに行っていた五郎が、年末年始を富良野で過ごそうと帰ってきたときのお話。その短い正月休みの間に次々とトラブルが起こります。

純の友人の正吉が家出をしたのです。正吉は母、みどりと一緒に旭川に引っ越していました。純とも1年半あっていなかったのですが、正吉は純をたずねて富良野に来ていたのです。そして正吉はしばらく純の家で過ごすことになります。

その後、みどりの借金が発覚します。そして五郎が連帯保証人として借金を背負うことになってしまいます。五郎は出稼ぎで再び東京へ。正吉はそのまましばらく純と蛍と3人で暮らすことになるのでした。

’84夏

冬の終わりに、住んでいた丸太小屋が火事になり、五郎たちは廃屋に住んでいました。火事の直接の原因は純だったのですが、正吉が純をかばって自分がやったといいます。純は真実を告白することができず苦悩していました。

そんな時に麓郷に新しくやってきた男の子・務がパソコンを持っていたことで純は時代において枯れたような気分になります。純と正吉はその男の子の家に遊びに行きます。正吉は務から雑誌を盗みます。そしてそれを純に渡し、2人は口論に。

その後、純、正吉、務が川に遊びに行き、務を置き去りにして帰ったことで務は肺炎を起こしてしまいます。そして正吉は母のもとに帰ることになります。最後まで正吉に何も言えなかった純ですが、正吉が帰った後にラーメン屋で五郎に火事の原因が自分であったことを告白します。

あの有名な「まだ食ってる途中でしょうが」のシーンですね。

純のズルさが露呈する回で、正吉とも亀裂が生じ切ない回なんですよね。


’87初恋

純は中学3年生になり、れいという少女に出会います。そして2人は恋をします。れいの父親が作ろうとしていた風力発電を淳が引き継ぎ、五郎にプレゼントしようと考えていました。ですが五郎は順に避けられていると感じ、寂しく思うのでした。

東京の定時制高校にかようというれいの影響で、純も同じ道を行こうとします。五郎には相談しにくく、東京にいる雪子おばさんに相談し五郎に相談せずに話を進めていました。金銭的な心配をかけたくなかったという理由なのですが余計に五郎から反感を買ってしまいます。

しかもれいの家は夜逃げし、恋も終わってしまいました。れいはカセットプレイヤーを残していて、中には尾崎豊の「I LOVE YOU」が入っていました。ここも名シーンですね。

純は1人で東京に行くことになります。トラックの手配は五郎がしました。純がトラックに乗り込むと、運転手はダッシュボードの上に置かれた封筒を純に受け取るように言います。

五郎が純を載せてもらう運賃として運転手に渡したものでした。「ピン札に泥がついている。俺は受け取れない。お前の宝にしろ」といいます。封筒の中の2枚の1万円札には本当に泥が付いていました。父さんらしい、と純は笑うのでした。

これも名シーンですね。

’89帰郷

蛍は中学卒業後、定時制の看護学校に通っていました。はじめは麓郷から通っていたのですが、始発で出かける日々。だんだんと無理が出てきて住み込みで働くようになります。また、恋人もできていました。

五郎は麓郷で1人になってしまいました。そのさみしさを紛らわせるために純から送金してもらったお金で酒を飲んでいました。

東京に行った純は、東京になじもうと髪を赤く染め、バイクに乗るなど生活が一変していました。ですが、昼間は働きながらも夜はまじめに学校に通っていました。ただ、仕事は長続きせず転々としていました。

純は同僚からバイクを買うのですが、そのバイクが盗品だったことが分かり警察に捕まってしまいます。髪の毛が赤かったこともあり、犯人だと思い込まれてしまいました。

ですがその後潔白が証明され釈放。純が会社に戻ると純の宝物がなくなっていました。宝物とは、前作「初恋」で運転手から渡された2万円です。純は北海道を出た日付を書き、宝物にして定期入れにしまっていたのです。

ただの金ではなく、宝物を盗まれた純は憤慨し、傷害事件を起こしてしまいます。結局宝物の2万円は見つかりました。

純は悔しい思いをして無性に故郷に帰りたくなりました。傷害事件のことは五郎にも伝わっていましたし、髪の毛も赤い純。ですが麓郷の人たちは暖かく迎えてくれます。そして純は今まで苦手だった父の偉大さを感じるのでした。

この回でも純はやらかしてしまうのですが、後半はほっこりするエピソードになっています。

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